「ソファが重くて、玄関から出せない」「婚礼タンスを処分したいけれど、どうしても気が引ける」。大きな家具を手放すときは、費用の話と、気持ちの話の両方でつまずきます。
家具の処分は、じつは考える順番さえ決めれば、迷わなくなります。①まだ売れないか → ②自分で運べるか → ③運べないなら、どの業者に頼むか。この3つの問いを順にたどるだけです。
先に、この記事の要点をまとめます。
- 家具の処分ルートは大きく5つ(自治体の大型ごみ/自己搬入/解体して普通ごみ/売る・譲る/回収業者)。費用も手間も、まるで違います
- いちばん安いのは、自治体の大型ごみ。札幌市ならソファ500〜900円、たんす500〜1,300円です。ただし、自分で運び出す手間はかかります
- タンスは解体できますが、ソファのスプリングは割に合いません。工具・時間・けがのリスクが大きく、正直おすすめしにくいです
- 婚礼家具は、急がなくて大丈夫。感謝して手放す方法(写真・リメイク・供養)もあります。無理にゴミ袋に入れなくて構いません
お急ぎの方は、必要な章から読めます。
- 札幌でいくらかかるかを知りたい → 「品目別の処分費用」の章へ
- 解体していいのか迷っている → 「解体して普通ごみ」の章へ
- 運べない・2階から下ろせないとお困りの方 → 「運べない家具の対処」の章へ
- 婚礼タンスの手放し方に悩んでいる方 → 「婚礼家具の手放し方」の章へ
私たち「くらしの味方 開拓札幌」は、札幌で家の困りごとの相談窓口を運営しています。特定の業者に肩入れせず、お客さまにとって最適な方法を、中立の立場でご案内しています。
この記事も、売り込みではなく、あなたが自分でいちばん納得のいく方法を選ぶためのガイドです。全国どこでも使える基本と、札幌での具体的な費用の両方を、正直にお伝えします。
家具の処分は、大きく5つのルート
家具を手放す方法は、大きく5つに分かれます。同じソファでも、選ぶルートで費用も手間もまったく変わります。まずは全体像を、表で見比べてみてください。
| ルート | 費用の目安 | 手間 | スピード | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| ①自治体の大型ごみ | 最安(札幌=200〜1,300円) | 中(申込→シール→自分で搬出) | 遅(1〜2週間) | 1点だけ・費用最優先・自分で運べる |
| ②処理施設へ自己搬入 | 最安圏(札幌=10kgあたり210円) | 大(車・積み下ろし) | 速い | 車がある・体力に余裕がある |
| ③解体して普通ごみ | ほぼ0円 | 特大(工具・時間) | 遅い | タンスなど・費用を抑えたい |
| ④売る・譲る | プラスになることも | 中(出品・受け渡し) | 相手次第 | 状態が良い・ブランド家具 |
| ⑤回収業者 | 高め(数千〜2万円) | 極小(運び出し込み) | 速い・即日も可 | 運べない・2階・大量・急ぎ |
おおまかに言えば、安さを取るなら①②、楽さを取るなら⑤、費用ゼロを狙うなら③、お金に換えたいなら④です。ソファ1点だけなら、自治体の大型ごみがいちばん安く済みます。逆に、運べない大物や、他の家具もまとめてなら、業者のほうが結果的に楽で、割安になることもあります。
【品目別】家具の処分費用|札幌市の大型ごみはいくら?
「結局、いくらかかるの?」。ここがいちばん気になるところだと思います。もっとも安く、確実なのが、自治体の大型ごみに出す方法です。料金は品目と大きさで決まります。
札幌市の場合、札幌市の大型ごみ手数料のページによると、家具の料金はおおむね次のとおりです(2026年時点。最新は市の案内をご確認ください)。
| 家具(品目) | 札幌市の大型ごみ手数料 |
|---|---|
| ソファ(応接用いす)1人用 | 500円 |
| ソファ(応接用いす)2人以上用 | 900円 |
| たんす(高さ1m未満) | 500円 |
| たんす(高さ1m以上) | 1,300円 |
| 戸棚(高さ1m未満) | 500円 |
| 戸棚(高さ1m以上) | 900円 |
| テーブル(1m以上) | 500円 |
| サイドボード(幅1m以上) | 1,300円 |
| カラーボックス・衣装ケース | 200円 |
たとえば、婚礼タンスの多くは「高さ1m以上のたんす」にあたるため、1本1,300円が目安です。3本セットなら、単純に3枚分で3,900円ほど。回収業者に頼むより、ずっと安く済みます。
出し方は、ネットか電話で申し込み、手数料シールを買って貼り、収集日に自分で外へ運び出す、という流れです。申し込みから収集までは1〜2週間ほどかかります。申し込み方法や、シールの買い方・貼り方は、札幌市の大型ごみの出し方 完全ガイドでくわしくまとめています。
車があるなら、破砕工場への「自己搬入」がさらに安い
車を出せて、自分で積み下ろしができる方なら、市の破砕工場への持ち込み(自己搬入)が、さらに安くなることがあります。
札幌市の家庭ごみの自己搬入のページによると、料金は品目別ではなく重さで決まり、10kgあたり210円(現金払い)です。持ち込めるのは発寒・篠路・駒岡の3つの破砕工場で、自動車での搬入・本人のごみのみ・自分で降ろす、といった決まりがあります。
たとえば1人掛けソファは約40kg、3人掛けソファは約70kgが目安なので、3人掛けでも手数料は1,470円ほど。ただし、車への積み下ろしと運転の手間はかかります。1点だけ・軽いものなら戸別収集のほうが安いこともあるので、量と重さで選ぶのがおすすめです。
ここまでで、大型ごみ・自己搬入・解体と、家具ごとに安いルートは意外とバラバラだとお分かりいただけたと思います。「どの家具を、どこに、いくらで出すか」を毎回ここまで読み返すのは大変なので、いざ手放すときに手元で見返せる1枚の無料シートにまとめました。

公式LINEから「札幌 不用品・大型ごみ 処分ルート&料金 早見表」を無料で受け取れます。ソファ・タンス・婚礼家具まで、その場で一番安い手放し方が選べて、業者に言われるまま払って損することがなくなります。
電動リクライニング・ソファベッドは、少し注意
同じソファでも、電動リクライニングソファには、モーターや電気配線が入っています。自治体によっては通常の大型ごみで受け付けない場合があるため、出す前に確認しておくと安心です。ソファベッドは、折りたたみの金具や厚いクッションで重く大きくなりやすく、区分や搬出の難しさが上がります。座椅子は小さめなので、多くの場合は200円区分か、指定袋に入れば普通ごみで出せることもあります。迷ったときは、品目名で市の手数料一覧を確認してください。
マットレス付きベッドは、別ページで
ベッドを処分するときは、フレーム(枠)とマットレスで扱いが分かれます。とくにスプリング入りマットレスは、札幌市では最高額の1,800円になるなど、家具とは事情が違います。ベッドとマットレスの捨て方は、マットレスの捨て方5つ|スプリング入りの処分費用と、いちばん安い方法で、まとめて整理しています。
解体して普通ごみに出す方法と、その「現実」
「小さく解体すれば、普通ごみで無料に出せるのでは?」。これは、条件がそろえば可能です。ただし、家具の種類によって、現実味がまったく違います。
結論から言うと、タンスや棚は解体できますが、ソファ(とくにスプリング入り)は割に合いません。順に見ていきます。
タンス・棚は、ドライバーで分解できる
木製のタンスや棚は、比較的かんたんに分解できます。基本の手順は、次のとおりです。
- 引き出し・扉を、すべて外す:まずは中身を空にして、引き出しと扉を抜きます
- 上下・左右に分割する:整理タンスは上下2段に分かれるものが多く、ネジを外すと分割できます
- 背板・側板をばらす:背板(うすいベニヤ)は、たいてい細い釘やネジでとまっています。バールやドライバーで外します
- 札幌市のごみ袋に入る大きさに切る:木材はのこぎりで切り、指定袋に入れば「燃やせるごみ」、金具は「燃やせないごみ」へ分別します
用意する道具は、プラスドライバー・バール(またはくぎ抜き)・のこぎり・軍手・マスクがあれば足ります。作業中はほこりが立つので、換気しながら進めてください。
ソファのスプリングは、正直おすすめしません
一方、ソファの解体は、話が別です。布や革のカバーをはがし、中のウレタンを取り出すところまでは、カッターがあればできます。問題は、その中身です。
多くのソファには、座面や背もたれに金属のバネ(Sバネ・コイルスプリング)や、木枠を止める頑丈なホチキス針が大量に使われています。これを外すには、ペンチやボルトカッターといった工具が必要で、力もいります。作業には数時間かかり、切れたバネや針で手を切るリスクもあります。
しかも、札幌市では家具を解体して出しても、手数料は解体前と変わりません。つまり、ソファをがんばって分解しても、金銭的な得は、ほとんどないのです。1人掛けの軽いものなら別ですが、2人・3人掛けのソファをわざわざ解体する意味は、あまりありません。
運べない・2階から下ろせない家具の対処
家具の処分でいちばん多い悩みが、この「運べない」です。とくに、婚礼タンスや大型ソファは、重いだけでなく、そもそも部屋やドア、階段を通らないことがあります。
まず、搬出経路を測ってみる
自分で運び出せるか、業者を頼むべきか。それを分けるのが、搬出経路です。次の3か所を、メジャーで測ってみてください。
- 家具の幅・高さ・奥行き:いちばん大きいところを測ります
- ドア・廊下・階段の幅:家具が通るには、実寸より少し余裕が必要です
- 曲がり角・踊り場:まっすぐは通っても、角で回せないことがよくあります
とくに2階の寝室に置かれた婚礼タンスは、階段の幅や踊り場の広さが足りず、そのままでは下ろせないケースが少なくありません。分解できるタンスなら、上下に分けて運べることもあります。
階段を通らないときの「吊り下げ」という方法
どうしても階段を通らない大型家具は、窓やベランダから、ロープやクレーンで下ろす「吊り下げ搬出」という方法があります。ただし、これは専門の技術と機材が必要で、個人でやるのは危険です。
こうした「運べない・下ろせない」家具こそ、回収業者に頼む典型的な場面です。運び出しから処分まで一括で任せられ、2階からの搬出や吊り下げにも対応できる業者があります。費用は品目や作業の難しさで変わり、家具1点なら数千円から、婚礼タンス一式や複数点なら1〜2万円ほどが目安です。
料金相場のくわしい話や、追加請求をしない業者の見分け方は、不用品回収 札幌|料金相場と業者の選び方で整理しています。
まだ使える家具は「売る・譲る」も考えて
状態の良い家具なら、捨てる前に「売る・譲る」を検討する価値があります。処分費がかからないどころか、お金に換わることもあるからです。
売れる家具の条件
すべての家具が売れるわけではありません。値がつきやすいのは、次のようなものです。
- 有名ブランドの家具:カリモク・飛騨産業など、人気メーカーのもの
- 状態が良い:目立つ傷・汚れ・においが少ない
- 需要のあるサイズ・デザイン:大きすぎず、今の住宅に合うもの
- 桐や無垢材など、質の良い素材:とくにアンティーク家具として価値が出ることも
逆に、量産品・大きすぎるもの・古い婚礼タンスは、需要が少なく、値がつきにくい傾向があります。売れるかどうか迷ったら、まず無料査定に出してみるのが確実です。売れるものの見極め方や、買取相場、悪質な業者の見分け方は、遺品整理の買取ガイド|売れるもの・相場・悪質業者の見分け方でくわしく解説しています。婚礼タンスの買取についても、こちらでまとめています。
売れないものは、譲るという手も
値はつかなくても、「まだ使える」ものなら、必要な人に譲るという選択肢があります。ジモティーなどの地域の掲示板サービスを使えば、近くで欲しい人が見つかることもあります。「家まで取りに来られる方」を条件にすれば、運び出しの手間もかかりません。
婚礼家具・婚礼タンスの手放し方|急がなくて大丈夫
ここからは、費用の話ではなく、気持ちの話です。婚礼タンスや婚礼家具は、ただの家具ではありません。ご両親から贈られた、嫁入り道具。手放すことに、罪悪感や申し訳なさを感じて、手が止まってしまう方は、少なくありません。
その気持ちは、とても自然なものです。まず、大切なことをお伝えします。婚礼家具を手放すことに、罪悪感を持つ必要はありません。
「役目を終えたら手放す」は、自然なこと
婚礼タンスは、衣類を収納するための実用品です。長く使って、役目を終えたなら、手放すのはごく自然なことです。
近年は、和室のある住宅が減り、クローゼットや収納が充実したことで、大きな婚礼タンスを置く場所がない、という家も増えました。これは、あなたの家庭だけの事情ではありません。時代とともに、住まいが変わっただけのことです。
大切なのは、「今までありがとう」という感謝の気持ちを持って手放すこと。それだけで、手放し方は変わります。
親や義実家に、一言相談しておくと安心
婚礼タンスは、ご両親や義実家が贈ってくれたものです。だからこそ、勝手に処分してしまうと、あとで気まずくなることもあります。
とくに、親の代から受け継いだもの、桐タンスなど特に立派なもの、ご両親の思い入れが強いものは、処分の前に一言、相談しておくと安心です。「大切にしてきたけれど、置く場所がなくて」と、感謝と理由を添えて伝えれば、たいていは分かってもらえます。実家に置くスペースがあれば、預かってもらえるケースもあります。
形として残したいなら、写真やリメイクも
「手放すのは、やっぱり寂しい」。そう感じるなら、思い出を残す方法もあります。
- 写真に撮っておく:手放す前に、婚礼タンスの前で家族写真を1枚。ものは手放しても、思い出は残せます
- 一部をリメイクする:引き出しや扉の一部を、小さなチェストやテーブルに作り替えてくれる工房もあります
供養して手放す、という選択肢
それでも「ただゴミとして出すのは、どうしても気が引ける」。そう感じる方には、供養してから手放すという方法があります。
魂や思いのこもった品を、神社やお寺で供養したうえで手放す「お焚き上げ」という古くからの作法があり、婚礼家具のような大切な家具にも応用できます。自宅まで来てもらう「出張供養」に対応しているところもあります。
どこに頼めるのか、いくらかかるのか、無料でできるのかは、札幌のお焚き上げ|無料でできる方法と料金相場でくわしくまとめています。
実家の家具を片づけるとき
自分の家具ではなく、実家の家具を片づける場面もあります。親御さんの引っ越し、施設への入居、あるいは相続。いずれも、量が多く、思い出も詰まっていて、一人では大変です。
親が元気なうちなら「生前整理」として
親御さんがお元気なうちに、いっしょに家具を整理するなら、生前整理という形になります。何を残し、何を手放すかを、本人の意思で決められるのが、いちばんの利点です。
何から始めればいいか、費用はどのくらいか、といった進め方は、生前整理とは?何から始める・やることリストと費用で整理しています。
遺品として片づけるなら
故人の家具を片づける場合は、遺品整理になります。自分の手で進めたい方は、遺品整理は自分でできる?手順・費用・“やめどき”の見極め方が参考になります。仏壇や人形など、そのまま捨てにくいものが出てきたときは、前の章でふれた供養も検討してみてください。
家具の処分について、よくあるご質問
Q. ソファを処分するのに、いちばん安い方法は?
1点だけなら、自治体の大型ごみがいちばん安いです。札幌市なら、1人用のソファ(応接用いす)が500円、2人以上用が900円です。車があるなら、破砕工場への持ち込み(10kgあたり210円)で、さらに安くなることもあります。
Q. 婚礼タンスの処分費用は、いくらくらい?
札幌市の大型ごみなら、高さ1m以上のたんす1本で1,300円が目安です。3本セットでも3,900円ほど。回収業者に運び出しから頼む場合は、1〜2万円ほどが目安になります。運べるかどうかで、選び方が変わります。
Q. 家具は解体して普通ごみに出せますか?
木製のタンスや棚は、分解して指定袋に入れば、普通ごみに出せます。ただし、ソファのスプリングは工具と時間がかかり、けがのリスクもあります。しかも札幌市は解体しても手数料が同じなので、大型ごみで出すほうが合理的です。
Q. 2階の婚礼タンスが、階段を通らず下ろせません。
分解できるタンスなら、上下に分けて運べることがあります。どうしても通らない場合は、窓やベランダからの吊り下げ搬出に対応した回収業者に頼むのが現実的です。無理に一人で下ろそうとせず、まずは搬出経路を測ってみてください。
Q. 婚礼タンスを捨てるのは、縁起が悪いですか?
地域や家庭によって考え方はさまざまですが、役目を終えた家具を、感謝して手放すのは自然なことです。どうしても気になる場合は、神社やお寺での供養(お焚き上げ)という方法もあります。ご自身が納得できる形で、大丈夫です。
まとめ|家具の処分は「売れるか・運べるか」で決まる
最後に、大切なポイントをおさらいします。
- 家具の処分は、①売れないか → ②自分で運べるか → ③運べないなら業者の順で考える
- いちばん安いのは自治体の大型ごみ(札幌=ソファ500〜900円・たんす500〜1,300円)
- タンスは解体できるが、ソファのスプリングは割に合わない。札幌は解体しても料金は同じ
- 運べない・2階から下ろせない大物は、搬出経路を測って、通らなければ業者へ
- 婚礼家具は、急がず・感謝して。写真・リメイク・供養も選べる
大きくて重い家具も、順番に考えれば、必ず手放せます。まずは、その家具が「売れそうか」「自分で運べそうか」を確かめるところから、始めてみてください。
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