「マットレスを捨てたいけど、大きくて運べない」「そもそも、これは何ごみなの?」。買い替えや引っ越しのたびに、多くの人がここでつまずきます。
マットレスの処分がややこしいのには、はっきりした理由があります。中にスプリング(金属のコイル)が入っているかどうかで、捨て方の運命が大きく変わるからです。ここさえ押さえれば、あとは費用と手間で選ぶだけです。
先に、この記事の要点をまとめます。
- スプリングの有無を、まず確認する。入っていないタイプは選択肢が広く、入っているタイプは扱いが特殊です
- 捨て方は大きく5ルート(自治体の大型ごみ/お店の引取り/解体して普通ごみ/回収業者/売る・譲る)。費用も手間も、まるで違います
- いちばん安いのは、自治体の大型ごみか、処理施設への持ち込み。ただし、自分で運び出す手間はかかります
- 「解体して普通ごみに」は、ノンスプリングなら現実的。スプリング入りは、工具と時間が必要で、けがのリスクもあります
お急ぎの方は、必要な章から読めます。
- 何ごみか・スプリングの見分け方を知りたい → 「まず確認」の章へ
- いちばん安い方法を知りたい → 「自治体の大型ごみ」の章へ
- 解体していいのか迷っている → 「解体して普通ごみ」の章へ
- 札幌でいくらかかるかを知りたい → 「自治体の大型ごみ」の章の札幌の実例へ
私たち「くらしの味方 開拓札幌」は、札幌で家の困りごとの相談窓口を運営しています。特定の業者に肩入れせず、お客さまにとって最適な方法を、中立の立場でご案内しています。
この記事も、売り込みではなく、あなたが自分でいちばん納得のいく方法を選ぶためのガイドです。全国どこでも使える基本と、札幌での具体的な費用の両方を、正直にお伝えします。
まず確認:あなたのマットレスにスプリングは入っている?
マットレスの捨て方を決める前に、たった1つだけ確かめてください。中に金属のコイル(スプリング)が入っているか、いないかです。ここで、その後の選択肢が大きく変わります。
スプリング(コイル)入りマットレス
いわゆる「ベッド用マットレス」の多くが、これです。中にたくさんの金属バネが並んでいて、寝心地を支えています。ボンネルコイル、ポケットコイルといった名前で呼ばれます。
特徴は、重くて、厚くて、簡単には切れないこと。そして、金属と布・ウレタンが混ざっているため、自治体によっては通常の粗大ごみでは受け付けてもらえないことがあります(札幌市など、条例で「適正処理困難物」に指定している自治体もあります)。
スプリングなし(ノンコイル)マットレス
高反発・低反発ウレタン、ファイバー素材、三つ折りタイプなどが、これにあたります。金属が入っていないぶん、軽くて、カッターで切れるのが特徴です。
そのため、選択肢がぐっと広がります。多くの自治体で粗大ごみとして出せますし、解体して普通ごみに出せる地域もあります。
見分け方に迷ったら
判断に迷ったら、次を目安にしてください。
- 持ち上げて、ずっしり重い/たたんでも折り曲がらない → スプリング入りの可能性が高い
- 片手で持てる/二つ折り・三つ折りにできる/もともと折りたたみ式 → ノンコイルの可能性が高い
- 製品名や品番が分かる → メーカーの公式サイトで素材を確認できます
マットレスの捨て方は、大きく5ルート
マットレスの処分方法は、整理すると5つのルートに分かれます(状態が良ければ「売る・譲る」も加えて6つ)。それぞれ、費用も手間も、かかる日数もまるで違います。まず全体像を、表で見比べてみましょう。
| ルート | 費用の目安 | 手間 | スピード | こんな人に |
| ① 自治体の大型ごみ | 安い(数百〜2千円台) | 中(申込+自分で搬出) | 遅い(1〜2週間) | 費用を最優先したい・時間に余裕がある |
| ② 処理施設に自分で持ち込む | 安い圏 | 大(車・積み下ろし・要予約) | 速い | 運べる車と体力がある |
| ③ 買い替え時にお店で引取り | 中(各店の公表額) | 小(配送と同時) | 買い替えと同時 | 新品に買い替える |
| ④ 解体して普通ごみ | ほぼ0円 | 特大(工具・時間・けが注意) | 遅い | ノンコイルで費用をかけたくない |
| ⑤ 回収業者に頼む | 高い(数千〜1.5万円台) | 極小(運び出し込み) | 速い(即日も可) | 運べない・大量・急ぎ |
| (売る・譲る) | 0円〜プラスに | 中(出品・受け渡し) | 相手次第 | 状態が良い・ブランド品 |
ざっくり言えば、安さなら①か②、手間のなさなら③か⑤、費用ゼロを狙うなら④です。ここから、それぞれのルートを詳しく見ていきます。
①自治体の大型ごみに出す|いちばん安いルート
費用を最優先するなら、まず検討したいのが自治体の大型ごみ(粗大ごみ)です。多くの地域で、数百円〜2千円台で回収してもらえます。
全国共通の、基本の手順
自治体によって細部は違いますが、流れはおおむね共通です。
- 申し込む:自治体の粗大ごみ受付センターに、電話またはインターネットで申し込みます
- 料金を確認・支払う:品目ごとの手数料を確認し、処理券(シール)をコンビニ等で購入するか、ネットで電子決済します
- 指定日に出す:予約した収集日に、指定の場所へ自分で運び出します
注意したいのは、申し込みから収集まで1〜2週間ほどかかるのが一般的なこと。急いで処分したいときには向きません。そして、指定場所までの運び出しは自分で行うのが基本です。
スプリング入りは、自治体で受けてもらえないことがある
ここが最大の落とし穴です。前の章でふれたとおり、スプリング入りマットレスは「適正処理困難物」として、粗大ごみでは回収していない自治体もあります。寝具メーカーのフランスベッドの解説でも、スプリング入りは金属と生地・詰め物の分別が難しく、回収対象外になる場合があると説明されています。
申し込む前に、お住まいの自治体がスプリング入りを受け付けているか、必ず確認してください。
札幌市の実例|スプリングの有無で、料金がここまで違う
では、実際にいくらかかるのか。札幌市を例に見てみましょう。札幌市の大型ごみ処理手数料一覧によると、マットレスとベッドの手数料は次のとおりです。
| 品目 | 手数料 |
| ベッドマットレス(スプリング付き) | 1,800円 |
| ベッドマットレス(スプリングなし) | 200円 |
| 布団(掛・敷・毛布など。3枚まで) | 200円 |
同じマットレスでも、スプリングの有無で料金が9倍違います。ここでも「スプリングが入っているか」が、費用を左右するわけです。
なお、多くの自治体でスプリング入りが「処理困難物」として回収対象外になるなか、札幌市はスプリング入りも大型ごみとして回収しています(1,800円)。札幌にお住まいの方は、この点で処分先に困りにくいと言えます。
札幌市の大型ごみは戸別の有料収集で、大型ごみインターネット受付(24時間)または電話で、収集希望日の2週間前から申し込めます。区ごとに収集曜日と申込期限が決まっている点にはご注意ください。申し込み方法や手数料の払い方など、札幌の大型ごみの手続きのくわしい流れは、札幌市の大型ごみ 完全ガイドにまとめています。
もっと安く・早く出したいなら、処理施設への持ち込みも
「収集日まで待てない」「少しでも安くしたい」なら、自治体の処理施設へ自分で持ち込む方法もあります。寝具メーカー・西川の解説によれば、持ち込みは無料〜数百円程度と、収集より安く済むことが多いとされています。
ただし、マットレスを積める車と、積み下ろしの体力が必要です。予約が必要な施設も多いので、事前に確認してから向かいましょう。札幌市には破砕工場(発寒・篠路・駒岡)があり、家庭ごみの自己搬入(10kgあたり210円)を受け付けています。搬入の条件は、前述の完全ガイドで解説しています。
②買い替えるなら、お店の引取りサービスを使う
新しいマットレスに買い替えるなら、購入するお店に古いものを引き取ってもらうのが、いちばん手間がかかりません。新品を配送してもらうタイミングで、古いマットレスを持って行ってもらえます。自分で運び出す必要がないのが、最大のメリットです。
主なお店の、引取り条件(公表情報)
引取りサービスの料金や条件は、お店によって異なります。前述の西川の解説などで公表されている情報をまとめると、次のとおりです。
| お店 | 引取り費用(公表額) | 主な条件 |
| ニトリ | 1配送につき4,400円(税込) | 引取り品が購入品と同数以下が条件(種類が違ってもよく、他社製品も対象) |
| 無印良品 | 3,000円前後 | 購入・配送に伴う引取り |
| IKEA | 無料の案内あり | 購入・配送に伴う引取り |
いずれも「新品を購入すること」が前提で、多くの場合「同じ種類・同じ数」に限られます。料金や条件は変わることがあるため、購入を決める前に、各社の公式サイトや店舗で最新の内容を必ず確認してください。
③解体して普通ごみに出す方法と、その「現実」
「お金をかけずに捨てたい」なら、マットレスを解体して、普通ごみ(燃えるごみ・燃えないごみ)として出す方法があります。多くの自治体で、一辺30cm以内に小さくすれば、普通ごみとして集積所に出せるとされています。ただし、これができるかどうかは、スプリングの有無で大きく変わります。
ノンコイルなら、現実的な選択肢
スプリングの入っていないウレタンやファイバー素材なら、大きめのカッターで切断できます。金属がないぶん作業は比較的スムーズで、費用はほぼ0円で済みます。
ただし、注意点があります。長年使ったマットレスの内部には、カビが発生していることがあります。作業は屋外で、マスクを着けて行いましょう。切ったものは、自治体のルールに従って分別してください。
スプリング入りの解体は、正直おすすめしにくい
問題は、スプリング入りです。西川の解説では、スプリングマットレスの解体にはボルトカッターなどの専用工具が必要で、コイルを30cm未満に切る作業は初心者だと20〜30時間かかる過酷な作業になると説明されています。
さらに、金属を切る作業にはけがのリスクがつきまといます。跳ねたバネで手を切る、といった事故も起こりえます。時間・工具・安全面を考えると、費用が浮くメリットより、負担のほうが大きくなりがちです。
札幌では、解体しても料金は同じ
札幌にお住まいなら、もう一つ知っておいてほしいことがあります。札幌市の手数料一覧の注記には、「解体して排出する場合も、手数料は解体前と同額」と明記されています。
つまり札幌では、スプリングマットレスをがんばって解体しても、大型ごみとして出す1,800円は変わりません。20〜30時間かけて切る労力を考えると、素直に大型ごみで出すほうが合理的です。
④運べない・急ぎ・大量なら、回収業者に頼む
「重くて自分では運べない」「急いで処分したい」「引っ越しで他の家具もまとめて手放したい」。そんなときに頼れるのが、不用品回収業者です。電話1本で自宅まで来て、部屋の中からの運び出しまで、すべて任せられるのが強みです。即日対応してもらえることもあります。
費用の目安は、マットレス1点でおおむね数千円〜1万5千円程度。自治体より高くつきますが、他の家具とまとめてパック料金で頼むと、割安になる場合もあります。手間をお金で買う、というルートです。
業者選びで、気をつけたいこと
回収業者を使うときは、いくつか注意点があります。
- 複数社から見積りを取る:同じ条件で2〜3社に聞くと、相場感がつかめ、極端に高い・安い業者を避けられます
- 「無料回収」をうのみにしない:あとから高額を請求されるトラブルもあります。無料をうたう業者には、特に慎重に
- 許可を確認する:家庭の不用品を有料で回収するには、自治体の許可が必要です。許可の有無を確認しましょう
回収業者の料金相場や、悪質な業者を見抜くくわしいポイントは、不用品回収 札幌|料金相場と業者の選び方でまとめています。業者に頼むと決めた方は、あわせてご覧ください。
⑤まだ使えるなら、「売る・譲る」も選択肢
処分する前に、一度考えてみてほしいことがあります。そのマットレス、まだ使えませんか? 状態が良ければ、捨てるのではなく、お金に換えたり、必要な人に譲ったりできます。
売れる可能性があるマットレスの条件
ただし、マットレスは衛生面から中古の需要が低く、売れるのは限られたケースです。次の条件に当てはまるほど、値がつきやすくなります。
- 有名ブランド:シモンズ、フランスベッド、エアウィーヴ、シーリーなど
- 使用年数が短い:目安として、購入から数年以内
- シミ・へたり・においがない:状態の良さが、そのまま値段に響きます
- 電動リクライニングなど、付加機能がある
逆に、長く使ったものや一般的なノーブランド品は、買取が難しいのが実情です。売れるものの見極め方や、買取業者の使い方は、売れるもの・相場・悪質業者の見分け方でくわしく解説しています。
売るより譲りたいなら
お金より「必要な人に使ってほしい」なら、地域の掲示板サイト(ジモティーなど)で譲り先を探す手もあります。近所で手渡しできれば、送料もかかりません。
ただし、マットレスは受け取り手が見つかりにくいのも事実です。受け渡しの日時や運搬方法は、事前にしっかり決めておきましょう。処分の期限が近いなら、他のルートと並行して進めるのが安心です。
ベッド・ベッドフレームの処分は?
マットレスとあわせて、ベッド本体(フレーム)も処分したい方は多いはずです。ベッドフレームも、基本の考え方はマットレスと同じ。自治体の大型ごみ、お店の引取り、回収業者のいずれかで手放せます。
札幌市のベッド・ベッドフレームの手数料
札幌市の場合、ベッド本体(マットレスを除く)の手数料は、種類とサイズで分かれています。前述の手数料一覧によると、次のとおりです。
| 品目 | 手数料 |
| ベビーベッド | 200円 |
| シングル・セミダブル・パイプベッド・二段ベッド | 500円 |
| ダブルベッド | 900円 |
| リクライニング機能付きベッド | 1,300円 |
いずれも「マットレスを除く」フレーム部分の料金です。マットレスとフレームを一緒に処分するなら、それぞれの手数料がかかると考えておきましょう。たとえば、シングルのスプリングマットレス(1,800円)+シングルベッドのフレーム(500円)なら、合計2,300円が目安です。
木製フレームやすのこは、解体できることも
木製のベッドフレームやすのこは、工具で分解できれば、普通ごみとして出せる場合もあります。ただし、これも自治体のルール次第です。そして札幌では、マットレスと同じく解体しても手数料は変わらないため、ばらす手間をかけるメリットは小さめです。
ベッド以外の家具(ソファ・タンス・食器棚など)もまとめて処分したい方は、家具の処分ガイドもあわせてご覧ください。
結局、いちばん損をしない選び方は?
ここまでの内容を、選び方の順番として整理します。上から順に、当てはまるものを選んでいけば、あなたに合ったルートが見つかります。
- 状態が良く、ブランド品なら → まず「売る・譲る」を検討(お金になる可能性)
- 新品に買い替えるなら → お店の「引取りサービス」(運び出し不要でいちばん楽)
- 1点だけ・費用最優先・時間に余裕があるなら → 「自治体の大型ごみ」か「処理施設への持ち込み」(最安)
- ノンコイルで、とにかく費用をかけたくないなら → 「解体して普通ごみ」(ただし手間は大きい)
- 運べない・急ぎ・他の家具もまとめてなら → 「回収業者」(楽で速いが費用は高め)
くり返しになりますが、判断の起点は「スプリングが入っているか」と「費用と手間、どちらを優先するか」の2つです。この2つが決まれば、ルートは自然と絞られます。
とはいえ、いざ処分する当日になると「スプリングありは何円だっけ」「持ち込みと業者、どっちが安い?」と、また調べ直しになりがちです。そこで、この5ルートの料金と手間、札幌の実費(スプリングなし200円・スプリング付き1,800円など)を、いざという時に手元で見返せる1枚の無料シートにまとめました。

「札幌 不用品・大型ごみ 処分ルート&料金 早見表」は、公式LINEから無料で受け取れます。マットレス1点をいちばん安く手放したい方も、ベッドや他の家具までまとめて処分したい方も、この1枚があれば「知らずに高いルートを選んで損する」失敗を防げます。
マットレス・ベッドの処分について、よくあるご質問
Q. マットレスは何ごみですか?
基本的には粗大ごみ(自治体によっては大型ごみ)です。ただし、スプリング入りは「適正処理困難物」として、自治体では回収していない地域もあります。ノンコイルなら、解体して普通ごみに出せる場合もあります。まずは、お住まいの自治体のルールを確認してください。
Q. スプリングマットレスは、自分で解体して捨てていいですか?
ルール上は、小さく切って分別すれば普通ごみに出せる地域もあります。ただし、スプリングの解体には専用工具が必要で、20〜30時間かかることもあり、けがのリスクもあります。正直、あまりおすすめはできません。とくに札幌市は解体しても手数料が変わらないため、大型ごみで出すほうが合理的です。
Q. マットレスを無料で捨てる方法はありますか?
完全に無料は難しいですが、費用を最小にする方法はあります。ノンコイルを自分で解体して普通ごみに出す(費用ほぼ0円)、状態が良ければ売る・譲る、IKEAなど無料引取りのあるお店で買い替える、などです。ご自分の状況に合う方法を選んでみてください。
Q. 急いで、今日・明日に処分したいです。
自治体の大型ごみは申し込みから1〜2週間かかるため、急ぎには向きません。すぐに処分したいなら、処理施設への持ち込み(車が必要)か、即日対応できる回収業者が現実的です。
Q. 札幌でマットレスを捨てると、いくらかかりますか?
札幌市の大型ごみなら、スプリングなしが200円、スプリング付きが1,800円です(2026年時点。最新は市の案内をご確認ください)。ベッドフレームは種類により200〜1,300円です。回収業者に頼む場合は、これより高くなります。
まとめ|スプリングの有無と、「費用か手間か」で決まる
最後に、大切なポイントをおさらいします。
- マットレスの捨て方は、スプリング(コイル)の有無でまず分かれる
- ルートは大きく5つ。安さなら大型ごみ・持ち込み、楽さなら引取り・業者、費用ゼロなら解体
- スプリングの解体は、工具・時間・けがのリスクが大きく、おすすめしにくい
- 札幌市なら、スプリングなし200円・スプリング付き1,800円。解体しても料金は同じ
- 状態が良ければ、捨てる前に「売る・譲る」も検討を
大きくて重いマットレスも、順番に考えれば、必ず手放せます。まずは、ご自分のマットレスにスプリングが入っているかを確かめるところから、始めてみてください。
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