「軒下に、こぶし大の蜂の巣ができている」「ベランダや換気口の近くを、蜂が何匹も出入りしている」——。見つけた瞬間、ゾッとして、窓も開けられなくなりますよね。刺されたらと思うと、近づくのも怖い。そんな不安のなかで、この記事にたどり着いたのだと思います。
まず、落ち着いて大丈夫です。やるべきことは、はっきりしています。刺激せず離れて、巣の種類と場所を見きわめ、危ないものは業者に任せる。それだけです。
そのうえで、多くの方が最初に気になる3つを、先にお伝えします。
- 札幌市は、蜂の巣を駆除してくれません。私有地の巣は、所有者・管理者が業者に頼むのが基本です(くわしくは後述)
- 費用は蜂の種類・巣の大きさ・場所で決まり、スズメバチでおおむね8,000〜12,000円から。正確な金額は「見積り」で分かります
- スズメバチ・アシナガバチが人の通り道や出入口に巣を作っているなら、自分でやらず、早めにプロへ。刺される前に動くのがいちばんです
必要なところから読めます。
- 市役所は駆除してくれるのかを知りたい方 → 「まず結論」の章へ
- 札幌市の相談窓口を知りたい方 → 「相談窓口一覧」の章へ
- いくらかかるのかを知りたい方 → 「費用相場」の章へ
- どの業者に頼めば安全かを知りたい方 → 「業者の選び方」の章へ
- 今すぐやめてよいか・様子見か迷っている方 → 「危険度と判断」の章へ
私たち「くらしの味方 開拓札幌」は、札幌で家まわりの困りごとの相談窓口を運営しています。
蜂の巣についても、ご相談を承っています。この記事では、札幌市の公式情報をもとに「市の対応」を正確に翻訳し、そのうえで中立の相場と業者の選び方を、脅すのでも急かすのでもなく、正直にお伝えします。
【まず結論】札幌市は蜂の巣を駆除してくれる?

いちばん多い期待が、これです。「市役所に電話すれば、駆除に来てくれるのでは?」——残念ですが、答えははっきりしています。
札幌市は、蜂の巣の駆除を行っていません。
私有地の巣は「所有者・管理者」が対応する
札幌市の公式ページ「ハチに注意」には、こう書かれています。
- 「市では駆除を行っておりません」
- 「巣がある場所の所有者または管理者に駆除していただいております」
つまり、自宅の軒下・ベランダ・庭木・換気口・天井裏にできた巣は、その家の所有者・管理者(=あなた)が、自分で駆除するか、業者に頼むのが基本です。市の職員が出向いて駆除する、という仕組みはありません。
「税金を払っているのに、なぜ市はやってくれないの?」と感じるかもしれません。これは、私有地の中の問題は、その土地・建物の持ち主が管理するという考え方によるものです。庭木の手入れや、外壁の修理を市がやってくれないのと同じで、私有地の蜂の巣も、原則として所有者側の管理にあたります。多くの自治体が同じ方針です。
賃貸にお住まいなら、まず大家さん・管理会社に連絡してください。共用部(外壁・共用廊下・敷地の樹木など)の巣は、管理者側が対応するのが一般的だからです。
市が案内しているのは「業者紹介の窓口」
では、市はまったく何もしてくれないのか。そうではありません。札幌市は、駆除業者を紹介してくれる窓口を案内しています。
札幌市公式によると、その窓口は「一般社団法人 北海道ペストコントロール協会」です。
- 電話:011-826-5737
- 受付:平日9時00分〜17時00分(土日祝は休み)
- ホームページ:https://hokkaido-pco.jp(札幌市公式に案内あり)
「自分で業者を探すのが不安」という方は、ここに相談すると、地域の駆除業者を紹介してもらえます。ただし、紹介であって、市が費用を負担してくれるわけではありません。実際の駆除料金は、依頼した業者に支払います。
「防護服の貸し出し」や「補助金」は、札幌市には見当たらない
自治体によっては、蜂の巣駆除のために防護服の貸し出しをしたり、駆除費用の補助金・助成を出したりするところがあります。「札幌市にもあるのでは?」と期待される方も多いのですが——。
札幌市の公式情報には、防護服の貸与や、駆除費用の補助金の案内は見当たりません。「他の街にあると聞いたから、札幌にもあるはず」と早合点しないでください。あるものとして動くと、あてが外れてしまいます。
そのかわり、札幌市は予防のためのDIY情報を案内しています。スズメバチが多い地域向けに、ペットボトルで作る「ハチとり器」で、春先(5〜6月ごろ)に女王バチを捕まえ、営巣そのものを防ぐ方法です。すでにできてしまった巣を壊す道具ではなく、「巣を作らせない」ための予防と考えてください。
札幌市の蜂の相談窓口一覧(各区の連絡先)

「駆除はしてくれなくても、まず市に相談したい」——そんな方のために、札幌市の相談窓口をまとめておきます。この一覧は、他のサイトにはほとんど載っていません。市の公式情報をもとに整理したものです。
相談窓口でしてもらえること・できないこと
先に、大事な線引きをお伝えします。これらの窓口は、相談・助言はしてくれますが、駆除には来ません。
札幌市公式には、各区の窓口について「虫やネズミの対処法や駆除方法などの一般的なアドバイスを行っています。※駆除は行っておりません」と明記されています。つまり、
- 「この蜂は危険な種類か」「どう対応すべきか」といった助言は受けられる
- 実際に巣を取り除く駆除作業は、業者に頼む必要がある
という役割分担です。「電話すれば駆除に来てくれる」という窓口ではない点を、先に押さえておいてください。
各区の保健センター・保健所の連絡先
お住まいの区の窓口は、次のとおりです。
| 窓口 | 所在地 | 電話番号 |
| 保健所 生活環境課(全市) | 中央区大通西19丁目 WEST19ビル3階 | 011-622-5165 |
| 中央区 保健センター | 中央区南3条西11丁目 | 011-205-3356 |
| 北区 保健センター | 北区北25条西6丁目 | 011-757-1183 |
| 東区 保健センター | 東区北10条東7丁目 | 011-711-3213 |
| 白石区 保健センター | 白石区南郷通1丁目南 | 011-862-1883 |
| 厚別区 保健センター | 厚別区厚別中央1条5丁目 | 011-895-5921 |
| 豊平区 保健センター | 豊平区平岸6条10丁目 | 011-822-2478 |
| 清田区 保健センター | 清田区平岡1条1丁目 | 011-889-2408 |
| 南区 保健センター | 南区真駒内幸町1丁目 | 011-581-5213 |
| 西区 保健センター | 西区琴似2条7丁目 | 011-621-4247 |
| 手稲区 保健センター | 手稲区前田1条11丁目 | 011-688-8598 |
※連絡先は変わることがあります。電話の前に、札幌市の公式ページで最新の番号をご確認ください。
業者を紹介してほしいときの窓口
「アドバイスより、駆除できる業者を紹介してほしい」という場合は、先ほどの北海道ペストコントロール協会(011-826-5737・平日9〜17時)が、市の案内する紹介窓口です。
なお、協会や市の窓口を通しても、実際の駆除は民間の業者が行い、料金はその業者に支払う点は変わりません。だからこそ、次の章からの「相場」と「業者選び」が、そのまま役に立ちます。
札幌の蜂の巣駆除の費用相場(種類・大きさ・場所別)

ここからは、いちばん気になる「いくらかかるのか」です。先にお伝えしておくと、蜂の巣駆除の料金は幅が大きく、ネットの数字だけでは決まりません。決め手は3つ——蜂の種類・巣の大きさ・巣のある場所です。順番に見ていきましょう。
蜂の種類別の料金の目安
まずは、蜂の種類ごとの相場です。札幌の駆除業者やマッチングサービスが公開している料金の幅を、中立にまとめると、次のようになります。
| 蜂の種類 | 料金の目安 | 特徴 |
| スズメバチ | 8,000〜12,000円〜 | 攻撃性が高く、危険。専門的な装備が必要なため高め |
| アシナガバチ | 3,000〜10,000円 | スズメバチほど攻撃的でないぶん、比較的安め |
| ミツバチ | 3,000〜12,500円 | おとなしいが、巣が大きい・分蜂の対応で変動 |
※札幌の業者・マッチングサービスの公開料金の幅をもとにした目安です。あくまで基本料金で、後述の追加費用が乗ることがあります。正確な金額は「見積り」で確認してください。
とくにスズメバチは、危険度が高いぶん料金も高めになります。これは、しっかりした防護と技術が必要だからで、安さだけで選ぶのが危ない種類でもあります。
巣の大きさ・場所で、料金は上がる
基本料金に、次のような条件が重なると、費用が加算されます。目安として、1つあたり+1,000〜10,000円ほど見ておくと安心です。
- 巣が大きい:夏の終わり〜秋の大きく育った巣は、作業量が増えます
- 高い場所:2階の軒下、屋根の近く、高い庭木など。はしごや高所作業が必要になります
- 閉じた場所:天井裏・床下・換気口・戸袋の中など。巣が見えにくく、手間がかかります
- 土の中:オオスズメバチなどは地面に巣を作ることがあり、掘り出す作業が加わります
- 即日・夜間の対応:「今すぐ来てほしい」場合や、蜂が巣に戻る夜の作業は、割増になることがあります
- 戻りバチ対策:駆除後、外に出ていた蜂が戻るのを防ぐ処置。再発を抑えるために行います
たとえば「2階の軒下(高所)にできた、夏の大きなスズメバチの巣を、即日で」となると、基本料金に高所・大きさ・即日の加算が重なり、総額はぐっと上がります。逆に、「1階の手の届く高さにできた、できたばかりの小さなアシナガバチの巣」なら、下限に近くなります。
巣の大きさは「3段階」でイメージする
「うちの巣は、大きいほうなのか」——見当をつけるために、巣の大きさを3段階で考えると分かりやすいです。あくまで目安ですが、料金の高い・安いのイメージがつかめます。
- 初期(直径10cm未満・ゴルフボール〜こぶし大):できたばかりで、働きバチも少ない状態。作業が軽く、相場の下限に近い。春〜初夏に多い
- 中期(直径10〜25cm・野球ボール〜ソフトボール大):働きバチが増え、活発になってきた状態。相場の中間。夏に多い
- 後期(直径25cm以上・バスケットボール大〜):数百匹の蜂がいることもある状態。危険度・作業量ともに高く、相場の上限、またはそれ以上。9月ごろに最大になる
同じスズメバチでも、初期と後期では、危険度も料金も大きく変わります。だからこそ、小さいうちに気づいて動くのが、いちばん安全で、いちばん安く済むのです。
「基本料金」ではなく「総額」で比べる
ここが、いちばん大事なところです。広告に大きく出ている「◯◯円〜」は、多くの場合、いちばん条件のよいときの基本料金です。実際は、上の加算が乗って総額が決まります。
だからこそ、業者を比べるときは「基本料金」ではなく「見積りの総額」で比べるのが鉄則です。ここを外すと、「安いと思ったのに、当日いろいろ足されて高くなった」という失敗につながります。
失敗しない、蜂の巣駆除業者の選び方

料金と同じくらい大切なのが、「どこに頼むか」です。蜂の巣駆除は、緊急で焦って頼みがちなぶん、料金トラブルも起きやすい分野です。次の5点を確認してください。
チェックしたい、5つのポイント
- 現地(または写真・動画)で見積りを出すか:巣を見ずに電話だけで「一律◯◯円」という業者は要注意です。種類・大きさ・場所で料金が変わる以上、見てから見積もるのが誠実です
- 「基本料金」ではなく「総額」を提示するか:高所・大きさ・戻りバチ対策などを含めた、当日に払う総額を先に教えてくれるか。ここを濁す業者は避けます
- 当日の追加請求について、事前に説明があるか:「作業を始めたら、想定より大きくて追加になった」を防ぐため、追加が出る条件を先に確認します
- 即日・スピード対応ができるか:スズメバチが人の出入りする場所にいるなど、急ぐケースでは、どのくらいで来られるかが安全に直結します
- 戻りバチ対策・再発時の保証があるか:巣を取っても、外に出ていた蜂が戻ってきます。戻りバチへの処置や、一定期間の再発保証があると安心です
「安さ」だけで選ぶと、危ない理由
蜂の巣駆除は、作業する人の安全がかかった仕事です。極端に安い業者のなかには、防護や戻りバチ対策が不十分で、
- 巣を途中まで壊しただけで、蜂が散ってかえって危険になる
- 戻りバチの処置をせず、数日後にまた蜂が集まる
- 当日に「思ったより大きい」と、高額を上乗せされる
といったことも起こりえます。緊急だからこそ、料金の透明さと、戻りバチまで見てくれる丁寧さで選んでください。
電話・見積りのときに、聞いておく3つの質問
業者に問い合わせるとき、次の3つを聞いておくと、あとのトラブルを防げます。
- 「今回の場合、総額でいくらですか?」:高所・大きさ・戻りバチ対策まで含めた金額を確認します
- 「当日、追加料金が出ることはありますか? どんなときですか?」:追加の有無と、その条件を先に聞いておきます
- 「戻りバチの対策や、再発したときの保証はありますか?」:駆除後の安心につながる部分です
この3つにはっきり答えてくれる業者なら、まず安心して任せられます。言葉を濁したり、「来てみないと分からない」の一点張りだったりする場合は、慎重に。
札幌で蜂の巣駆除に対応している業者【中立比較表】
このページは、公式サイトで蜂への対応を明記している札幌の業者を、1社ずつ調べて公開情報のまま一覧にしたものです(2026年7月時点・各社公式サイト調べ)。特定の業者に肩入れせず、ここまでで見てきた5つのポイント——料金の出し方・追加料金の事前説明・即日対応・再発時の保証——を、中立の目線で並べました。
はじめに、3つだけお断りします。
- 掲載は所在地・性質別に並べています。おすすめ順・ランキングではありません
- 載せているのは「公式サイトに蜂への対応の記載がある業者」です。ここに載っていない=良くない業者ではありません(料金を見積り制にしているていねいな業者も多くあります)
- 料金・受付時間・対応内容は改定されることがあるため、依頼前に必ず各社の公式サイトでご確認ください
業者を紹介するだけの一括見積もりサイトや、札幌の番号でも実体が全国の受付センターという業者は載せていません。
まず、3つのタイプを知っておく
札幌で蜂に対応している連絡先は、じつは大きく3つのタイプに分かれています。どれが優れているという話ではなく、強いところが違います。ここを分けて考えると、自分の状況に合う頼み先を選びやすくなります。
| タイプ | 特徴 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| ①蜂専門系 | 蜂の駆除を専用のサイト・ページで打ち出している。料金を金額で公開し、即日対応や再発保証まで用意していることが多い | 今すぐ来てほしい。金額を先に知ってから頼みたい |
| ②総合防除系(ペストコントロール) | ネズミ・ゴキブリなど有害生物全般が本業で、蜂もその一部。国家資格や協会加盟を掲げる社が多いが、受付は平日日中が中心 | 蜂以外の虫やネズミも気になる。資格や知見で選びたい |
| ③便利屋系 | 暮らしの困りごと全般が本業で、蜂もその一部。庭木や不用品など、ほかの用事とまとめて頼めるのが強み | 草刈りや片づけなど、ほかの作業もあわせて頼みたい |
札幌の蜂の巣駆除 業者一覧(所在地・性質別)
タイプ順に並べ、同じタイプのなかは所在地の五十音順です。
いま急いでいる方へ。夜間や日曜・祝日に見つけた場合、24時間受付を掲げているのは札幌蜂駆除救急隊とライフパートナーズ札幌の2社です。ほかは平日日中の受付が中心で、土日祝が休みの社もあります。まず「受付・即日」の欄から見てください。
| タイプ | 屋号(所在地・電話) | 対応する蜂(公式記載) | 料金の公開状況 | 追加料金の事前説明 | 受付・即日 | 再発時の保証 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ①蜂専門系 | 札幌蜂駆除救急隊(ベストティアーズ24) 西区/011-206-0455 | スズメバチ・アシナガバチ・ミツバチ | 通常の巣 合計13,980円/スズメバチ 合計17,600円(いずれも税込・出張費3,000円〜を含む。条件は下記※) | あり(巣の場所が不明/巣が20cmを超える/2階以上の高所/札幌市外の4条件を明示) | 365日24時間・最短20分と記載 | あり(駆除料金+4,400円のオプションで、再発時は施工費用が半額。同シーズン内) |
| ②総合防除系 | 駆除屋(くじょや) 厚別区/011-600-0113 | ハチ全般(種名の個別記載なし) | 基本料金 直径20cm以下 一律11,000円/現地調査・見積り無料 | あり(高所作業・解体作業がある場合は別途と明記) | 記載なし | 年数の記載なし(「再発防止・アフターフォロー」の記載あり) |
| ②総合防除系 | 日本ガード株式会社 白石区/011-872-2035 | 一般害虫としてハチ(種名の個別記載なし) | 記載なし(初回調査・見積り無料) | 記載なし | 9:00〜18:00・日祝休 | 記載なし |
| ②総合防除系 | 株式会社北海道防疫サービス 西区/011-671-0181 | 不快害虫としてハチ(事業内容に「ハチ駆除」の記載あり) | 記載なし(見積り型) | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
| ②総合防除系 | ゲッコー商会 東区/011-213-8994 | ハチの巣の撤去(種名の個別記載なし) | 記載なし(現地調査のうえ見積り/対応半径30km圏内は見積り無料) | 記載なし | 年中無休 9:00〜18:00 | 年数の記載なし(作業の2〜6週間後に定期点検の記載あり) |
| ②総合防除系 | 株式会社札幌サニター 東区/011-791-9770 | スズメバチ・アシナガバチ | 記載なし(相談・見積り無料。事前調査が必要な場合は料金が発生することあり) | 記載なし | 8:30〜18:00・日祝休 | 記載なし |
| ②総合防除系 | 株式会社都市環境衛生センター 札幌市(区の記載なし)/011-822-2123 | スズメバチ・アシナガバチ・マルハナバチ・ドロバチ・その他ハチ | 記載なし(見積り型) | 記載なし | 9:00〜18:00・土日祝を除く | 記載なし |
| ③便利屋系 | ライフパートナーズ札幌(株式会社ライフパートナーズ) 白石区/011-876-9555 | スズメバチ・ミツバチ・アシナガバチ | スズメバチ20,000円〜/ミツバチ16,000円〜/アシナガバチ12,000円〜(別途 高所・土中5,000円〜、出張費2,000円〜) | あり(作業の難易度によって作業料金が変動する旨を明記) | 24時間・365日対応(電話受付8:00〜22:00) | 記載なし |
表の見方を、5点補足します。
- 料金を金額で出しているのは3社だけです。8社のうち、蜂の駆除料金を公開していたのは札幌蜂駆除救急隊・駆除屋・ライフパートナーズ札幌でした。残る5社は現地を見てからの見積り型です。見積り型が不誠実なのではなく、巣の大きさと場所で作業がまるで変わるためですが、「だいたいいくらか」を先に知りたいときは、金額を出している社のほうが比べやすいのは確かです
- ※金額は「条件つき」で見てください。札幌蜂駆除救急隊の13,980円は「巣が見えていて、高さ150cm程度まで、巣の大きさ10cm程度、札幌市内」という条件つきです。駆除屋の11,000円も「直径20cm以下」が前提。安く見える金額ほど、どこまでが含まれるのかを電話で確かめてください
- 追加料金が出る条件を先に書いているのも、同じ3社でした。とくに札幌蜂駆除救急隊は「巣の場所が不明」「20cmを超える」「2階以上」「札幌市外」と4つを具体的に挙げています。ここを先に書いている社は、当日に話が違うという事態が起きにくいと考えられます
- 「再発したとき」の保証を明示していたのは1社だけです。札幌蜂駆除救急隊が、駆除料金+4,400円のオプションで、また巣を作られた場合は施工費用が半額(同シーズン内)と明記していました。ほかはゲッコー商会が作業の2〜6週間後に定期点検、駆除屋が「再発防止・アフターフォロー」と書いている程度です。なおこれは「別の場所にまた巣を作られたとき」の保証で、駆除の直後に外から戻ってくる“戻りバチ”の処置とは別の話です。戻りバチをその場でどう処置するかは、どの社も公式には書いていないので、電話で必ず聞いてください
- 「対応する蜂」の欄が「記載なし」でも、対応しないという意味ではありません。公式サイトに種名まで書いていない、というだけです。ただ、スズメバチは危険度が段違いなので、種名を挙げている社のほうが、電話で話が早いことは多いです
蜂の種類別の危険度と「すぐ業者/様子見」の判断

「見つけたら、全部すぐ駆除しなきゃ」と思いがちですが、じつは蜂の種類によって、対応が変わります。むやみに刺激するほうが危ない場合もあるので、まずは落ち着いて見きわめましょう。
攻撃的で、早めに業者へ:スズメバチ・アシナガバチ
札幌市公式は、スズメバチ類・アシナガバチ類について「刺激を与えると人を刺すことが多い」としています。とくにスズメバチは危険で、なかでもオオスズメバチは「体長3cm程と大型で、攻撃性が極めて強く、最も危険な種」と説明されています。市内ではあまり見られない種ですが、見かけたら絶対に近づかないでください。
これらが、次のような場所に巣を作っている場合は、自分でやらず、早めに業者へ相談してください。
- 玄関・勝手口など、人の出入口の近く
- 庭や通路など、人がよく通る場所
- 子どもや高齢の方、ペットが近づく場所
アシナガバチはスズメバチほど攻撃的ではありませんが、札幌市公式も「巣に近づくと威嚇されます」としています。油断は禁物です。
比較的おとなしい:ミツバチ・マルハナバチ
一方、ミツバチ・マルハナバチについて、札幌市公式は「花粉や花の蜜を集める比較的おとなしいハチ」としています。これらは、こちらから刺激しなければ、めったに刺してきません。
札幌市公式は、ハチの出入りのない(=空になった)巣は、そっとしておいてよいとしています。また、これから見るように、秋以降の巣は自然に空になります。危険のない高い場所などにある巣で、生活に支障がないなら、あわてて駆除しなくてよいケースもあるのです。ミツバチの巣は、養蜂とのかかわりもあるため、駆除の前に一度、専門家や窓口に相談するのがおすすめです。
札幌の蜂の「営巣サイクル」を知っておく
判断のために、札幌の蜂がいつ活発になるかを押さえておきましょう。札幌市公式の情報をまとめると、こうなります。
- 5〜6月:越冬した女王バチが巣を作りはじめ、最初の働きバチが動きだす
- 9月ごろ:巣が最も大きくなる。働きバチの数も最多で、最も刺されやすい・危険な時期
- 10〜11月:新しい女王バチだけが越冬に入り、巣は空になる。札幌市公式によれば「空の巣は再度使われることはありません」
だからこそ、巣が大きく育つ前の初夏〜夏に気づいたら、早めに動くのが、いちばん安全で、費用も抑えやすいのです。逆に、冬に見つけた「蜂の出入りがない古い巣」は、あわてず対応を考える余地があります。
なお、蜂の種類の見分け方や、初期対応のくわしい手順は、蜂の巣の種類と見分け方でまとめています。
自分で駆除できる? 危険ライン

「業者に頼むとお金がかかるから、自分でやりたい」——そう考える方も多いと思います。結論からお伝えすると、条件しだいで自分でできる巣もありますが、無理をすると命に関わるのが蜂です。ここでは「やってよい/やめるべき」の線引きだけ、はっきりお伝えします。
自分で対応できる可能性があるケース
次のすべてに当てはまるなら、市販の殺虫剤で対応できる可能性があります。
- 巣ができたばかりで小さい(おおむね直径10cm未満・働きバチがまだ少ない)
- アシナガバチなど、攻撃性が高くない種類
- 手の届く低い場所にある(脚立やはしごが不要)
- 周りに、逃げ道がある
自分でやってはいけないケース(業者へ)
逆に、次のどれかに当てはまるなら、自分でやらず、業者に頼んでください。無理は禁物です。
- スズメバチの巣(種類が分からないときも、危険側に倒して業者へ)
- 巣が大きい(働きバチが多く、いっせいに襲われる危険)
- 高い場所・天井裏・換気口・土の中など、無理な体勢や見えない場所
- 過去に蜂に刺されて、体調が悪くなったことがある(アナフィラキシーの危険)
- 近くに子ども・高齢の方・ペットがいて、逃げ遅れる恐れがある
とくに、アナフィラキシー(急なアレルギー反応)は命に関わります。少しでも不安があれば、費用より安全を優先してください。
自分で駆除する場合の道具・手順・注意点は、蜂の巣を自分で駆除する方法と限界でくわしく解説しています。
ご相談から駆除完了までの流れ
「業者に頼むのは初めてで、何から始まるのか不安」——という方のために、開拓札幌にご相談いただいた場合の流れを、ご紹介します。急ぐケースにも対応できます。
① ご相談(公式LINE・写真1枚から)
まずは、公式LINEで、巣の様子をお聞かせください。離れた場所から撮った写真が1枚あると、話がぐっとスムーズです。蜂の種類の目安、巣の大きさ、場所から、危険度と費用のあたりをお伝えします。近づくのが怖いときは、無理に撮らなくて大丈夫です。
② 見積り(現地または写真・動画で)
ご案内する業者が、現地または写真・動画で、駆除の見積りを出します。高所・大きさ・戻りバチ対策まで含めた「総額」を先にお示しします。この金額が、最終金額です。
③ 日程調整・作業
見積りにご納得いただいてから、日程を決めます。スズメバチが人の出入りする場所にいるなど急ぐ場合は、即日で動ける業者をお探しします。作業では、巣の撤去に加えて、外に出ていた蜂が戻るのを防ぐ戻りバチ対策まで行います。
④ 確認・お支払い
巣が取り除かれ、蜂がいなくなったことを確認して、完了です。当日に不当な追加請求をすることはありません。
蜂の巣を見つけたら、まずやること(刺されない初動)
最後に、見つけた直後にやるべき「初動」をまとめます。刺されないための、いちばん大事なところです。
やること
- そっと離れる:まず、静かに巣から距離を取ります。急な動きは刺激になります
- 刺激しない:棒でつつく、水をかける、殺虫剤を試しに噴く——これらは、蜂を怒らせて危険です。やめてください
- 窓・戸を閉める:室内に蜂が入らないよう、巣の近くの窓や戸を閉めます
- 種類・大きさ・場所を、離れて確認:可能なら、離れた場所からスマホで写真を撮っておくと、業者への相談がスムーズです
- 危ない巣なら、業者に連絡:スズメバチ・大きい巣・人の出入口の巣は、早めに手配します
やってはいけないこと
- 黒い服・強い香りで近づく:蜂は黒いものや香りに反応しやすいとされます。近づく必要があるときは、白っぽい服装で
- 手で払う・大声を出す:蜂が寄ってきても、手で払うと刺激になります。姿勢を低くして、静かに離れます
- 夜に自分で近づく:夜は蜂が巣に戻っていて、数が多く危険です。自分での作業は避けます
よくあるご質問
Q. 市役所に電話すれば、駆除に来てくれますか?
いいえ。札幌市公式によると「市では駆除を行っておりません」。私有地の巣は、所有者・管理者が業者に頼むのが基本です。市が案内しているのは、業者を紹介する窓口(北海道ペストコントロール協会 011-826-5737)です。
Q. 札幌市に、駆除費用の補助金はありますか?
札幌市の公式情報には、蜂の巣駆除の補助金や、防護服の貸し出しの案内は見当たりません。「他の街にあると聞いた」という情報があっても、札幌市にあるとは限らないので、あるものとして動かないほうが安全です。
Q. 賃貸アパートの軒下にできました。誰が費用を払うの?
まずは大家さん・管理会社に連絡してください。共用部(外壁・共用廊下・敷地の樹木など)の巣は、管理者側が対応するのが一般的です。負担の分担は、管理会社との取り決めによります。
Q. 冬に、蜂のいない古い巣を見つけました。取ったほうがいい?
札幌市公式によると、空になった巣が再び使われることはなく、「ハチの出入りのない巣はそっとしておきましょう」とされています。危険がなければ、あわてて取る必要はありません。気になる高所の巣などは、無理をせず業者に相談してください。
Q. 見積りは、1社だけで決めても大丈夫ですか?
急ぎでなければ、2〜3社から見積りを取ると、その金額が妥当か判断しやすくなります。ただし、蜂の巣は放っておくと大きくなり、危険も増します。スズメバチが人の生活圏にいるなど急ぐケースでは、料金の総額と対応の早さを確認したうえで、早めに決めるのが安全です。
Q. お隣の家の巣が、うちの敷地に張り出しています。
巣がある場所の所有者・管理者が対応するのが基本です。お隣の敷地内の巣は、まずお隣に伝えるのがよいでしょう。境界や張り出しでお困りのときは、感情的にならないよう、状況を整理してご相談ください。
Q. すぐに来てもらえますか?
スズメバチが人の出入りする場所にいるなど、急ぐケースでは、即日で対応できる業者もあります。開拓札幌にご相談いただければ、状況に合わせて、なるべく早く動ける業者をお探しします。
まとめ|札幌の蜂の巣は、種類と場所で見きわめて
最後に、大切なことを、もう一度おさらいします。
- 札幌市は駆除しない。私有地の巣は所有者・管理者が業者手配。市の案内は「業者紹介窓口(北海道ペストコントロール協会)」と「予防の情報」。防護服の貸与・補助金は公式に見当たらない
- 費用は種類・大きさ・場所で決まる。スズメバチ8,000〜12,000円〜が目安。「基本料金」でなく「見積りの総額」で比べる
- 業者は、現地見積り・総額提示・戻りバチ対策・再発保証で選ぶ。安さだけで選ばない
- スズメバチ・大きい巣・高い場所は、自分でやらずプロへ。見つけたら、刺激せず、そっと離れる
蜂の巣は、放っておくと大きくなり、9月ごろにいちばん危険になります。だからこそ、気づいた“今”が、いちばん安全に、そして安く動けるタイミングです。
開拓札幌では、料金が明朗で、戻りバチ対策までしてくれる、札幌の蜂の巣駆除業者だけをご案内しています。特定の業者に肩入れせず、お客さまの状況に合う業者を、中立の立場でお探しします。申し込んだ直後から何社もの営業電話が鳴ることはありません。ご案内するのは、条件に合う1〜2社だけ。「電話したらエリア外だった、もう埋まっていた」という探し直しも、こちらで引き受けます。
蜂は、種類と巣の大きさと場所で、やっていいことが変わります。開拓札幌の公式LINEでは、「札幌の虫・害獣・蜂・鳥 見分け&対処 早見表」を無料でお渡ししています。

自分で駆除していい4条件と、1つでも当てはまれば業者という7つのライン、種類別の駆除費用、営巣カレンダーまで、離れた場所から見比べられる1枚です。ご登録だけでも大丈夫です。しつこい営業は、いたしません。

