「庭木にカラスが巣を作った」「ベランダの近くで、朝から威嚇されるようになった」「ごみステーションを荒らされて、通りが散らかる」——。春から夏にかけて、札幌でよく寄せられるお悩みです。追い払ってもすぐ戻ってくるし、そもそも自分で巣を取っていいのかも分からない。そんなモヤモヤのなかで、この記事にたどり着かれたのだと思います。
そして、調べるうちに、こんな言葉を目にして手が止まったのではないでしょうか。「カラスは勝手に駆除できない」「巣を撤去したら法律違反になる」——。
まず、落ち着いて大丈夫です。大事なところを、先に整理します。ポイントは、「今どの段階か」で、やってよいことが変わるということです。
そのうえで、まず気になる3つを、先にお伝えします。
- まだ巣も卵もない(とまりに来ている・作り始めた)段階なら、追い払い・寄せつけない対策は、あなたの手でできます。ここがいちばんラクに解決できる段階です
- いっぽう、卵やヒナが入った巣は、勝手に撤去できません。カラスは鳥獣保護管理法で守られていて、卵やヒナのいる巣を撤去するには、事前に市の許可が必要になります(くわしくは後述)
- 威嚇される時期は4月上旬から7月下旬ごろ。これは卵やヒナを守る親ガラスの習性で、身の守り方を知っておけば、被害はかなり防げます
必要なところから読めます。
- 巣を撤去していいのか(法律)を知りたい方 → 「まず結論」の章へ
- 威嚇された・襲われた。身の守り方を知りたい方 → 「威嚇される時期」の章へ
- 札幌市はどこまで対応してくれるのかを知りたい方 → 「札幌市の対応」の章へ
- ごみを荒らされない方法を知りたい方 → 「ごみを荒らされない」の章へ
- 業者に頼むといくらか・どこに頼むかを知りたい方 → 「業者に頼む」の章へ
私たち「くらしの味方 開拓札幌」は、札幌で家まわりの困りごとの相談窓口を運営しています。
カラスの巣や威嚇についても、ご相談を承っています。この記事では、環境省や札幌市の公式情報をもとに「法律で何がよくて、何がダメか」を正確に翻訳し、そのうえで威嚇期の自衛策・予防・中立の相場を、脅すのでも急かすのでもなく、正直にお伝えします。特定の業者に肩入れせず、お客さまにとって最適な方法を中立の立場でご案内します。
【まず結論】カラスの巣は勝手に撤去していい?(鳥獣保護法)

いちばん誤解が多いのが、ここです。「自分の家の庭木やベランダなんだから、来たカラスを追い払うのも、巣を壊すのも自由でしょう?」——気持ちは分かりますが、やってよいことと、やってはいけないことが、法律ではっきり分かれています。
結論を先に言うと、こうです。
- まだ巣も卵もない段階の「追い払い・寄せつけない対策」は、あなたの手でできます(近づいてきたカラスを追い払う、巣材を放置しない、など)
- いっぽう、カラスそのものを捕まえる・傷つける、卵やヒナが入った巣を撤去する、これらは原則できません。やるには、事前に市の許可が必要です
迷ったときに見返せるよう、やってよいこと・許可がいることを一覧にしておきます。
| やること | 自分でOK / 許可がいる | 根拠 |
| とまりに来たカラスを、傷つけずに追い払う | 自分でOK | 捕獲・殺傷・採取に当たらない |
| 巣材(ハンガー等)を放置しない・とまり場をなくす | 自分でOK | 「来させない」対策で、カラスを傷つけない |
| 卵もヒナもいない“空の巣”を片づける | 自分でOK | 巣は「鳥」ではないため |
| カラスそのものを捕まえる・傷つける | 許可がいる(原則禁止) | 鳥獣保護管理法の「捕獲等」 |
| 卵やヒナが入った巣を撤去する | 許可がいる(原則禁止) | 卵・ヒナの「採取・捕獲」に当たる |
※「許可がいる」ものは、市に相談して許可を得るか、業者に頼む流れになります(くわしくは各章で)。この線引きの根拠を、次から順番に見ていきます。
カラスも「鳥獣保護管理法」で守られている
街でよく見るカラスは、ハシブトガラス・ハシボソガラスと呼ばれる種類です。「そこらじゅうにいる鳥でしょう?」と思うかもしれませんが、このカラスも、野鳥として法律の保護対象に含まれます。
環境省の「捕獲許可制度の概要」によると、鳥やその卵は、こう定められています。
- 「鳥獣又は鳥類の卵については、狩猟により捕獲する場合を除いて、原則としてその捕獲、殺傷又は採取(以下「捕獲等」という)が禁止されています」
- 被害が生じている場合などには、「環境大臣又は都道府県知事の許可を受けて、鳥獣又は鳥類の卵を捕獲等することが認められています」
かみくだくと、「鳥や鳥の卵を、勝手に捕まえたり・傷つけたり・取ったりしてはいけない。やるなら許可がいる」ということです。カラスの卵やヒナも、この「鳥類の卵」「鳥獣」に当たります。
だから「卵やヒナがいる巣」は、勝手に撤去できない
ここが、多くの人がつまずくポイントです。巣そのものは、鳥ではありません。中身が空っぽの巣(卵もヒナもいない巣)なら、片づけても問題にはなりません。
問題は、巣の中に卵やヒナがいる場合です。この状態で巣を撤去すると、そこにいる卵やヒナを「取り除く=採取・捕獲」することになり、先ほどの「原則禁止」に触れてしまいます。
札幌市も、はっきりこう案内しています。札幌市の「カラスによる被害を防ぐために」のページには、こうあります。
- 「巣の中に卵やヒナがいる場合の巣の撤去は、鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律により、事前に市の許可が必要になります」
- 「たとえ自宅や会社の敷地内であっても、無許可での卵やヒナがいる場合の巣の撤去を行うと違法となります」
つまり、自分の庭木でも、卵やヒナが入った巣を思いつきで取ってしまうのはNG。取りたいなら、市に相談して許可を得るか、業者に頼む、という流れになります。「知らずに壊してしまった」を避けるために、まずここを押さえてください。
「追い払い」と「捕獲・巣の撤去」は、まったく別もの
ここで安心してほしいのは、「カラスを寄せつけないようにすること」自体は、禁止されていないということです。禁止されているのは、あくまで「捕まえる・傷つける・卵やヒナを取る」こと。
だから、次のような対策は、あなたの手でできます。
- 近づいてくるカラスを、その場で追い払う(傷つけない範囲で)
- 巣材に使われそうなもの(針金ハンガーなど)を、屋外に放置しない
- 巣を作られやすい枝を、営巣の前に剪定しておく
言い換えると——巣・卵ができる前なら、あなたの自由にできる。できてしまうと、法律の手続きが必要になる。この差が、とても大きいのです。だからこそ、次の章の「早めの対処」が効いてきます。
巣を見つけたらどうする? 時期別のフロー

法律の話をふまえると、「今、自分に何ができるか」は、巣がどの段階にあるかで変わります。ここを切り分けると、迷いがなくなります。
カラスの巣は「4段階」で進む
カラスは、春から初夏にかけて巣を作り、卵を産んでヒナを育てます。段階ごとに、やってよいことが変わります。
- ① 作り始め(枝を運んでいる・まだ卵なし):小枝や針金を運び込んで、巣を組み始める段階。卵がまだなければ、この段階の対処は自分でできます。巣材を取り除き、寄せつけない工夫をするなら、いちばんラクなタイミングです
- ② 産卵・抱卵(卵がある):巣に卵が入り、親が温めている段階。ここからは勝手に撤去できません。取りたいなら、市に相談して許可を得るか、業者に頼むか、巣立ちを見守るか、のいずれかです
- ③ ヒナがいる:卵がかえって、ヒナが育っている段階。同じく撤去には許可が必要。そして、この時期が親ガラスの威嚇がいちばん強くなるときです(威嚇の対処は次の章で)
- ④ 巣立ち後(空の巣):ヒナが巣立って、卵もヒナもいなくなった段階。“空の巣”は自分で片づけてかまいません。ただし、そのまま放置すると同じ場所に作り直されるので、片づけとセットで再営巣の防止を
札幌市も、「巣は繁殖期のみ使われ、ヒナが巣立ってしまったあとは使われません」と案内しています。空になった巣は、あわてて許可を取る必要はなく、自分で片づけられる——ここは覚えておくと安心です。
「早く取りたい」——でも、早すぎる撤去にも落とし穴
「威嚇される前に、作り始めのうちに取ってしまいたい」——気持ちは分かります。ただし、札幌市は早い時期の撤去のリスクも注意しています。
札幌市によると、「巣を撤去する場合、ヒナがふ化する前など繁殖の早い時期に行うと、近くの樹木に再び巣を作り、繁殖をやり直すこともあり、また、巣の撤去に伴いカラスを刺激することでより攻撃的になることも考えられます」とされています。だからこそ市は、「巣の撤去を行う場合は、繁殖の時期を確かめ、タイミングを見計らう必要があります」と案内しています。
まとめると、こうです。
- 卵がまだない「作り始め」なら、巣材を取り除いて寄せつけない対処が現実的(ただし、いったん取っても近くに作り直すことがある)
- 卵・ヒナが入ってしまったら、勝手に取れないうえ、下手に刺激すると攻撃が激しくなる。市の許可・業者・見守りのどれかで、段取りを踏む
威嚇がひどいときは、撤去も一つの方法
「見守るといっても、威嚇がひどくて生活に支障が出る」——そんなときは、撤去も選択肢です。札幌市も、「威嚇がない、少ない場合は自衛をして、子育て期間をしのぐ方がよいと考えられますが、威嚇行動があまりにひどいときは巣の撤去も被害を防ぐ一つの方法です」としています。
ただし、卵やヒナが入っている巣の撤去には、くり返しになりますが事前に市の許可が必要です。次の「札幌市の対応」の章で、その窓口をご案内します。
威嚇される時期と、身の守り方

繁殖期のカラスの威嚇は、実際に体験すると本当に怖いものです。ただ、これは親ガラスが卵やヒナを守っている行動で、時期と習性を知れば、被害はかなり防げます。ここは、脅しではなく、札幌市と苫小牧市の公的な案内にもとづいてお伝えします。
威嚇される時期は「4月上旬〜7月下旬」
札幌市によると、「カラスは繁殖期(およそ4月上旬から7月下旬)になると、卵やヒナを守ろうとする野生の習性から、巣の近くに人を寄せ付けないようにするため威嚇をしてきます」とされています。
そして、威嚇でも人が遠ざからないときは、「後方から低空で飛んできて頭をかすめたり、脚で後頭部を蹴るなどの攻撃をすることがあります」とのこと。よく「つつかれた」と言われますが、苫小牧市は「カラスは体の構造上」くちばしでつつくのではなく足で蹴るのだと説明しています。
大事なのは、威嚇には範囲があるということです。札幌市は「カラスの縄張りは半径約20〜100メートルといわれています。縄張りから離れると、威嚇行動はおさまります」と案内しています。つまり、その場を離れれば、追いかけ回されることは基本的にありません。
威嚇されたときの、身の守り方
札幌市が案内している自衛策を、そのままお伝えします。「カッカッカッ」と小刻みに鳴いているときは、近くに巣がある可能性が高いので、その場から遠ざかるか、迂回するのが基本です。どうしても通らなければならないときは、次のようにします。
- 巣を見つけても、巣の下で立ち止まったり見上げたりしない
- 頭・肩を覆うように傘を差す
- 頭を守るために帽子をかぶる
- 腕をまっすぐ上げて動かさずに、ゆっくり通過する
- 歩くときは、周囲にも注意する
これに加えて、苫小牧市は「カラスは必ず人間の背後をねらって飛んでくるので、カラスに背を向けなければ威嚇行動を避けられる」と案内しています。腕を頭の上に上げるのが有効なのも、頭より高い位置に手があると近づきにくいためです。
そもそも威嚇されないために
いちばんの予防は、巣やヒナに近づかないことです。苫小牧市は「巣を見上げたり、窓ガラス越し・ベランダ越しに巣を見下ろすと、親ガラスに敵とみなされることもある」と注意しています。好奇心で巣をのぞくと、かえって標的にされることがあるのです。
また、覚えておきたいのは、威嚇は子育ての時期だけだということ。苫小牧市によれば、威嚇行動をするのは「父ガラスと母ガラスの2羽のみで、集団で襲ったりはしない」「食べ物のために威嚇はしない」とされています。ヒナが巣立てば、威嚇はおさまります。ずっと続くわけではない——この見通しがあるだけでも、少し気が楽になります。
札幌市はどう対応してくれる?(窓口の交通整理)

「結局、市は何をしてくれるの?」——ここが分かりにくいので、整理します。ポイントは、巣がある「場所」によって相談先が変わることです。
まず大前提:市は「民有地の巣」を撤去しに来ない
自宅の庭木やベランダなど、自分の敷地(民有地)にできた巣について、札幌市ははっきりこう案内しています。「市では民有地の巣の撤去は行っていません。巣の取扱いは巣を作られた土地や樹木の所有者や、その場所を管理する方が行ってください」。
つまり、自宅の巣は、自分で対処するか、業者に頼むのが基本です。市が担当するのは、あくまで「卵やヒナがいる巣を撤去するときの許可」の部分です。ここを勘違いすると、「市に電話したのに来てくれない」とすれ違ってしまいます。
場所別・相談先の早見表
巣の場所ごとの相談先を、まとめておきます。
| 巣の場所 | 相談先・窓口 | 市・電力会社がすること |
| 自宅の庭木・ベランダなど(民有地) | 所有者・管理者が対処。卵・ヒナ入りの撤去許可は、市の環境共生担当課(011-211-2879) | 市は撤去に来ない。許可の手続きを担当 |
| 市の公園・街路樹(市道・道道) | 各区の土木センター(下記一覧) | 原則、巣の撤去は行わず、看板設置等の安全対策で対応 |
| 電柱・電線 | ほくでんネットワーク(北海道電力グループ)の事業所 | 巡視で発見・撤去。撤去は市町村に届出のうえ実施 |
① 自宅の庭木・ベランダ(民有地)の巣
卵やヒナが入っていない巣なら、自分で片づけられます。卵やヒナが入った巣を撤去したい場合は、事前に市の許可が必要です。札幌市は、この許可について「巣の撤去に伴うヒナ、卵の捕獲許可に関することは、環境局環境都市推進部環境共生担当課(電話:011-211-2879)までお問い合わせください」と案内しています。
- 窓口:札幌市 環境局 環境都市推進部 環境共生担当課
- 電話:011-211-2879
くり返しになりますが、ここは「許可」の窓口であって、駆除作業に来てくれるわけではありません。実際の撤去は、自分で行うか、業者に頼む流れになります。
② 公園・街路樹(市道・道道)の巣
自宅ではなく、近所の公園や、市が管理する街路樹の巣で威嚇されている場合は、その区の土木センターが相談先です。ただし札幌市は「原則として土木センターでは巣の撤去は行っておらず、看板設置等の安全対策で対応しています」としています。撤去そのものより、注意喚起の看板などで対応する、という点は知っておいてください。
【各区土木センター維持管理課公園緑化係】(月〜金 8時45分〜17時15分/土日祝休み)
- 中央区土木センター 011-614-5800
- 北区土木センター 011-771-4211
- 東区土木センター 011-781-3521
- 白石区土木センター 011-864-8125
- 厚別区土木センター 011-897-3800
- 豊平区土木センター 011-851-1681
- 清田区土木センター 011-888-2800
- 南区土木センター 011-581-3811
- 西区土木センター 011-667-3201
- 手稲区土木センター 011-681-4011
※休日・時間外(道路の維持管理・公園・街路樹に関すること)は、道路情報管理室 011-708-0303。
③ 電柱・電線の巣は「北海道電力」へ
電柱の上の巣は、家庭で手が出せませんし、危険です。これはほくでんネットワーク(北海道電力グループ)の担当です。
北海道電力は、「電柱の上に作られたカラスの巣は、停電の原因になりますので、発見された場合はお近くのほくでんネットワークの事業所までご連絡ください」と案内しています。巣材に使われた針金やハンガーが電線に触れると、停電を引き起こすことがあるためです。連絡するときは、電柱についている「電柱番号」もあわせて伝えると、場所の特定がスムーズです。なお、北電の撤去は「市町村に届出を行ったうえで実施」されます。
(※この記事の法律・窓口に関する記載は、環境省・札幌市・苫小牧市・北海道電力の公式ページを2026年7月時点で確認したものです。窓口や連絡先は変わることがあるので、実際に相談・申請する前に、リンク先の最新情報をご確認ください。)
カラスに巣を作らせない予防
巣ができてしまうと、法律の壁で自由に取れなくなります。だからこそ、作らせない・作り始めのうちに手を打つのが、いちばんラクです。難しいことではありません。
巣材になるものを、屋外に放置しない
札幌市が明確に案内しているのが、これです。「カラスに巣を作らせないために、針金製のハンガーなど、巣材に使われそうなものを屋外に放置しないようにしましょう」。
カラスは、小枝だけでなく針金ハンガー・園芸用の支柱・ワイヤーなどを巣材に使います。ベランダや庭に出しっぱなしのハンガーは、格好の材料です。使わないものは室内にしまう。これだけでも、営巣のハードルは上がります。電柱の巣で停電が起きるのも、この針金が原因になることがあります。
庭木は、営巣の前に手入れしておく
カラスは、枝が茂って身を隠せる木を好みます。営巣期(春先)に入る前に、見通しの悪い枝を剪定しておくと、巣を作られにくくなります。とくに、家の窓や玄関、通路に近い木は、早めに手入れをしておくと安心です。庭木の手入れは高所作業になることもあるので、無理な場合は造園業者に相談してください。
ベランダ・物置まわりの「死角」をなくす
札幌では、雨や雪をしのげる屋根つきの構造・物陰が、営巣場所に選ばれがちです。
- 使わない植木鉢・段ボール・資材を、ベランダや軒下に置きっぱなしにしない
- 物置の上や、使用頻度の低いベランダは、ときどき様子を見る
- 「枝を運び込んでいる」のを見かけたら、卵が入る前に巣材を取り除く(この段階なら自分でできます)
「作り始め」に気づけるかが、勝負
カラスの巣対策は、鳩と同じで早さがすべてです。作り始めの段階で気づいて対処できれば、法律の手続きも、威嚇の怖さも、業者費用も、まるごと避けられます。「枝が集まっているな」と思ったら、それがサインです。
ごみを荒らされない基本(ごみステーション対策)
「巣や威嚇はないけれど、ごみステーションを荒らされて困る」——これも、札幌で多いお悩みです。カラスの被害のうち、いちばん身近なのが、この生ごみ荒らしです。
カラスは「見えるエサ」を狙う
札幌市によると、「カラスは雑食性ですが、都会のカラスはごみステーションの生ごみをエサにしています」。そして大事なのが、「カラスは視覚でエサを認識します」という点です。
つまり、生ごみが見えていることが、いちばんの引き金。中身が見えなければ、カラスは寄ってきにくくなります。ここが対策の急所です。
札幌市が案内している、基本の対策
札幌市のごみステーション対策を、そのままお伝えします。
- ネットをしっかりかぶせる:すき間があると、そこから引っ張り出されます。ごみ全体を覆い、はみ出しをなくすのがコツ
- カラスよけサークルを活用する:ごみを囲って、引っ張り出せないようにする器材です
- ごみを引っ張り出せないように工夫する:生ごみは、新聞紙などで包んで見えないようにすると効果的です(視覚で認識するため)
- 出す時間のルールを守る:「一人ひとりがごみの排出時間などのごみ出しルールを守りましょう」。前夜から出すと、朝までに荒らされます。収集日の朝に出すのが基本です
器材には、市の助成制度がある
知っておくと得なのが、これです。札幌市は、ごみステーションのネットやボックスなどの器材について、「ごみステーション管理器材購入費助成制度」を実施しています。町内会など、地域でごみステーションを管理しているところが対象になります。「ネットが古くなった」「カラスよけを新しくしたい」というときは、個人で全額負担する前に、この助成が使えないか、地域の管理者に確認してみてください。
業者に頼むといくら?(相場・窓口・選び方)
「高所の巣で自分では無理」「威嚇がひどくて近づけない」——そんなときは、業者に頼むことになります。「札幌で、実際に頼むといくら? どこに相談すれば?」をまとめます。費用は状況で大きく変わるので、あくまで中立の目安としてご覧ください。
費用の目安(中立のレンジ)
カラスの巣撤去の料金は、「巣の高さ・場所」「作業の危険度」「清掃や再発防止まで含むか」で大きく変わります。札幌の対策業者が公開している料金の幅をもとにした、中立の目安です。
| メニュー | 費用の目安 | ポイント |
| 現地調査 | 無料〜数千円程度(業者による) | 巣の高さ・場所・安全性を確認。有料の場合も撤去とセットで割引になることがある |
| 巣の撤去(手の届く高さ・1ヶ所) | おおむね2万円台〜3万円台 | 作業の難易度で変動。卵・ヒナがある場合は許可の手続きも絡む |
| 高所の撤去(電柱・樹木・屋根・傾斜) | 別途見積り(上がる) | はしご・ロープ・安全器具が必要。危険なぶん高くなる |
| フン清掃・再発防止(剪定・忌避等) | 範囲・状況で変動 | 撤去だけでなく、作り直しを防ぐ対策までセットが基本 |
※札幌の業者の公開料金をもとにした中立の目安で、正確な金額は現地を見た「見積り」で決まります。たとえば、ある札幌の駆除業者は現地調査を市内一律の定額で行い、撤去は1ヶ所あたり数万円台、高所は別途見積り、という料金を公開しています。
ここで、ひとつ注意です。広告に大きく出ている「◯◯円〜」は、たいていいちばん条件のよいときの最低料金。カラスの巣は高い場所にあることが多く、実際には高所作業で総額が変わります。だからこそ、業者を比べるときは「◯◯円〜」ではなく「見積りの総額」で比べるのが鉄則です。
失敗しない業者の選び方(4つの確認)
カラスの巣撤去は、鳥獣保護法が絡むぶん、業者の理解度に差が出ます。次の点を確認してください。
- 卵・ヒナがいる場合の「許可」を分かっているか:許可が必要なケースを正しく説明できる業者は、信頼の目安になります。「卵があっても今すぐ取れます」と安請け合いする業者は要注意
- 現地(または写真)を見て、総額で見積りを出すか:高さや場所で料金が変わる以上、見ずに「一律◯◯円」は不自然です
- 撤去だけでなく「清掃・再発防止」まで対応できるか:巣を取っても、同じ場所に作り直されます。剪定や忌避まで頼めるかを確認します
- 当日の追加請求について、事前に説明があるか:「やってみたら高所で追加」を防ぐため、追加が出る条件を先に聞いておきます
相談先が分からないときは、窓口へ
巣ができる前に動けるかどうかで、手間も費用も変わります。開拓札幌の公式LINEでは、「札幌の虫・害獣・蜂・鳥 見分け&対処 早見表」を無料でお渡ししています。

撤去に許可が要る条件と市の窓口、威嚇の時期と縄張りの広さ、巣の撤去費用の目安まで、印刷して家族で共有できる1枚です。ご登録だけでも大丈夫です。しつこい営業は、いたしません。
開拓札幌からご案内するのは、ご相談の内容に合う1〜2社だけです。申し込んだ直後から何社もの営業電話が鳴る、ということはありません。「連絡してみたらエリア外だった、もう埋まっていた」という場合の探し直しも、こちらで引き受けます。ご相談は無料で、しつこい営業もいたしません。特定の業者に肩入れせず、お客さまの状況に合う業者を、中立の立場でお探しします。
カラスの巣・威嚇について、よくあるご質問
Q. カラスを勝手に追い払うと、法律違反になりますか?
いいえ。禁止されているのは「捕まえる・傷つける・卵やヒナを取る」ことです。傷つけない範囲で追い払ったり、巣材を放置しないようにしたりするのは問題ありません。環境省の情報でも、原則禁止とされているのは鳥や卵の「捕獲・殺傷・採取」で、追い払い自体は含まれません。
Q. 卵やヒナのいる巣を撤去したら、本当に問題になるのですか?
「即・逮捕」という話ではありませんが、鳥や卵の捕獲・採取は原則禁止で、許可なく行うと鳥獣保護管理法に触れる可能性があります。札幌市も「たとえ自宅や会社の敷地内であっても、無許可での卵やヒナがいる巣の撤去を行うと違法となる」と明記しています。トラブルを避けるため、自己判断で撤去せず、市(環境共生担当課)か業者にご相談ください。
Q. カラスは、人の顔を覚えるって本当ですか?
カラスは学習能力が高い鳥で、一度「危険」「エサがある」と認識した場所や状況を覚えるとされています。だから、光るものや置物のような“おどし”は、慣れられてしまい効果が続きにくいのです。ごみ荒らしも、一度成功した場所をくり返し狙います。「見せない・とまらせない」という物理的な対策のほうが、結局は続きます。
Q. カラスの鳴き声がうるさくて、眠れません。
鳴き声そのものを法律で止めることはできませんが、近くに巣がある場合は、繁殖期(4月上旬〜7月下旬)が過ぎれば静かになっていきます。ごみ荒らしが目的で集まっている場合は、地域のごみ出しルールの徹底が効きます。「毎年この時期だけ」という場合は、巣の場所を確認し、翌年の営巣前に予防(剪定・巣材の除去)をしておくのがおすすめです。
Q. カラスのフンは、掃除のとき気をつけることはありますか?
鳥のフンには菌が含まれることがあり、乾いたフンの粉を吸い込まないことが基本です。掃除のときは、いきなり掃かずに水で湿らせてから、マスクと手袋をつけて拭き取り、袋に密封して処分します。仕上げに消毒し、手をよく洗ってください。大量に堆積している・高い場所にある場合は、無理をせず専門の清掃に任せたほうが安全です。
Q. 冬もカラスがたくさんいますが、冬は対策しなくていい?
カラスは冬も札幌の街なかで越冬します。ただし、威嚇や営巣は繁殖期(春〜初夏)に集中します。冬の間にできる予防としては、営巣期の前に庭木を剪定しておく・巣材になるハンガーや針金を片づけておく、が効果的です。「毎年春に巣を作られる」という場所は、冬のうちに手を打っておくと、春がラクになります。
Q. 賃貸マンションのベランダや、共用部にできた巣は誰が対応するの?
まずは大家さん・管理会社に連絡してください。共用部(外壁・共用廊下・梁など)のカラスは、管理者側が対応するのが一般的です。専有部分であるベランダでも、建物全体に関わる対策は、管理規約の確認が必要な場合があります。判断に迷うときは、状況を教えていただければ、どこに相談すればよいかからお手伝いします。
Q. 巣から落ちたヒナを見つけました。保護していい?
基本は、そのままにしておくのが安全です。近くに親ガラスがいて見守っていることが多く、拾い上げること自体が「採取」に当たりうるためです。どうしても危険な場所にいるなど心配な場合は、市の窓口(環境共生担当課)に相談してください。
Q. 開拓札幌に頼むと、しつこい営業電話が来ませんか?
来ません。開拓札幌からご案内するのは、ご相談の内容に合う1〜2社だけ。申し込んだ直後から何社もの営業電話が鳴る、ということはありません。「連絡してみたらエリア外だった、もう埋まっていた」という場合の探し直しも、こちらで引き受けます。
まとめ|カラスは「巣ができる前」に動くのが、いちばんラク
最後に、大切なことを、もう一度おさらいします。
- カラスも鳥獣保護管理法の対象。鳥や卵を勝手に捕まえる・取ることは原則禁止で、卵やヒナのいる巣は勝手に撤去できない(事前に市の許可が必要)。無許可撤去は、自宅の敷地でも違法
- いっぽう、卵ができる前の「追い払い・巣材の除去・剪定」は、自分の手でできる。だから、気づいた“今”が動きどき
- 威嚇される時期は4月上旬〜7月下旬。縄張り(半径約20〜100m)から離れればおさまる。背を向けず、傘・帽子で頭を守り、腕を上げてゆっくり通過
- 札幌市の窓口は、場所で変わる。民有地の許可=環境共生担当課(011-211-2879)/公園・街路樹=区の土木センター/電柱=北海道電力。ただし市は民有地の撤去には来ない
- ごみ荒らしは「生ごみを見せない・朝に出す・ネットをすき間なく」。器材には市の助成制度も
カラスは、放っておくほど居着いて、威嚇も、フン害も、法律のしばりも増えていきます。逆に言えば、まだ巣がない今なら、いちばん少ない手間で片づけられます。
開拓札幌では、撤去・清掃・再発防止まで見てくれて、料金が明朗な、札幌のカラス対策・撤去・清掃の業者だけをご案内しています。特定の業者に肩入れせず、お客さまの状況に合う業者を、中立の立場でお探しします。同じく野生動物のお悩みでは、キツネが庭に来るときの対策や、屋根裏の物音(害獣)のご相談も承っています。

