「ベランダの手すりに、鳩がとまるようになった」「室外機のうしろに、いつの間にか小枝が集まっている」「フンで汚れて、洗濯物を干すのも気が引ける」——。気づいたときには、もう何度も同じ鳩が来ていて、追い払ってもすぐ戻ってくる。そんなモヤモヤのなかで、この記事にたどり着いたのだと思います。
そして、ネットで調べるうちに、こんな言葉を目にして、手が止まったのではないでしょうか。「鳩は勝手に駆除できない」「巣を撤去したら法律違反になる」——。
まず、落ち着いて大丈夫です。大事なところを、先に整理します。ポイントは、「今どの段階か」で、やってよいことが変わるということです。
そのうえで、多くの方が最初に気になる3つを、先にお伝えします。
- まだ巣も卵もない(鳩がとまりに来ているだけ)なら、追い払い・寄せつけない対策は、あなたの手でできます。ここが唯一ラクに解決できる段階です
- いっぽう、卵やヒナが入った巣は、勝手に撤去できません。鳩は鳥獣保護管理法で守られていて、卵やヒナのいる巣を許可なく撤去するには、市を通じた手続きが必要になります(くわしくは後述)
- だからこそ、「巣を作られる前に追い出す」が最優先。鳩は帰巣本能が強く、居着くほど厄介になります。気づいた“今”が、いちばんラクなタイミングです
必要なところから読めます。
- 勝手に追い払ったり巣を取ったりして大丈夫か(法律)を知りたい方 → 「まず結論」の章へ
- ベランダに来る鳩を、自分で追い出したい方 → 「ベランダの鳩よけDIY」の章へ
- フンの掃除の仕方と、体への害が気になる方 → 「フンの掃除と健康リスク」の章へ
- もう巣や卵ができてしまった方 → 「巣・卵ができてしまったら」の章へ
- 札幌で業者に頼むといくらか・どこに頼むかを知りたい方 → 「業者に頼む」の章へ
私たち「くらしの味方 開拓札幌」は、札幌で家まわりの困りごとの相談窓口を運営しています。
鳩の対策・駆除についても、ご相談を承っています。この記事では、環境省や自治体の公式情報、公的な感染症の情報をもとに「法律で何がよくて、何がダメか」を正確に翻訳し、そのうえでベランダの対策・フン掃除の安全な手順・中立の相場を、脅すのでも急かすのでもなく、正直にお伝えします。
【まず結論】鳩・卵・巣は勝手に撤去できない(鳥獣保護法)

いちばん誤解が多いのが、ここです。「自分の家のベランダなんだから、来た鳩を追い払うのも、巣を壊すのも自由でしょう?」——気持ちは分かりますが、やってよいことと、やってはいけないことが、法律ではっきり分かれています。
結論を先に言うと、こうです。
- まだ巣も卵もない段階の「追い払い・寄せつけない対策」は、あなたの手でできます(ネットを張る、とまり場をなくす、など)
- いっぽう、鳩そのものを捕まえる・傷つける、卵やヒナが入った巣を撤去する、これらは原則できません。やるには、市などの許可が必要です
迷ったときに見返せるよう、やってよいこと・許可がいることを一覧にしておきます。
| やること | 自分でOK / 許可がいる | 根拠 |
| とまりに来た鳩を、傷つけずに追い払う | 自分でOK | 捕獲・殺傷・採取に当たらない |
| ネット・剣山・テグスで、寄せつけない/とまれなくする | 自分でOK | 「来させない」対策で、鳩を傷つけない |
| 卵もヒナもいない“空の巣”を片づける | 自分でOK | 巣は「鳥」ではないため |
| 鳩そのものを捕まえる・傷つける | 許可がいる(原則禁止) | 鳥獣保護管理法の「捕獲等」 |
| 卵やヒナが入った巣を撤去する | 許可がいる(原則禁止) | 卵・ヒナの「採取・捕獲」に当たる |
※「許可がいる」ものは、市に相談して許可を得るか、業者に頼む流れになります(くわしくは各章で)。この線引きの根拠を、次から順番に見ていきます。
鳩(ドバト)も「鳥獣保護管理法」で守られている
街でよく見る鳩は、ドバト(カワラバト)と呼ばれる種類です。「野生じゃなくて、ただの街の鳩でしょう?」と思うかもしれませんが、このドバトも、野鳥として法律の保護対象に含まれます。
環境省の「捕獲許可制度の概要」によると、鳥やその卵は、こう定められています。
- 「鳥獣又は鳥類の卵については、狩猟により捕獲する場合を除いて、原則としてその捕獲、殺傷又は採取(以下「捕獲等」という)が禁止されています」
- 被害が生じている場合などには、「環境大臣又は都道府県知事の許可を受けて、鳥獣又は鳥類の卵を捕獲等することが認められています」
かみくだくと、「鳥や鳥の卵を、勝手に捕まえたり・傷つけたり・取ったりしてはいけない。やるなら許可がいる」ということです。鳩の卵やヒナも、この「鳥類の卵」「鳥獣」に当たります。
だから「卵やヒナがいる巣」は、勝手に撤去できない
ここが、多くの人がつまずくポイントです。巣そのものは、鳥ではありません。中身が空っぽの巣(卵もヒナもいない巣)なら、片づけても問題にはなりません。
問題は、巣の中に卵やヒナがいる場合です。この状態で巣を撤去すると、そこにいる卵やヒナを「取り除く=採取・捕獲」することになり、先ほどの「原則禁止」に触れてしまいます。
実際、複数の自治体が、はっきりこう案内しています。
- 堺市のドバト対策ページ:「(卵やヒナがいる巣を)勝手に巣を撤去したり、移動させたりすることはできません」
- 北九州市のドバト相談ページ:「卵やヒナがいる巣を撤去するには、捕獲の許可が必要になりますので、市役所にご相談ください」
- 豊中市のハト被害対策ページ:「見守っていただくことが難しい場合は、捕獲許可証を申請の上、許可を得てご自身で撤去されるか、業者にご依頼ください(※卵・ヒナも「鳥獣保護管理法」により、保護されています)」
つまり、卵やヒナが入った巣を、思いつきで取ってしまうのはNG。取りたいなら、市に相談して許可を得るか、業者に頼む、という流れになります。「知らずに壊してしまった」を避けるために、まずここを押さえてください。
「追い払い」と「捕獲・巣の撤去」は、まったく別もの
ここで安心してほしいのは、「鳩を寄せつけないようにすること」自体は、禁止されていないということです。禁止されているのは、あくまで「捕まえる・傷つける・卵やヒナを取る」こと。
だから、次のような対策は、あなたの手でできます。
- とまろうとする鳩を、その場で追い払う(傷つけない範囲で)
- とまり場になる手すりや室外機に、鳩が居づらくする(テグス・剣山・ネットなど)
- 巣を作らせないよう、物陰や荷物を片づける
実際、堺市も北九州市も豊中市も、ネットで覆う・テグス(釣り糸)を張る・室外機の裏を網でふさぐといった予防策を案内しています。これらは「鳩を傷つける」わけではなく「来させない・居させない」ための対策なので、卵やヒナのいる巣の撤去とは、扱いがまったく違います。
言い換えると——巣・卵ができる前なら、あなたの自由にできる。できてしまうと、法律の手続きが必要になる。この差が、とても大きいのです。だからこそ、次の章の「早めの追い出し」が効いてきます。
なお、この「卵・ヒナがいる巣は勝手に撤去できない」というルールはカラスも同じです。カラスの巣・威嚇にお困りの方は、札幌のカラスの巣・威嚇対策をご覧ください。
ベランダの鳩よけDIY(来る前に・卵を産む前に)

法律の話をふまえると、答えははっきりしています。鳩対策は、巣を作られる前に追い出すのが、いちばんラクで、いちばん安い。ここでは、自分でできるベランダの鳩よけを、効くもの・効きにくいものを正直に分けてお伝えします。
鳩は「3段階」で、だんだん居着く
鳩が家に居着くまでには、段階があります。ここを知っておくと、「今すぐ動くべき理由」が腑に落ちます。
- ① 休憩(様子見):手すりや室外機に、ちょっととまって休む段階。まだ思い入れはなく、追い払えばあきらめやすい。ここで対策すれば、いちばんラク
- ② ねぐら(安全確認):「ここは安全そうだ」と判断し、夜もとまる・フンが増えてくる段階。まだ巣はないが、執着が出てきて追い払いにくくなる
- ③ 営巣(巣作り・産卵):小枝を運び、巣を作り、卵を産む段階。こうなると帰巣本能でしつこく戻り、卵が入れば法律の壁で自由に撤去できなくなる
鳩は、一度「安全な場所」と決めると、追い払っても何度も戻ってきます。①や②の早い段階でシャットアウトするほど、労力もお金も少なくて済む——これが、鳩対策の鉄則です。「そのうちやろう」で先延ばしにすると、③まで進んで手が出せなくなります。
効く順に:物理でブロック > 忌避で嫌がらせ
鳩よけグッズはたくさんありますが、効果には大きな差があります。中立に整理すると、こうなります。
◎ 物理的にブロックする(本命)
- 防鳥ネット:ベランダの開口部を丸ごと覆う方法。鳩が物理的に入れなくなるので、いちばん確実です。豊中市も「ベランダ等のハトの進入口全体をネットで覆っていただくと効果的です」と案内しています。見た目が気になる・張るのが大変、という難点はありますが、居着かれた後の本命はこれです
- 剣山(スパイク):手すりやエアコン室外機の上など、鳩がとまる“線”に置いて、とまれなくするもの。とまり場が限られている場合に有効です。「トゲで鳩を傷つけないか」と心配する方もいますが、堺市は剣山について「ハトは、止まる前に危険を感知して避けるので傷をつけることはありません」と説明しています。つまり“来させない”ための対策で、法律で禁じられた「傷つける」には当たりません
- テグス・ワイヤー:手すりの上に釣り糸やワイヤーを張り、とまりづらくする方法。堺市・豊中市・北九州市も、いずれもテグス(釣り糸)やピアノ線を案内しています。安価で目立ちにくいのが利点です
△ 嫌がらせで遠ざける(補助・単体では弱い)
- 忌避ジェル・スプレー:鳩が嫌がる成分を、とまり場に塗る・吹くもの。効果はありますが、屋外では効き目が薄れやすく、塗り直しが要ります。ネットや剣山と組み合わせる補助と考えるのが現実的です
- 光るもの(CD・反射テープ)・磁石・置物:一時的に警戒させることはできても、鳩はすぐ慣れます。「吊るしておけば安心」という決め手にはなりにくいのが正直なところです
ざっくり言えば、「入れなくする・とまれなくする(物理)」が本命で、「嫌がらせ(忌避)」は補助。CDや磁石だけに頼ると、たいてい鳩に慣れられて終わります。
あわせてやること:とまり場と物陰をなくす
グッズの前に、地味に効くのが「環境づくり」です。
- フンはこまめに掃除する:フンが残っていると「安全な場所」の目印になり、仲間を呼びます(掃除の安全な手順は次の章で)
- 物陰・荷物を片づける:豊中市も「なるべく荷物等を放置しないように」と案内しています。段ボールや使わない植木鉢は、巣作りの隠れ場所になります
- 室外機のうしろをふさぐ:北九州市は「室外機の裏にハトが入れないように網などでふさぐ」と案内しています。ベランダで見落としがちな“死角”です
札幌・北海道ならではの注意点
札幌では、次のような場所に、とくに注意してください。
- 室外機やエアコンの陰:風雪をしのげる“ちょうどいい隠れ場所”になりがちです。冬の間に居着かれると、春先の営巣につながります
- マンションの共用廊下・梁(はり)の上:雨や雪をしのげる屋根つきの構造は、鳩に好まれます
- 太陽光パネルの下:屋根のパネルと屋根面のすき間は、外敵から守られた格好の営巣場所。ここは高所で自分では手が出せないので、早めに専門業者へ相談してください
鳩は冬でも街なかで越冬します。「寒いから来ないだろう」と油断せず、とまり始めた最初のサインで動くのが、札幌でも正解です。
鳩のフンの掃除と健康リスク(乾いたフンは吸わない)

鳩のフンは、見た目やにおいの問題だけではありません。掃除のしかたを間違えると、体に害が出ることがあります。とくに大事なのは、「乾いたフンを、そのまま吸い込まない」という一点です。ここは、脅しではなく、公的な感染症の情報にもとづいてお伝えします。
なぜ「乾いたフン」が危ないのか
鳩のフンには、体に害のある菌やカビが含まれていることがあります。それが乾いて粉のようになり、掃除のときに舞い上がって、それを吸い込むことで感染する——これが、フン掃除でいちばん注意すべき経路です。
代表的なものを、公的な情報とともに挙げます。
- クリプトコックス症:カビ(真菌)の一種による感染症です。国立健康危機管理研究機構の感染症情報によると「感染源としてハトなどの鳥の糞との関与が示唆されており」「環境中に浮遊する真菌を吸入して」感染するとされます。同機構は、糖尿病やステロイド投与などをリスク因子として挙げています
- オウム病:同機構のオウム病の解説によると、病原体は「オウム病クラミジア」で、主な感染経路は「感染した鳥の排泄物に含まれる菌の吸入」とされています。突然の高熱や、せき・肺炎などの症状が出ることがあります
自治体も、同じ趣旨で注意を呼びかけています。堺市のドバト対策ページは、鳩の病気として「オーム病やクリプトコッカス症(主に乾燥したふんを吸い込むことによる)」を挙げています。
こう書くと不安になるかもしれませんが、正しい手順で掃除すれば、過度に恐れる必要はありません。ポイントは、あくまで「乾いたフンの粉を吸わない・素手で触らない」ことです。
安全なフン掃除の手順
自治体が案内している方法をもとに、安全な手順をまとめます。
- マスクと手袋(できれば使い捨て)をつける:豊中市は「フンに直接触れたり、乾燥し飛散したフンを吸入しないよう、手袋やマスクを装着してください」と案内しています。粉じんを吸わない・素手で触らない、が基本です
- 乾いたフンは、水で濡らしてから:いきなり掃くと、乾いた粉が舞い上がります。堺市は「まず水で流すか、流せない場合でも一度水に濡らして、飛散しないようにして、片付けるようにしてください」と案内しています。「濡らしてから」が、いちばん大事なコツです
- 拭き取ったら、ゴミ袋に密封して処分:使ったペーパーや手袋は、袋に入れて口を縛ります
- そのあと消毒し、手をよく洗う:仕上げにアルコールなどで拭き、掃除が終わったら手洗い・うがいを
掃除に使った雑巾やブラシは、使い捨てにするか、他の掃除と分けるのがおすすめです。
フンにはダニも寄る・大量なら無理をしない
鳩の巣やフンには、ダニ(ワクモなど)が寄ってくることがあります。フンを放置すると、こうした虫の二次被害にもつながります。
そして、いちばん伝えたいこと——フンが広範囲にこびりついている・長く堆積している・高い場所にある、という場合は、無理に自分でやらないでください。乾いた大量のフンを素人が掃除するのは、粉じんを吸うリスクが高く、道具も足りません。こういうケースは、フン清掃を専門にする業者に任せたほうが、安全できれいに仕上がります(費用の目安は最後の章で)。
巣・卵ができてしまったら(法律の壁と業者)

「気づいたら、もう巣ができていた」「卵まで産まれている」——このケースが、いちばん対応に迷うところです。最初の章のとおり、ここからは法律の手続きが絡んできます。落ち着いて、状況を切り分けましょう。
まず、巣の“中身”を確認する(触らずに)
やることは、状況によって変わります。ポイントは「卵やヒナがいるか、いないか」です。離れた場所から、そっと確認してください(近づいて刺激する必要はありません)。
- 卵もヒナもいない“空の巣”:これは、片づけても問題ありません。北九州市も「空(から)の巣は、どなたでも自由に撤去できます」と明記しています。撤去したうえで、再び巣を作られないよう、ネットや剣山でしっかり対策してください。ここを怠ると、また同じ場所に戻ってきます
- 卵やヒナがいる巣:勝手に撤去できません。ここからは、下の手続きが必要です
卵・ヒナがいる巣は「許可」か「業者」
卵やヒナがいる巣を、どうしても取りたい場合、選択肢は次のとおりです。
- 市に相談して、許可を得る:北九州市が「捕獲の許可が必要になりますので、市役所にご相談ください」と案内しているとおり、まずは自治体の窓口に相談します。豊中市も「捕獲許可証を申請の上、許可を得て」撤去する流れを示しています(札幌市の窓口は、次の章でご案内します)
- 専門の業者に依頼する:手続きや作業を代行してもらう方法です。豊中市も「業者にご依頼ください」と、業者依頼を選択肢に挙げています
- 巣立ちを待つ(見守る):豊中市は「卵やヒナがいる場合は見守りをお願いします」とも案内しています。ヒナが巣立てば巣は空になり、そのあと撤去できます。どれくらい待つのか、目安も公式に示されています。堺市は「卵は約16日から18日でかえり、ヒナは約30日で巣立ちます」、豊中市は「ハトのヒナが巣立つまでは約1か月から1か月半」と案内しています。つまり、待つ場合はざっと1〜1か月半を見込むことになります。ただし、その間フン害は続き、居着きが強まるため、巣立ち後の再営巣防止(ネット等)が必須です
なお、堺市は「ヒナが巣から落ちた場合は、何もせずそのままにしておいてください。親鳥が近くにいますので、直接触らない方がいいです」とも案内しています。落ちたヒナを拾うのも「採取」に当たりうるため、良かれと思って手を出さないのが安全です。
「早く取りたい」という気持ちは分かりますが、卵やヒナがいるうちに自己判断で撤去するのは避けてください。悪気がなくても、ルール上は問題になりかねません。
撤去だけでは終わらない——「再発防止」までがワンセット
ここが、鳩対策で見落とされがちな点です。巣を取っただけでは、まず戻ってきます。鳩は帰巣本能が強く、「ここは巣を作れた場所」と記憶しているからです。
だから、業者に頼むにせよ自分でやるにせよ、
- 巣の撤去 + フンの清掃・消毒
- そのうえで ネット・剣山などで“二度と入れない”対策
この「撤去+清掃+再発防止」をワンセットで考えてください。ここまでやって、ようやく鳩の問題は片づきます。防鳥ネットの施工まで含めて頼めるのが、専門業者に任せる利点です。
札幌で鳩の対策・駆除を業者に頼む(費用・窓口・選び方)

最後に、「札幌で、実際に頼むならいくら? どこに相談すれば?」をまとめます。費用は状況で大きく変わるので、あくまで中立の目安としてご覧ください。
札幌市の相談窓口(許可が必要なとき)
まず、公的な窓口です。卵やヒナのいる巣の撤去など、許可が必要になる手続きは、市が担当しています。
札幌市は、「鳥獣関係(捕獲許可等について)」のページで、「北海道より権限委譲を受けて、11種類の鳥獣について捕獲等又は採取等の許可の事務を行っています」と案内しています。そして、その対象を定めた「札幌市鳥獣捕獲基準」の一覧には、ドバトがはっきり記載されています(同ページでは、申請方法などの相談先も「環境共生担当課(電話211-2879)」と案内されています)。つまり、鳩の卵やヒナのいる巣の撤去について相談・申請する窓口は、札幌市です。
- 窓口:札幌市環境局 環境共生担当課
- 電話:011-211-2879
ただし、注意してほしいのは——市は「許可の手続き」を担当するのであって、駆除作業そのものに来てくれるわけではありません。多くの自治体と同じく、私有地(自宅のベランダなど)の鳩対策は、所有者・管理者が自分で対策するか、業者に頼むのが基本です(堺市も「巣の撤去は、原則その敷地の管理者が行います」としています)。
(※この記事の法律・窓口に関する記載は、環境省・札幌市・各市の公式ページを2026年7月時点で確認したものです。窓口や連絡先は変わることがあるので、実際に申請する前に、リンク先の最新情報をご確認ください。)
費用の目安(中立のレンジ)
鳩対策・駆除の料金は、「何をするか」「場所」「範囲」で大きく変わります。代表的なメニューの、中立的な目安を挙げます。
| メニュー | 費用の目安 | ポイント |
| ベランダの防鳥ネット施工 | おおむね数万円〜(広さ・階数で変動) | いちばん確実な再発防止。範囲が広い・高所ほど上がる |
| 剣山・忌避剤の設置 | 比較的手ごろ〜(範囲による) | とまり場が限られる場合に。単体では効果が限定的なことも |
| 巣の撤去(卵・ヒナがある場合は手続き含む) | 状況で変動 | 撤去単体より、清掃・再発防止とセットが基本 |
| フンの清掃・消毒 | 汚れの量・範囲で変動 | 大量・堆積・高所は専門清掃が安全 |
※札幌の対策・清掃業者が公開している料金の幅をもとにした、中立の目安です。正確な金額は、現地を見た「見積り」で決まります。
ここで、ひとつ注意です。広告に大きく出ている「◯◯円〜」は、たいていいちばん条件のよいときの最低料金。実際には、範囲・高所・作業の内容で総額が変わります。だからこそ、業者を比べるときは「◯◯円〜」ではなく「見積りの総額」で比べるのが鉄則です。
失敗しない業者の選び方
鳩対策の業者選びで、確認したいのは次の点です。
- 現地(または写真)を見て、総額で見積りを出すか:見ずに「一律◯◯円」という業者は要注意。範囲や高所で料金が変わる以上、見てから見積もるのが誠実です
- 「撤去・清掃・再発防止」まで含むか:巣を取るだけでは戻ってきます。ネット施工などの再発防止まで対応できるかを確認します
- 卵・ヒナがいる場合の、法律の手続きを分かっているか:許可が必要なケースを正しく説明できる業者は、信頼の目安になります
- 当日の追加請求について、事前に説明があるか:「やってみたら範囲が広くて追加」を防ぐため、追加が出る条件を先に聞いておきます
よくあるご質問
Q. 鳩を勝手に追い払うと、法律違反になりますか?
いいえ。禁止されているのは「捕まえる・傷つける・卵やヒナを取る」ことです。傷つけない範囲で追い払ったり、ネットや剣山で寄せつけないようにしたりするのは問題ありません。環境省の情報でも、原則禁止とされているのは鳥や卵の「捕獲・殺傷・採取」で、追い払い自体は含まれません。
Q. 卵やヒナのいる巣を撤去したら、本当に捕まるのですか?
「即・逮捕」という話ではありませんが、鳥や卵の捕獲・採取は原則禁止で、許可なく行うと鳥獣保護管理法に触れる可能性があります。だからこそ、複数の自治体が「卵やヒナのいる巣は市に相談を/許可が必要」と案内しています。トラブルを避けるため、自己判断で撤去せず、市か業者にご相談ください。
Q. 賃貸マンションのベランダです。誰が対応するの?
まずは大家さん・管理会社に連絡してください。共用部(外壁・共用廊下・梁など)の鳩は、管理者側が対応するのが一般的です。専有部分であるベランダでも、建物全体に関わるネット施工などは、管理規約の確認が必要な場合があります。
Q. マンションの管理組合として、建物全体の鳩対策を考えたい。
共用部にわたる大がかりな鳩対策(防鳥ネットの一括施工など)は、管理組合での合意や、専門業者による現地調査が前提になります。範囲が広いぶん、複数の観点で見積りを取って比べるのがおすすめです。窓口探しから、お手伝いできます。
Q. 屋根の太陽光パネルの下に、鳩が巣を作っています。
太陽光パネルと屋根のすき間は、鳩に好まれる営巣場所です。ただし高所での作業になり、自分での対応は危険です。パネルを傷めないよう、鳥害対策や太陽光に詳しい専門業者に、パネル下をふさぐ施工を依頼するのが安全です。
Q. ネットや剣山をつけたら、効果はずっと続きますか?
物理的に「入れない・とまれない」状態を保てば、効果は続きます。ただし、ネットのすき間や外れ、劣化があると、そこから入られることがあります。設置後も、ときどき状態を点検してください。CDや置物のような“慣れられる”対策と違い、物理ブロックは持続性が高いのが利点です。
Q. すぐに来てもらえますか?
フンがひどい・巣ができてしまったなど、急ぐケースでは、なるべく早く動ける業者をお探しします。まずは状況を教えてください。緊急度に合わせてご案内します。
Q. 見積りは1社だけで決めても大丈夫ですか?
急ぎでなければ、複数から見積りを取ると、金額が妥当か判断しやすくなります。ただし鳩は、放っておくほど居着いて対策が大変になります。総額と、再発防止まで含むかを確認したうえで、早めに動くのが結局は得策です。
Q. 開拓札幌に頼むと、しつこい営業電話が来ませんか?
来ません。開拓札幌からご案内するのは、ご相談の内容に合う1〜2社だけ。申し込んだ直後から何社もの営業電話が鳴る、ということはありません。「連絡してみたらエリア外だった、もう埋まっていた」という場合の探し直しも、こちらで引き受けます。
まとめ|鳩は「巣ができる前」に動くのが、いちばんラク
最後に、大切なことを、もう一度おさらいします。
- 鳩(ドバト)も鳥獣保護管理法の対象。鳥や卵を勝手に捕まえる・取ることは原則禁止で、卵やヒナのいる巣は勝手に撤去できない(許可か業者が必要)
- いっぽう、巣ができる前の「追い払い・寄せつけない対策」は、自分の手でできる。だから、気づいた“今”が動きどき
- ベランダの鳩よけは、ネット・剣山・テグス(物理ブロック)が本命。CD・磁石・置物は慣れられて弱い
- フン掃除は、乾いたまま吸わない。水で濡らしてから、マスク・手袋で。大量・堆積・高所は専門清掃へ
- 札幌で許可が必要なときの窓口は、市の環境共生担当課(011-211-2879)。ただし市は駆除作業には来ないので、実作業は業者へ。撤去・清掃・再発防止をワンセットで
鳩は、放っておくほど居着いて、フン害も、法律のしばりも、対策費用も、ぜんぶ増えていきます。逆に言えば、まだ巣がない今なら、いちばん少ない手間とお金で片づけられます。
開拓札幌では、撤去・清掃・再発防止まで見てくれて、料金が明朗な、札幌の鳩対策・駆除・清掃の業者だけをご案内しています。特定の業者に肩入れせず、お客さまの状況に合う業者を、中立の立場でお探しします。申し込んだ直後から何社もの営業電話が鳴ることはありません。ご案内するのは、条件に合う1〜2社だけ。「電話したらエリア外だった、もう埋まっていた」という探し直しも、こちらで引き受けます。
鳩は、巣ができる前と後で、できることがまるで変わります。開拓札幌の公式LINEでは、「札幌の虫・害獣・蜂・鳥 見分け&対処 早見表」を無料でお渡ししています。

追い払いと撤去の法律の線引き、市の窓口、ネットや剣山の効き方、そして虫・害獣・蜂まで含めた見分け方を1枚に。ご登録だけでも大丈夫です。しつこい営業は、いたしません。

