「夜になると、天井裏でタタタッと素早い足音がする」「屋根裏に上がったら、鼻をつくすっぱい獣のにおいと、一か所にまとまった黒っぽいフンがあった」——。心当たりがあるなら、その正体はイタチかもしれません。
まず、お伝えしたいことがあります。屋根裏の足音と悪臭を放っておくと、天井のシミ・木材の腐食・悪臭・害虫へとつながる「警告サイン」です。気づいた今が、いちばん被害の軽いタイミングです。
そして、もうひとつ大切なこと。イタチは見つけても、勝手に捕まえたり殺したりしてはいけません。法律で守られている野生動物だからです。できるのは「追い出し」と「侵入口をふさぐ」ところまで。ここを知らずに手を出すと、あなたが罰せられる側になりかねません。
この記事の要点は、3つです。
- まず「本当にイタチか」を、フン・足音・においで見分ける。ハクビシンやネズミとは、対処がまったく変わります
- できるのは「追い出し」と「侵入口ふさぎ」まで。殺す・勝手に捕まえるのは、法律で禁じられています
- 追い出したら、直径3cmほどのすき間を金網でふさぐまでがワンセット。ここを飛ばすと、何度でも戻ってきます
必要なところから読めます。
- 本当にイタチか知りたい方 → 「見分け方」の章へ
- 自分で追い出せる?と気になる方 → 「追い出す方法」の章へ
- 捕まえていいのか気になる方 → 「鳥獣保護法」の章へ
- 北海道でよく出るのは?という方 → 「エゾ系・外来ミンク」の章へ
- 業者に頼む費用は?という方 → 「費用相場と業者選び」の章へ
私たち「くらしの味方 開拓札幌」は、札幌の暮らしの困りごとの相談窓口です。害獣の被害についても、ご相談を承っています。この記事では、脅すのでも急かすのでもなく、正しい見分け方と、法律に沿った安全な進め方をお伝えします。法律・北海道の情報は、環境省・北海道・札幌市の公式情報で裏を取りました。
まず確認|その被害、イタチ? ハクビシン・ネズミとの見分け方

屋根裏で物音や悪臭がしても、正体が分からなければ、正しい手は打てません。ネズミ用の粘着シートを仕掛けても、相手がイタチなら意味がありません。決め手になるのは、フン・体つき・足音・におい・出る時間帯です。
イタチを疑う、4つのサイン
次のような特徴がそろっていたら、イタチの可能性が高くなります。
- 強烈な獣くさい・すっぱいにおい:イタチは、決まった場所にフンと尿をためる「ためフン」をし、おしりの臭腺から強いにおいを出します。屋根裏の害獣のなかでも、においがとくにきついのが特徴です
- 細長い体と、素早く軽い足音:胴が細長く、動きがすばやい動物です。天井を「タタタッ」「トトトッ」と、軽く速い足音が走り抜けます。ハクビシンのような「ドスドス」という重い足音とは違います
- 水っぽく黒っぽい、細長いフン:一か所にまとめてある(ためフン)ことが多く、小動物の骨や毛が混じり、水分を含んでべちゃっとしています。強い悪臭をともないます
- 夜だけでなく、昼に気配がすることも:基本は夜行性ですが、空腹のときや、子育て中の母イタチは昼間に動くこともあります
ひと目で比べる|イタチ・ハクビシン・テン・ネズミ
似た動物と並べると、イタチの位置づけが分かりやすくなります。
| 動物 | 体つき・大きさ | フン | 足音 | におい |
|---|---|---|---|---|
| イタチ | 胴が細長い。頭から胴まで20〜40cmほどと小型 | 細長く水っぽい。一か所にためる。骨や毛が混じる | 「タタタッ」と軽く速い | 非常に強い獣・すっぱい臭い |
| ハクビシン | 猫より少し大きい(50〜70cm)。額に白い線 | 太めで、果物の種や皮が混じることが多い | 「ドスドス」と重い | 甘い臭いがすることも |
| テン | イタチに似るがやや大きい。首元が黄色っぽい | イタチより太く大きい | 「タタタッ」と軽い | 強い獣臭 |
| ネズミ | 手のひらサイズと小さい | 0.5〜1cmと小さく、あちこちに散らばる | 「カサカサ」「カリカリ」と小さい | 特有のにおい |
ポイントは2つ。「フンが小さくてあちこちに散らばっている」ならネズミ、「大きめのフンが一か所にためてある」ならイタチ・ハクビシン・テンと、大きく分けられます。そのうえで、足音が「軽くて速い」うえに、強烈な獣臭があればイタチの可能性が高い、と考えてください。額に白い線があって足音が重ければ、イタチではなくハクビシンです。
迷ったら|屋根裏の音の「総合診断」へ
「そもそも何の動物か、まだ絞り込めない」という方は、音の種類・時間帯・足音の重さから正体をしぼる屋根裏の物音の正体と見分け方の記事が役に立ちます。ハクビシンかアライグマかで迷っている方は、天井裏の物音の正体|ハクビシン・アライグマの見分け方と対処を、フンが小さく散らばっているならネズミの駆除と侵入経路のふさぎ方をあわせてご覧ください。この記事では、ここから先はイタチにしぼって、生態・被害・追い出し・費用・北海道の事情を深掘りしていきます。
イタチの正体|生態・鳴き声・フン・活動時間
正体をイタチだと絞り込めたら、相手の「くせ」を知っておきましょう。習性が分かると、なぜ屋根裏に住み着くのか、どうすれば出ていってもらえるのかが見えてきます。
細長い体で、わずかなすき間から入る
イタチの最大の武器は、その細長い体です。頭が入るすき間なら、体も通り抜けてしまいます。直径3cmほど、500円玉より少し大きいくらいのすき間があれば侵入できるとされ、「まさかこんな所から」という小さなすき間が入り口になります。垂直の壁や配管も登れるため、屋根の高い位置からでも入り込みます。
屋根裏を好むのは、暖かく安全だから
イタチは雑食性で、ネズミ・小鳥・虫・果実など、何でも食べます。屋根裏は、暖かく・雨風をしのげて・天敵に襲われにくく・エサ場(住宅街)が近いという、イタチにとって好条件のそろった場所です。夜行性が基本ですが、空腹のときや子育て中は昼間も動くため、住み着かれると時間帯を問わず物音がすることもあります。
鳴き声・フン・繁殖期
イタチの手がかりを、もう少しくわしく見ておきましょう。
- 鳴き声:ふだんはあまり鳴きませんが、警戒・威嚇するときに「キッキッ」と鋭い声を出すことがあります。子育て中は、天井裏から小さな子の声が聞こえることもあります
- ためフンと臭腺:決まった場所にフンと尿を集中させ、おしりの臭腺から強いにおいの分泌物を出してなわばりを主張します。屋根裏に染みつく悪臭のもとです
- 繁殖期:おおむね春から夏にかけてが繁殖・子育ての時期です。この時期は、後で述べるとおり、追い出しのやり方にとくに注意が必要になります
放置は危険|イタチ被害の実態
「音とにおいがするだけで、実害はない」と思って放置すると、被害はだんだん深刻になります。イタチが屋根裏にもたらす害は、大きく4つあります。
①夜間の足音による、騒音・不眠
まず、いちばん身近なのが騒音です。夜中や明け方に、頭上で「タタタッ」と走り回られれば、当然、眠れません。イタチは動きがすばやいぶん、音も落ち着かず、睡眠不足は日中の集中力や体調にも響きます。「気にしなければいい」で済むものではありません。
②ためフン・尿による、悪臭と天井の腐食
イタチのいちばんやっかいな被害が、これです。決まった場所にためられたフンと尿が天井板にしみ込むと、茶色いシミになり、屋根裏に強烈な悪臭が染みつきます。放置してフンの量が増えると、木材が腐り、最悪の場合、天井が抜けて汚物が落ちてくることもあります。こうなると、天井の張り替えなど大がかりなリフォームが必要になり、費用も跳ね上がります。
③ダニ・ノミ・感染症などの、健康リスク
野生のイタチの体には、ダニやノミが付いていることがあり、室内に落ちて人を刺すことがあります。また、乾いたフンの微粒子を吸い込むと、アレルギーや呼吸器の症状につながる場合があります。小さなお子さんやアレルギー体質の方がいるご家庭では、とくに注意したいところです。
④断熱材の破損・断熱性能の低下
イタチは、屋根裏の断熱材を寝床のために引き裂いたり、押し固めたりします。断熱材が荒らされれば、家の断熱性能が落ち、とくに冬の寒さがこたえる北海道では、暖房効率にも影響します。
これらの被害は、イタチが住みつく期間が長く、数が増えるほど拡大します。「音とにおいに気づいた今」が、いちばん被害が小さいタイミングです。早めに手を打つ意味は、ここにあります。
自分で追い出す方法|殺さず・合法の手順

イタチ対策の基本は、「捕まえる」のではなく「嫌がって出ていってもらう」ことです。次章でくわしく説明しますが、イタチは勝手に捕まえると法律違反になるため、住民ができるのは追い出しと侵入口ふさぎまで。ここでは、その具体的な手順をお伝えします。
イタチが嫌がるもので、追い出す
イタチは、鼻がよく利く動物です。強いにおいや、明るさを嫌います。追い出しに使われるのは、主に次のものです。
- 嫌がるにおい:木酢液(もくさくえき)、お酢、市販のイタチ用忌避剤など。屋根裏に置いたり、しみ込ませた布を配置したりします。塩素系漂白剤のにおいを嫌うともいわれます
- くん煙剤:煙を焚くタイプの殺虫剤(バルサンなど)で、屋根裏の広い空間からまとめて追い出します
- 強い光:夜行性のイタチは明るさを嫌うので、点検口から強い光を当て続けると居心地が悪くなります
なお、市販の超音波撃退器は手軽ですが、イタチが音に慣れてしまうと効かなくなるなど、効果は限定的です。過度な期待はしないほうがよいでしょう。
追い出しの手順は「①在宅確認→②追い出し→③封鎖→④清掃」
順番を守ることが、失敗しないコツです。
- 在宅・時期を確認する:まず、いま屋根裏にイタチがいるか、子育て中でないかを確かめます。音のする時間帯や、子の鳴き声の有無をチェックします
- においや光で追い出す:忌避剤・くん煙剤・光で、外へ出ていってもらいます。逃げ道(出口)をふさがずに行うのがポイントです
- いなくなってから、侵入口をふさぐ:完全に出ていったことを確認してから、すき間を封鎖します(次章でくわしく)
- フンを清掃・消毒する:ためフンを片づけ、においのもとを断ちます。においが残ると、また戻ってきます
絶対に守ってほしい、2つの注意点
自分で対処する場合、次の2点だけは必ず守ってください。安全と、二次被害の防止に直結します。
- 子育ての時期(春〜夏)は、無理に追い出さない:この時期は、屋根裏で子イタチを産み育てていることがあります。親だけ追い出すと、動けない子が取り残されて死に、かえってひどい悪臭・害虫被害になります。小さな鳴き声が聞こえるときは、無理をせず専門業者に相談してください
- フンの掃除は、掃除機を使わない:掃除機の排気で、病原体を含んだ粉じんが部屋中に舞い散ります。手袋・マスクを着け、霧吹きで湿らせてから拭き取り、消毒用アルコールなどで消毒します。素手で触るのも避けてください
正直にお伝えすると、DIYで追い出せても、すべての侵入口の完全な封鎖・高所での作業・大量のフンの除去と消毒は、家庭では難しいのが実情です。「追い出したのに、また戻ってきた」というのは、たいてい侵入口をふさぎきれていないサインです。手に負えないと感じたら、無理をせず、後の章を参考にしてください。
侵入口をふさぐ|3cmのすき間対策

追い出しが成功しても、それだけでは終わりません。入り口になっているすき間をふさぐまでが、ワンセットです。ここを飛ばすと、イタチは同じ場所から、何度でも戻ってきます。
「3cm」を見落とさない
イタチが通れるすき間は、直径3cmほど。500円玉より少し大きいくらいが目安です。「こんな小さなすき間から?」と思う場所が、入り口になります。屋根裏まわりで、とくに入り口になりやすいのは次のような場所です。
- 換気扇・換気口・通風口のすき間
- 屋根と壁のつなぎ目、破風(はふ)や軒下のすき間
- 雨どいを伝った、屋根の高い位置のすき間
- 配管・配線の引き込み口まわりのすき間
- 基礎の通気口、床下から天井裏へ抜ける経路
イタチは垂直の壁も登れるので、「地面から離れているから大丈夫」とは限りません。屋根の高い位置まで、くまなく点検する必要があります。
封鎖素材は「かじられない・こじ開けられない」ものを
ふさぐ素材選びも重要です。
- 金網・パンチングメタル・ステンレスたわし:かじられにくく、しっかり固定できます。すき間封鎖の基本です
- 発泡スチロール・スポンジ・ガムテープなどの柔らかい素材はNG:イタチにかじられたり、こじ開けられたりして、すぐに突破されます
順番を間違えない|「追い出してから」ふさぐ
封鎖でいちばんやってはいけないのが、中にイタチがいるのにふさいでしまうことです。閉じ込めると、パニックで暴れて建材を傷めたり、天井裏で死んで強烈な悪臭・害虫の原因になったりします。必ず「追い出す→いないことを確認する→ふさぐ」の順番を守ってください。高所の作業も多く、すべてのすき間を家庭で見つけきるのは難しいため、確実を期すなら専門業者の点検を検討してください。
捕まえたらダメ|鳥獣保護法とイタチ
ここが、この記事でいちばん大切な注意点です。「追い払うついでに、捕まえてしまいたい」——お気持ちは分かります。ですが、イタチを勝手に捕獲したり殺したりすることは、法律で禁じられています。知らずに手を出すと、あなたが罰せられる側になりかねません。
イタチは、鳥獣保護管理法で守られている
イタチは、鳥獣保護管理法(鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律)で守られている野生動物です。環境省の捕獲許可制度の説明によると、野生鳥獣は、狩猟による場合を除いて、原則として捕獲・殺傷が禁止されています。被害が出ている場合に捕獲するには、お住まいの都道府県または市町村の許可が必要です(多くの自治体で、許可権限の一部が市町村長に移譲されています)。
つまり、住民ができるのは「傷つけずに追い出す」「侵入口をふさぐ」ところまで。捕獲・処分は、許可を得た人や業者の仕事だと考えてください。
知っておきたい|イタチのメスは、通年で捕獲禁止
イタチには、性別で扱いが違うという、意外に知られていないルールがあります。環境省の資料によると、狩猟鳥獣に指定されているのはニホンイタチのオスだけで、メスは狩猟鳥獣ではなく、許可のない捕獲・殺傷が通年で禁止されています。オスであっても、狩猟には狩猟免許と、決められた狩猟期間・区域などのルールがあります。さらに、住宅地は狩猟が原則できない場所です。ですから、屋根裏に来たイタチは、オス・メスを問わず、一般のご家庭が自分で捕獲することはできません。
ここで大切なのは、屋根裏に来たイタチが、オスかメスかを見分けるのは容易ではないということです。だからこそ、一般のご家庭では「捕まえない」を原則にして、追い出しと侵入口ふさぎに徹するのが、いちばん安全で確実な道になります。
これは「行政が厳しい」のではなく、仕組みの話
こうしたルールは、野生動物の生態系を守り、乱獲を防ぐための仕組みです。ルールを知ったうえで、その範囲でできる自衛(追い出しと侵入口ふさぎ)に集中するのが、遠回りに見えて、いちばん早い解決につながります。
【札幌・北海道】イタチと”エゾ系・外来ミンク”の見分け

ここからは、札幌・北海道にお住まいの方にこそ知ってほしい事情です。全国向けのイタチ記事の多くは本州が前提で、北海道ならではの顔ぶれには触れていません。「屋根裏にいるのは、本当にイタチなのか」を、北海道の目線で見ておきましょう。
北海道には、イタチの仲間がたくさんいる
イタチはイタチ科の動物ですが、北海道の森や住宅まわりには、その仲間が何種類も暮らしています。屋根裏や庭で見かけた「細長い動物」が、実はイタチではないこともあります。
- ニホンイタチ:日本在来のイタチ。環境省の資料によると、体色は茶褐色〜赤褐色で、オスは頭胴長27〜37cm、メスは16〜25cmほどです。もともと本州にいたものが、人の手によって北海道へ移入したとされます
- チョウセンイタチ:やや褐色がかった山吹色で、ニホンイタチより体が大きめ。尾の長さが頭胴長の半分以上あれば、チョウセンイタチというのが、環境省の示す見分けのポイントです
- エゾクロテン:北海道の在来種。見かけること自体がめずらしく、生息数もよく分かっていないとされる、貴重な動物です
- エゾオコジョ・キタイイズナ:どちらも小型で、冬になると毛が真っ白に変わるのが特徴。イイズナは世界最小級の肉食獣で、頭胴長15cmほどしかありません。北海道ならではの顔ぶれです
これらの在来種は、いずれも大切な野生動物です。むやみに捕まえたり傷つけたりせず、そっとしておくのが基本になります。
道東で問題化する「外来アメリカミンク」
もう一つ、北海道で知っておきたいのがアメリカミンクです。環境省 北海道地方環境事務所の解説によると、アメリカミンクは北アメリカ原産のイタチの仲間で、もともと北海道にはいませんでした。毛皮をとる目的で持ち込まれた養殖個体が、養殖業の衰退にともなって放されたり逃げ出したりして野生化し、いまでは阿寒湖・釧路湿原をはじめ道東一帯に広がっています。
アメリカミンクは、在来の生きものを食べるなどの被害から、外来生物法にもとづく「特定外来生物」に指定されています。飼うこと・生きたまま運ぶこと・放すことなどが原則禁止され、扱いにはより厳しいルールがあります。「見慣れない黒っぽい小動物」を見かけても、素人判断で手を出さないことが大切です。
寒冷地・札幌ならではの「越冬」の視点
北海道でとくに意識したいのが、越冬です。断熱がしっかりした札幌の住宅は、冬でも屋根裏や壁の中が暖かく保たれます。これは、寒さをしのぐ場所を探すイタチ類にとって格好の越冬先になり得ます。積雪期は屋外のエサや隠れ家が減るぶん、暖かい家屋への依存が高まるとも考えられます。冬に足音やにおいが弱まっても、「いなくなった」とは限りません。本当に出ていったかを確認してから侵入口をふさぐという原則は、雪国ではとくに大切です。
札幌市・北海道の相談窓口
イタチなど、法律で捕獲がしばられている動物の被害は、行政も相談を受け付けています。札幌市の案内によると、札幌市は北海道から権限の委譲を受けて、11種類の鳥獣について捕獲などの許可の事務を行っており、担当は環境局の環境共生担当課です。捕獲の許可が必要になりそうなときは、まずこうした市の窓口に問い合わせるのが第一歩になります。
イタチ駆除の費用相場と業者選び
「自分では手に負えない」と感じたら、専門業者に頼むのが、いちばん確実で安全です。ここでは、気になる費用の考え方と、後悔しない業者選びのポイントを、中立の立場でお伝えします。
費用は「作業内容」で大きく変わる
まず前提として、イタチ駆除の費用は、被害の広さ・建物の構造・侵入口の数・清掃や消毒の有無・天井の補修が要るかによって大きく変わり、ひとくくりに「いくら」とは言えません。屋根裏の駆除には、追い出しだけでなく、侵入口の封鎖・ためフンの清掃と消毒・場合によっては傷んだ天井や断熱材の補修まで、いくつもの作業が含まれるからです。
そのうえで目安をお伝えすると、日本有害鳥獣駆除・防除管理協会のガイドによれば、屋根裏の動物駆除(イタチを含む)の相場はおおよそ5万円〜20万円、追い出すだけの簡易的な作業なら1万円〜10万円ほど、清掃・消毒・侵入口の封鎖まで徹底する場合は10万円〜50万円が一つの目安とされています。同ガイドでは、高所作業車を使う場合はプラス5万円ほど、足場を組む場合はプラス20万円ほどの追加が必要になることもある、とされています。被害が軽いうちなら費用も軽く、フンがたまり数が増えてからでは高くなる、という傾向はここでも共通します。
「1万円〜」の広告には、注意が必要
ネット広告で「イタチ駆除1万円〜」といった格安料金を見かけますが、この金額はたいてい「追い出しのみ」や「最低料金」を指しています。実際には、侵入口の封鎖・清掃・消毒などが加わって、最終的な総額が大きく変わることが少なくありません。正確な金額は、現地を見たうえの「見積り」でしか分かりません。「安すぎる表示」だけで飛びつかず、何が含まれた金額なのかを必ず確認してください。
後悔しない業者選び|確認したい3点
特定の業者に誘導するためではなく、中立の見方として、契約前に次の3点を確認することをおすすめします。
- 現地を調査し、見積書を項目ごとに出してくれるか:「一式いくら」ではなく、追い出し・清掃・消毒・封鎖の内訳が分かること
- 再発時の保証があるか:保証の期間と条件。イタチは戻ってきやすいので、ここは重要です
- 追い出しだけでなく、侵入口の封鎖・清掃消毒まで総額に含まれているか:追い出しだけでは、必ず戻ってきます
業者選びに迷ったら、開拓札幌にご相談を
私たち開拓札幌は、特定の業者に肩入れせず、お客さまにとって最適な方法を中立の立場でご案内する、札幌の相談窓口です。ご案内するのは、法律に沿って対応でき、見積り・保証がはっきりしている業者だけです。
一括見積もりサイトのように、申し込んだ直後から何社もの営業電話が鳴ることはありません。ご案内するのは、ご希望の条件に合う1〜2社だけ。「電話したら対象エリア外だった」「もう予約でいっぱいだった」という探し直しも、こちらで引き受けます。
その前に、「相談する前に、まず自分で確かめたい」という方へ。足音の重さ・においの強さ・フンの形から、イタチ・ハクビシン・ネズミのどれかを絞り込み、そのまま「追い出していいのか、捕まえてはいけないのか」まで分かる早見表を、1枚の無料シートにまとめました。屋根裏で物音がした夜、手元で見返せる1枚です。

この「札幌の虫・害獣・蜂・鳥 見分け&対処 早見表」は、公式LINEから無料で受け取れます。イタチは追い出せても勝手に捕まえれば法律違反、フンの掃除に掃除機を使えば病原体が舞う——「知らずにやってしまう失敗」を、天井裏で足音がしたその場で防げます。真夜中に「何かいる」と青ざめたとき、スマホ1枚で正体と次の一手が分かる。その安心を、先にお手元へ。
イタチについて、よくあるご質問
Q. イタチは人を噛みますか? 危険はありますか?
イタチは基本的に臆病で、こちらから近づかなければ、人を襲うことはまれです。ただし、追い詰められたときや、子育て中の母イタチは、身を守るために噛みつくことがあります。素手でつかもうとするのは危険です。無理に捕まえようとせず、追い出しに徹してください。
Q. 昼間に見かけたのですが、イタチではないですか?
イタチの可能性は十分あります。イタチは夜行性が基本ですが、空腹のときや、子育て中の母イタチは昼間も活動します。「昼に見た=イタチではない」とは言い切れません。体つき(細長い)・においの強さ・足音の軽さもあわせて判断してください。
Q. 賃貸住宅です。駆除の費用は誰が負担しますか?
一般的には、建物の管理にかかわる問題として、まず大家さん・管理会社に連絡・相談するのが基本です。負担の考え方は契約内容や状況によって変わるため、自己判断で業者に依頼する前に、必ず貸主側に一報を入れてください。勝手に工事を進めると、後でトラブルになることがあります。
Q. 一度追い出しても、また戻ってきます。
侵入口をふさぎきれていない可能性が高いです。イタチは、なわばりや残ったにおいを頼りに戻ってきます。3cmほどのすき間を金網で完全にふさぎ、ためフンのにおいを消毒することが必要です。高所作業も含むため、繰り返すようなら専門業者への相談をおすすめします。
Q. 天井にシミが出てきました。イタチのせいですか?
その可能性があります。イタチのためフンの尿が天井板にしみ込むと、茶色いシミになります。放置すると悪臭やカビ、天井材の腐食につながります。足音やにおいとあわせてシミが出てきたなら、屋根裏の状況を確認する必要があるサインです。
Q. 自分でやるか、業者に頼むか迷っています。
判断の目安は、「被害が軽く、子育て期でなく、侵入口が少ない」ならDIYを試す価値があり、「大量のフン」「高所の作業」「何度も戻ってくる」「天井の補修が必要」なら業者向きです。イタチは捕獲に法律がからむ相手なので、無理をしないほうが安全です。迷ったら、開拓札幌の公式LINEで、状況をお聞かせください。
まとめ|イタチは”見分けて→殺さず追い出し→3cmを塞ぐ”
最後に、大切なことをおさらいします。
- まずフン・足音・においで「本当にイタチか」を見分ける。軽くて速い足音+強烈な獣臭ならイタチ、重い足音+額の白線ならハクビシン
- できるのは「追い出し」と「侵入口ふさぎ」まで。イタチは鳥獣保護管理法で守られ、勝手な捕獲・殺傷は禁止(メスは通年で捕獲禁止・住宅地では狩猟もできない)
- 追い出しは子育て期(春〜夏)を避け、フン掃除に掃除機は使わない。追い出したら3cmのすき間を金網でふさぐまででワンセット
- 北海道は、屋根裏の細長い動物がクロテン・オコジョなど在来種のことも。道東ではアメリカミンク(特定外来生物)も拡大。暖かい札幌の家は越冬先に狙われやすい
- 費用は作業内容で大きく変わる。追い出しのみか、封鎖・清掃消毒まで含むかで幅が出る。「1万円〜」の表示は中身の確認を
「屋根裏に何かいる」という不安は、放っておくほど大きくなります。でも、正体を見分け、法律に沿って手順どおり動けば、必ず前に進めます。
