「大切にしていたセーターに、小さな穴が空いていた」「白いシャツに、まだら模様の小さな虫がとまっている」。
そんな経験は、ありませんか。
その虫の正体は、カツオブシムシかもしれません。名前は聞き慣れなくても、衣類に穴を空ける犯人として、とても身近な虫です。
でも、まず知ってほしいことがあります。衣類を食べているのは、成虫ではなく「幼虫」です。
だから対策は、「今いる成虫を退治する」だけでは足りません。幼虫を断ち、そもそも家に入れないことが、いちばんの近道になります。この記事の要点は、3つです。
- 服に穴を空けるのは幼虫。成虫は花の蜜が主食で、服は食べません。だから成虫と幼虫で、対処が変わります
- 侵入経路の多くは「白い花 → 洗濯物 → 室内」。ここを断つのが、予防の王道です
- 防虫剤は「置き方」で効き目が変わる。成分の性質を知れば、正しく使えます
以下から、必要なところだけ読めます。
- この虫が何かを知りたい方 → 「カツオブシムシとは」の章へ
- 2種類の見分けを知りたい方 → 「ヒメマルとヒメの見分け」の章へ
- どこから入るのか知りたい方 → 「侵入経路」の章へ
- 今いる虫を駆除したい方 → 「駆除の手順」の章へ
- 防虫剤を正しく使いたい方 → 「防虫剤の使い方」の章へ
私たち「くらしの味方 開拓札幌」は、札幌の暮らしの困りごとの相談窓口です。
ですがこの記事は、売り込みではなく、あなたが自分でカツオブシムシを退治し、大切な衣類を守るための実践ガイドです。虫の生態や防虫剤の使い方は、殺虫剤メーカーの公式情報で裏を取りました。いっしょに、順番どおり進めましょう。
カツオブシムシとは?服を食べる犯人の正体
まずは、相手を知ることから始めましょう。カツオブシムシは、衣類と乾物の両方に被害を出す、めずらしい虫です。名前のとおり、もともとは鰹節(かつおぶし)を食べる虫として知られてきました。
成虫は2.5〜4mmの小さな甲虫。人を刺さない
カツオブシムシの成虫は、体長わずか2.5〜4mmほどの、小さな甲虫(こうちゅう)です。まだら模様の、一見かわいらしい見た目をしています。
大切なのは、次の点です。成虫は、人を刺したり噛んだりしません。危険な病気を運ぶこともありません。アース製薬の害虫の解説でも、人を刺したり噛んだりせず、病気を媒介することもないと説明されています。
では、何が問題なのか。服を食べるのは、成虫ではなく「幼虫」だからです。成虫のエサは、花の蜜や花粉。服には、ほとんど手をつけません。
服に穴を空けるのは「幼虫」
衣類の虫食いの犯人は、カツオブシムシの幼虫です。幼虫は、毛虫のような姿をした小さなイモムシで、ウールや絹などの動物性の繊維を、むしゃむしゃと食べて育ちます。
KINCHO(大日本除虫菊)の衣料害虫の解説によると、ここ10年の衣類の虫食い被害を調べると、そのほとんどがヒメマルカツオブシムシの幼虫のしわざだったといいます。つまり、服の穴の代表的な原因が、この虫なのです。
覚えておきたいのは、次のことです。
- 成虫:花の蜜が主食。服は食べない。屋外で暮らす
- 幼虫:服・乾物を食べる。犯人はこちら。薄暗い場所を好む
だから対策は、「成虫を退治する」と「幼虫を断つ」を、分けて考える必要があります。この記事も、その順で進めます。
鰹節などの「乾物」も食べる
カツオブシムシは、服だけの虫ではありません。名前の由来どおり、鰹節・煮干し・粉ミルク・ペットフードといった乾物も、幼虫の大好物です。
アース製薬によると、鰹節が流通していない海外では、絨毯(じゅうたん)や衣類につく害虫として有名だといいます。「食品害虫」と「衣類害虫」、2つの顔を持つのが、この虫の厄介なところです。だから、クローゼットだけでなく、キッチンの乾物も対策の対象になります。
ヒメマルとヒメ|2種類の見分け方
家で見かけるカツオブシムシは、主に「ヒメマルカツオブシムシ」と「ヒメカツオブシムシ」の2種類です。名前が似ていて、ややこしいですよね。ここでは、ひと目で見分けられるよう整理します。
とはいえ、対策はどちらもほぼ同じです。「厳密にどっちか」を突き止めるより、「カツオブシムシの仲間だ」と分かれば、次の駆除へ進んでかまいません。
見分けのポイントは「色」と「毛」
2種類のいちばんの違いは、成虫の色と、幼虫の雰囲気です。
- ヒメマルカツオブシムシ:成虫は白・黄・黒のまだら模様で、丸っこい形。幼虫は茶色く、短い毛でびっしり覆われた「モフモフ」した姿。家の虫食い被害で、いちばん多いのはこちらです
- ヒメカツオブシムシ:成虫は黒っぽく、つやのある楕円形で、まだら模様はありません。幼虫は細長く、お尻に長い毛の束があります
ひと目で分かる比較表
数値は、アース製薬・KINCHO・環境生物の専門情報(環境機器の生態解説など)をもとにまとめました。
| 見るポイント | ヒメマルカツオブシムシ | ヒメカツオブシムシ |
|---|---|---|
| 成虫の色 | 白・黄・黒のまだら模様 | 黒褐色〜黒(つやあり) |
| 成虫の大きさ | 約2.5〜3mm・丸っこい | 約3.5〜5mm・楕円形 |
| 幼虫の見た目 | 茶色く短い毛で覆われた「だるま型」(約4〜5mm) | 細長く、お尻に長い毛束(約7〜10mm) |
| 好む繊維 | ウール・絹など動物性が中心(食べこぼしがあれば綿も) | ウール・カシミヤ・絹など動物性が中心 |
| 家での被害 | もっとも多い | 次いで多い |
どちらの幼虫も、お尻に長い毛の束を持っています。刺激すると毛を広げて威嚇するので、素手で触らず、掃除機やティッシュで取るようにしてください。毒はありませんが、細かい毛があるため、大量発生した幼虫を素手で触るのは避けましょう。
「イガ」との違いも知っておく
服に穴を空ける虫は、カツオブシムシだけではありません。「イガ」「コイガ」という蛾(が)の仲間も、衣類害虫として知られています。
見分けの目安は、こうです。幼虫のそばに「筒状の巣(さや)」があれば、イガ・コイガ。カツオブシムシの幼虫は、巣を作らずに動き回ります。ただし、対策(洗濯・防虫剤・掃除)はほぼ共通なので、どちらでも、この記事の方法でおおむね対応できます。
「これはカツオブシムシ?それともイガ?」——服や乾物につく小さな虫は種類が紛らわしく、しかも種類によって、自分で対処できるものと業者に任せるものが分かれます。そこで、いざという時に手元でパッと見返せる1枚の無料シートにまとめました。

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カツオブシムシはどこから入る?侵入経路

「白い花なんて飾っていないのに、なぜ家の中にいるの?」。そう感じる方は、多いはずです。じつは、カツオブシムシの侵入には、はっきりした”通り道”があります。ここを知ることが、いちばんの予防になります。
成虫は「白い花」に集まる
すべての出発点は、屋外の白い花です。カツオブシムシの成虫は、花の蜜や花粉をエサにします。とくに好むのが、白や淡い色の花です。
アース製薬によると、成虫はマーガレット・シャスターデージー・ハルジオン・ノースポールなどのキク科の白い花を特に好みます。白いチューリップやコデマリなど、キク科以外の白い花にも集まります。つまり、ご近所の花壇や公園の花が、発生源になりうるのです。
成虫が活発に飛ぶのは、気温15℃以上の晴れた日の、午前10時〜午後3時ごろ。時期は5〜6月がピークです。
「白い花 → 洗濯物 → 室内」が王道ルート
花に集まった成虫が、どうやって家に入るのか。もっとも多いのが、洗濯物に付いて、一緒に取り込まれるルートです。
ここでカギになるのが、成虫の「白いものに引き寄せられる」性質です。アース製薬は、成虫が白に誘引されるため、布団・シーツ・バスタオル・白いシャツなど、白っぽい洗濯物に集まりやすいと説明しています。白い外壁の家にもつきやすいほどです。
流れを整理すると、こうです。
- 屋外の白い花に、成虫が集まる
- 外干しした白っぽい洗濯物に、成虫が付く
- 気づかず取り込み、クローゼットやタンスへ
- 薄暗い収納の中で、衣類に卵を産みつける
- ふ化した幼虫が、服を食べ始める
アース製薬によると、成虫はガラスのようなツルツルした場所には産卵せず、薄暗い場所のふっくらした衣類の上に卵を産んで、また屋外へ飛び去るといいます。卵は乳白色で1mm未満。見つけるのは、ほぼ不可能です。だからこそ、そもそも入れないことが肝心になります。
ほかの侵入口も知っておく
洗濯物以外にも、いくつかの入口があります。
- 外出時の服:白いシャツやワンピースで出かけると、外で付いて連れ帰ることがあります
- 切り花・鉢花:買ってきた花に付いていることがあります。室内に入れる前に確認を
- 窓・網戸のすき間:小さな虫なので、わずかなすき間から入り込みます
- 持ち込んだ食品・古着:乾物や中古の衣類に、卵や幼虫が潜んでいることがあります
カツオブシムシの駆除の手順【成虫・幼虫・被害衣類】
すでに家の中で見つけてしまった場合の、駆除の手順です。ポイントは、「成虫」「幼虫」「被害にあった衣類」を分けて対処すること。それぞれ効く方法が違うからです。あわてず、順番に進めましょう。
手順1:見つけた成虫を駆除する
飛んでいたり、壁にとまっていたりする成虫は、市販の殺虫スプレー(エアゾール)を直接吹きかけるのが手軽です。衣類の近くで使うときは、繊維にやさしい、においの弱いタイプや衣類用のものを選びましょう。
家具の裏やすき間に潜んでいそうなときは、くん煙・くん蒸タイプの薬剤で部屋全体を処理する方法もあります。ただし、EPARKの駆除の解説でも触れられているとおり、くん煙剤は幼虫には効きにくいことがあります。成虫を減らす手段と考え、次の幼虫対策と必ずセットにしてください。
手順2:被害衣類を「熱」と「洗濯」で処理する
幼虫や卵は、繊維の奥に潜んでいます。スプレーは届きにくいので、ここでは「熱」が主役になります。カツオブシムシは、熱に弱いからです。
- 洗濯・クリーニング:被害にあった服は、洗って幼虫・卵・エサ(皮脂汚れ)ごと落とします。動物性繊維はクリーニングが安心です
- 高温乾燥・アイロン:EPARKによると、幼虫は65℃以上の熱で駆除できます。乾燥機やスチームアイロン、スチームクリーナーが有効です
- コインランドリーの乾燥機:80℃前後まで上がるため、まとめて処理したいときに向きます
必ず、衣類の洗濯表示を先に確認してください。高温に耐えられない素材もあります。デリケートな衣類や着物は、無理をせずクリーニング店に相談しましょう。
手順3:収納を空にして、掃除機をかける
被害衣類を処理したら、クローゼットやタンスをいったん空にします。そして、四隅・引き出しの底・すき間に、掃除機を丁寧にかけます。落ちている幼虫・卵・抜け殻・繊維くず(エサ)を、まとめて吸い取るためです。
掃除機のあとは、固く絞った布で拭き、しっかり乾かします。カツオブシムシは湿気を好むので、乾いた状態に戻してから衣類を戻すのが大切です。
手順4:発生源を突き止める
「駆除しても、また出る」場合は、どこかに発生源(幼虫のすみか)が残っています。心当たりを、しらみつぶしに確認しましょう。
- 長くしまいっぱなしのウール・絹の衣類、毛皮、カーペット
- キッチンの鰹節・煮干し・粉ミルク・ペットフードなどの乾物
- ペットの毛やホコリがたまった、部屋の隅・家具の裏
発生源が見つかったら、処分できるものは処分し、残すものは熱・洗濯で処理します。エサを断つことが、根本的な解決になります。
防虫剤の正しい使い方|置き方で効き目が変わる

駆除のあと、そして日ごろの予防に欠かせないのが防虫剤です。じつは、防虫剤は「置き方」ひとつで、効き目が大きく変わります。ここを知らずに使っている方は、とても多いです。
成分は「下に降りる」から、衣類の”上”に置く
これが、いちばん大事なポイントです。防虫剤の成分は気体になって広がりますが、その気体は空気より重いのです。
エステーの防虫剤の使い方の解説によると、防虫成分は空気より重いため、上から下に行き渡ります。だから、引き出しや衣装ケースでは、たたんだ衣類の「いちばん上」に置くのが正解です。下や横に置いても、成分が上の衣類まで届きにくくなってしまいます。
- 引き出し・衣装ケース用:衣類のいちばん上に置く
- 吊り下げ型(クローゼット・洋服だんす用):パイプに等間隔で吊るす。1か所にまとめると、全体に行き渡りません
「密閉」して、すき間なく使う
防虫剤は、成分を空間内に充満させて効かせます。だから、フタの開いた場所や、風通しのよい場所では効果が下がります。引き出しや衣装ケースは閉め、クローゼットの扉も閉めておくのが基本です。
使う量にも、目安があります。エステーによると、引き出し・衣装ケース用は25リットルにつき1個が適量です。50リットルなら2個、というように、収納の大きさに合わせて増やします。少なすぎると、すみずみまで届きません。
種類の違う防虫剤を「混ぜない」
もうひとつ、覚えておきたい注意点があります。種類の違う防虫剤を、同じ収納で一緒に使わないことです。
防虫剤には、大きく4つのタイプ(ピレスロイド系・パラジクロルベンゼン・ナフタリン・しょうのう)があります。エステーによると、においのあるタイプ同士を混ぜると、成分が溶け合って、衣類のシミや変色の原因になることがあります。原則は「1つの収納に、1種類」です。
例外は、においのない「ピレスロイド系」(ムシューダなどの無臭タイプ)です。これは他の防虫剤と併用できるとされています。使い分けの目安を、表にまとめました。
| タイプ | におい | 特徴・使いどき | 混ぜて使える? |
|---|---|---|---|
| ピレスロイド系(無臭タイプ) | ほぼ無臭 | 今の主流。衣類ににおいが移りにくい | ◯(他と併用可) |
| パラジクロルベンゼン | あり | 効き目が早い。ウール・絹などに | ×(単独で) |
| ナフタリン | あり | 効き目がおだやか・長持ち。ひな人形など長期保管向け | ×(単独で) |
| しょうのう(樟脳) | あり(和のにおい) | 着物など和装の伝統的な防虫に | ×(単独で) |
防虫剤を入れる「前」に、洗ってしまう
最後に、順番の話です。防虫剤は虫を寄せつけないものであって、すでに付いている幼虫や卵を殺すものではありません。
だから、汚れたまま防虫剤と一緒にしまうと、中で幼虫が育ってしまうことがあります。しまう前に、必ず洗濯・クリーニングで汚れ(皮脂・食べこぼし)を落としてから収納しましょう。カツオブシムシの幼虫は、汗や皮脂の汚れた部分を特に好むからです。
二度と発生させない|予防のポイント
カツオブシムシは、一度発生すると繰り返しやすい虫です。「入れない」「エサを断つ」「寄せつけない」の3つを習慣にすれば、被害はぐっと減らせます。日ごろできることを、まとめます。
入れない|洗濯物と花のチェック
侵入経路を断つのが、最大の予防です。前の章の「白い花 → 洗濯物 → 室内」を思い出してください。
- 洗濯物を取り込むとき、軽くはたく:とくに白っぽい服・シーツ・タオルは、パンパンと払ってから室内へ
- 5〜6月の晴れた昼間の外干しに注意:成虫が活発な時間帯です。気になる時期は、部屋干しや乾燥機も手
- 切り花・鉢花は、室内に入れる前に確認:白い花はとくに念入りに
エサを断つ|乾物と繊維くずをためない
幼虫のエサをなくせば、家の中で増えられません。
- 乾物は密閉容器で保存:鰹節・煮干し・粉ミルク・ペットフードは、フタつきの固い容器へ。幼虫は袋を食い破ります。開封後は冷蔵庫だと、より安心です
- こまめに掃除する:ホコリ・髪の毛・ペットの毛・繊維くずも、幼虫のエサになります。部屋の隅・家具の裏・カーペットの下を、定期的に
寄せつけない|収納と衣類の管理
しまい方を整えるだけでも、被害は防げます。
- しまう前に、必ず洗う:皮脂や食べこぼしを落としてから収納する。これが基本です
- 防虫剤を切らさない:前の章の「正しい置き方」で。とくに4〜6月は欠かさずに
- ときどき「虫干し」をする:晴れて乾いた日に、しまいっぱなしの衣類を風に当てる。虫やカビの予防になります。ただし、取り込むときの成虫チェックも忘れずに
- 収納に、衣類を詰め込みすぎない:すき間があると、風も防虫成分も通りやすくなります
大量発生・自分で手に負えないときは
ここまでの手順で、多くのカツオブシムシは落ち着きます。ですが、なかには「駆除しても繰り返す」「どこが発生源か分からない」というケースもあります。そんなときは、無理をしなくて大丈夫です。
こんなときは、プロを検討していい
次のどれかに当てはまるなら、専門の駆除業者に相談してよい場面です。
- 何度駆除しても、繰り返し発生する:見えない場所に発生源が残っている可能性があります
- 発生源が、どうしても見つからない:壁のすき間や床下など、手の届かない場所のことがあります
- 大量発生していて、自分では追いつかない
- 大切な着物・毛皮・高級衣類の被害を、確実に止めたい
専門業者は、経験にもとづいて発生源を特定し、卵から成虫までまとめて処理します。市販品では取り切れなかった個体にも対応でき、再発防止のアドバイスも受けられます。
依頼するときの、費用の考え方
費用は、被害の範囲や作業内容で変わります。まずは現地を見てもらったうえでの見積りを取り、内容と料金が見合うかを確かめるのが安心です。1社だけで決めず、複数の見積りを比べると、相場感がつかめます。
私たち開拓札幌は、特定の業者に肩入れせず、お客さまにとって最適な方法を中立の立場でご案内する、札幌の相談窓口です。「どこに頼めばいいか分からない」「自分でやるべきか、頼むべきか迷う」というときは、お気軽にご相談ください。
一括見積もりサイトのように、申し込んだ直後から何社もの営業電話が鳴ることはありません。ご案内するのは、ご希望の条件に合う1〜2社だけ。「電話したら対応エリア外だった」「もう予約でいっぱいだった」という探し直しも、こちらで引き受けます。
カツオブシムシについて、よくあるご質問
Q. 1匹だけ見つけました。放っておいても大丈夫ですか?
成虫を1匹見たということは、近くに幼虫がいるか、これから卵を産まれるサインのことが多いです。放置せず、この記事の手順で、成虫の駆除と収納の点検をしておくと安心です。とくに、しまいっぱなしのウール・絹の衣類を確認してみてください。
Q. 成虫は服を食べますか?
いいえ。服を食べるのは幼虫だけです。成虫のエサは花の蜜や花粉で、屋外で暮らします。ですから、成虫を退治するだけでなく、幼虫とその発生源(エサ)を断つことが大切です。
Q. 殺虫スプレーだけで駆除できますか?
成虫には有効ですが、繊維の奥に潜む幼虫や卵には届きにくいです。被害衣類は洗濯や高温乾燥(65℃以上)で処理し、収納は掃除機をかける。スプレーと合わせて、この3つで対処してください。
Q. 防虫剤は、たくさん入れれば効きますか?
量には適量があります。エステーの案内では、引き出し・衣装ケース用は25リットルにつき1個が目安です。それより大切なのは「置き方」。成分は下に降りるので、衣類のいちばん上に置き、収納を密閉してください。
Q. 種類の違う防虫剤を、一緒に使ってもいいですか?
においのあるタイプ同士を混ぜると、衣類のシミや変色の原因になることがあります。原則は「1つの収納に1種類」です。ただし、においのないピレスロイド系(無臭タイプ)は、他の防虫剤と併用できるとされています。
Q. チャタテムシやシバンムシと、どう違いますか?
カツオブシムシは衣類(ウール・絹)と乾物を食べる虫です。よく似た小さな虫に、湿気とカビを好むチャタテムシ、乾物や畳を食べるシバンムシがいます。被害の場所(衣類か、食品か、畳か)で、ある程度あたりをつけられます。見分けに迷うときは、それぞれの記事も参考にしてください。
まとめ|服を守るカギは「幼虫・侵入経路・防虫剤」
最後に、大切なことをおさらいします。
- 服に穴を空けるのは幼虫。成虫は花が主食で、服は食べない。だから成虫と幼虫で対処を分ける
- 侵入は「白い花 → 洗濯物 → 室内」が王道。取り込むときに、はたくだけでも効く
- 駆除は「成虫を減らす → 服を熱と洗濯で処理 → 収納を掃除 → 発生源を断つ」の順で
- 防虫剤は衣類の上に置き・密閉し・混ぜず・洗ってからしまう。置き方で効き目が変わる
- 繰り返す・発生源が分からないときは、頼っていい
カツオブシムシは、人に害をなす虫ではありません。正体と通り道さえ分かれば、大切な服は、しっかり守れます。今日は、まずクローゼットの白っぽい服を1枚、確認するところから始めてみてください。