「そろそろ庭木の冬囲いをしないと」「でも、いつやればいいのか、どう縛ればいいのか分からない」——。雪国で庭木を持つ方から、毎年この時期にいちばん多くいただくお悩みです。
北海道の冬は、本州とは雪の重さも量もまるでちがいます。だからこそ、庭木の冬囲いも「北海道のやり方」で備える必要があります。
そんな方に、まず結論からお伝えします。北海道の冬囲いは、時期・木ごとのやり方・道具さえ押さえれば、多くは自分でできます。急ぎで知りたい方に、要点を先に3つお伝えします。
- 囲う時期は11月上〜中旬、外す時期は4月上旬が目安。札幌の平年値(後述)から、雪が積もる前・根雪が明けたあとが基準です
- 北海道は重く湿った雪が積もります。想定より高く・強く縛るのが、本州のやり方との最大のちがいです
- コニファーや低木は自分でいけますが、高い松やイチイ(オンコ)の大木は、無理をせず業者に。脚立の上での作業は危険です
必要なところから読めます。
- いつやる・いつ外すのか知りたい方 → 「時期」の章へ
- 木の種類ごとのやり方を知りたい方 → 「木の種類別」の章へ
- 手順・道具・費用を知りたい方 → 「DIY手順」「道具と費用」の章へ
- 自分でやるか、業者に頼むか迷っている方 → 「自分でやる?業者に頼む?」の章へ
私たち「くらしの味方 開拓札幌」は、札幌で家まわりの困りごとの相談窓口を運営しています。
ですがこの記事は、売り込みではなく、あなたが自分で庭木の冬囲いをやりきるための実践ガイドです。北海道の気候データにもとづいて、専門用語をかみくだいてお伝えします。いっしょに、順番に見ていきましょう。
北海道の冬囲いはいつやる・いつ外す?(札幌の雪データで断言)

冬囲いでいちばん多い迷いが、「時期」です。早すぎると紅葉も楽しめず作業がもったいない、遅すぎると雪が降ってしまって縛れない——。ここは、他のサイトがほとんど書いていない、この記事のいちばん大事なところです。北海道の実際の雪のデータで、はっきりお伝えします。
囲うのは「11月上〜中旬」(雪が積もる前)
結論は、庭木の冬囲いは11月上旬から中旬までに終わらせるのが目安です。理由は、札幌の雪のデータにあります。
気象庁の札幌の平年値(統計期間1991〜2020年)によると、札幌では次の日が「平年の目安」とされています。
- 初雪の平年日は10月28日:この日ごろ、最初の雪がちらつきます
- 積雪(1cm以上)の初日は11月12日:この日ごろから、雪が積もり始めます
- 根雪(長く積もったままになる雪)の初日は12月6日:この日ごろから、春まで雪が消えなくなります
ここから逆算すると、答えが見えてきます。雪が本格的に積もり始めるのが11月中旬です。ですから、その前、11月上旬から中旬にかけて冬囲いを終えるのが理にかなっています。雪が積もってしまうと、地面も凍り、木も雪をかぶって、作業がぐっと難しくなります。
早い年は10月末に雪がちらつくこともあります。天気予報で初雪が近いと感じたら、10月下旬から少しずつ始めておくと安心です。ちょうど雪虫が舞い始める頃なので、「雪虫を見たら冬囲いの合図」と覚えておくのも便利です。
外すのは「4月上旬」(根雪が明けてから)
では、外す時期はいつでしょうか。目安は4月上旬です。
同じ気象庁の平年値によると、札幌では次のとおりです。
- 根雪の終日は4月3日:この日ごろ、長く積もっていた雪がなくなります
- 積雪(1cm以上)の終日は4月10日:この日ごろ、庭の雪もほぼ消えます
つまり、根雪が明ける4月上旬が、冬囲いを外す一つの目安です。ただし、あわてて早く外すのは禁物です。北海道では、4月に入っても「なごり雪」でまとまった雪が降ることがあります。庭の雪がしっかり消えて、木のまわりの地面が現れてから外すと安心です。
外すのが遅れる分には、木は傷みません。むしろ、春先の重い湿雪から守れる期間が延びます。「早すぎる」より「少し遅め」を心がけてください。
同じ北海道でも、地域で時期はずれる(旭川・帯広)
ここまでは札幌の平年値でお伝えしましたが、北海道は広く、同じ道内でも雪の時期は地域でずれます。お住まいが札幌以外なら、地元の平年値で少し調整してください。目安として、内陸の旭川と、太平洋側の帯広を比べてみます。
- 気象庁の旭川の平年値(統計期間1991〜2020年)によると、旭川は雪が積もり始める積雪の初日が11月4日、根雪の終日が4月7日。札幌(積雪初日11月12日・根雪終日4月3日)より、積もり始めが早く、雪解けも遅めです。内陸ぶんだけ冬が長いイメージです
- 気象庁の帯広の平年値(統計期間1991〜2020年)によると、帯広は根雪の終日が3月24日と、札幌より早く雪が消えます。太平洋側で晴れが多いぶん、春の訪れが早めです
つまり、旭川など内陸は札幌より早めに囲い、外すのも少し遅めに。帯広など太平洋側は雪解けが早いぶん、外すのも早めに——といった調整が効きます。基本の考え方(雪が積もる前に囲い、根雪が明けてから外す)は同じです。ご自身の地域の平年値を一度確認しておくと、毎年の目安がつかめます。
作業しやすいのは「晴れて風のない日」
冬囲いは、天気のいい日を選んでください。理由はシンプルです。
- 晴れた日:木が乾いていて縛りやすく、縄も扱いやすい
- 風のない日:脚立が安定し、安全に作業できる
- 凍る前:地面が凍ると支柱が刺さらず、作業が大変になる
週末ごとに天気を見て、11月の晴れた休日を1〜2日、冬囲いにあてる——この段取りが、いちばん失敗しません。
北海道の重い雪に耐える冬囲いの考え方

時期の次に大事なのが、「北海道仕様の強さ」です。ここを知らずに本州のやり方をまねすると、雪の重みで木が折れたり、囲いごと倒れたりします。北海道の雪は、それほど手ごわいのです。
北海道の雪は「重く湿っている」
北海道の庭木を守るうえで、まず知ってほしいのが雪の量と重さです。気象庁の札幌の平年値(1991〜2020年)によると、札幌では次のようになっています。
- 1シーズンに降る雪の合計は、約479cm(降雪量の年間平年値)
- いちばん積もる2月には、最深で約95cm(最深積雪の2月平年値)まで積もります
- 年間の最深積雪の平年値は、約97cmです
つまり、ひざ上ほどの高さまで雪が積もるのが「平年」です。しかも問題は高さだけではありません。北海道の雪、とくに春先の雪は水分を多く含んで重くなります。積もった雪が屋根や木の上でしまって固まると、その重みは相当なものになります。この「重い湿雪」が、細い枝や、まっすぐ伸びた木を折る原因になります。
ポイントは「想定より高く・強く」
北海道の冬囲いで守るべき考え方は、次の3つです。本州向けの解説より、一段階しっかりめに、と覚えてください。
- 雪が積もる高さより上まで守る:ひざ上(80〜100cm)まで雪が積もることを前提に、その高さより上まで縄や支柱で支えます。低い位置だけ縛っても、その上が雪に埋もれて折れます
- 縄・支柱は太め・多めに:細い縄1本ではなく、太い縄でしっかり。竹囲いなら本数を増やして支えます。重い雪に押されても崩れない強さが必要です
- 雪が「滑り落ちる」形にする:枝を上向きにすぼめて縛ると、雪が枝の上にたまりにくくなります。円すい(テント)のような形が理想です
「屋根からの落雪」も計算に入れる
見落としがちなのが、屋根からの落雪です。屋根の雪が一気に落ちると、その真下の木は、上から雪の塊に直撃されます。ふつうに積もる雪の何倍もの力がかかります。
屋根の下、軒下、雪が寄せられる場所にある木は、とくに頑丈に囲うか、可能なら雪の落ちない位置に配慮が必要です。家の雪下ろしで落とした雪が、庭木を埋めてしまうこともあります。庭木の位置と、雪の落ちる・寄せる場所の関係を、一度見渡しておくとよいでしょう。
なお、屋根の雪下ろしや家まわりの除雪そのものは、庭木の冬囲いとは別の話になります。ここでは「庭木を雪から守る」ことに絞ってお伝えします。
【木の種類別】北海道の庭木の冬囲いのやり方

冬囲いは、木の種類によって守り方が変わります。ここでは、北海道の庭でよく見る木を種類ごとに、守り方のコツをお伝えします。自分の庭の木に近いものを、参考にしてください。
コニファー(北海道の生垣の主役)
コニファー(ゴールドクレストやエメラルドなど、細長い針葉樹)は、北海道の生垣や庭木でよく使われます。まっすぐ上に伸びる形なので、雪の重みで枝が横に開いて、形が崩れやすいのが弱点です。
守り方の基本は、幹に沿って枝を上向きにすぼめ、縄でらせん状に巻き上げることです。
- 木の下のほうに縄を結び、枝を軽く幹に寄せながら、上に向かってぐるぐると巻いていきます
- 締めすぎると枝が傷むので、枝が自然にすぼまる程度に。雪で開かなければ十分です
- 背が高いコニファーは、途中で数か所しっかり結び目を作ると、ゆるみにくくなります
生垣として並んでいる場合は、1本ずつ縄で巻くか、生垣全体をネットや寒冷紗(かんれいしゃ)で覆う方法もあります。
低木(ツツジ・サツキなど)
ツツジやサツキのような背の低い木は、雪の重みで枝が地面に押しつけられて折れるのが心配です。守り方は2通りあります。
- 縄で全体をまとめる:株全体を上からふんわり縄でまとめ、枝が横に広がって折れないようにします
- 木で「三角の囲い」を作る:株を囲うように支柱を立て、その上に板やすのこを乗せて、雪の重みを支柱で受ける形にします
背が低い分、雪にすっぽり埋もれます。埋もれること自体は、雪が布団の役割をして寒さから守ってくれる面もあります。問題は「重みで折れること」なので、枝が広がって折れないようにまとめるのがコツです。
バラ(寒さと寒風から守る)
バラは、北海道の冬では寒さと乾いた冷たい風(寒風)への備えが大切です。とくに、つるバラや寒さに弱い品種は、ていねいに守ります。
- こも巻き・麻布で包む:株元から幹を、こも(わらのむしろ)や麻布、寒冷紗で包み、寒風と凍結から守ります
- 株元に土や落ち葉を寄せる(マルチング):根元を土や腐葉土で覆い、地面が凍る深さから根を守ります
- つるバラ:枝を誘引したまま縛り、全体を覆うか、外して束ねて寝かせ、雪の下で越冬させる方法もあります(品種と仕立てによります)
バラは品種による差が大きい植物です。買ったお店やラベルに耐寒性の記載があれば、それも参考にしてください。
松・イチイ(オンコ)などの高木
北海道の庭を代表するのが、松やイチイ(北海道では「オンコ」と呼ばれます)です。立派に育った木ほど、冬囲いも本格的になります。
- 雪吊り(ゆきづり):木の中心に高い支柱を立て、その先端から枝1本1本へ縄を放射状に張り、枝が雪の重みで下がらないよう吊り上げます。金沢の兼六園で有名な、あの形です。大きな松では、これがいちばん確実です
- 竹での三本立て囲い:木を囲うように竹や丸太を立て、横木でつないで支えます
ただし、はっきりお伝えします。背の高い松やイチイの雪吊り・冬囲いは、脚立の上での高所作業になり、危険がともないます。縄のかけ方にも技術が要ります。無理をせず、業者に頼むことも選択肢に入れてください(後の「自分でやる?業者に頼む?」の章でくわしくお伝えします)。
なお、松は冬囲いの前に「もみあげ」や剪定で古い葉や混み合った枝を整えると、雪も抜けやすく、見た目もきれいに越冬します。北海道の松の手入れは、この冬囲いとセットで考えると、木が長持ちします。
冬囲いのやり方(DIY手順)

ここからは、実際の縛り方・囲い方を、代表的な方法ごとにお伝えします。庭木の大きさや形に合わせて、使い分けてください。
方法1:縄巻き(いちばん基本)
コニファーや細めの木を守る、いちばん基本のやり方です。
- 木の根元近くに、縄の端をしっかり結びます
- 枝を軽く幹に寄せながら、下から上へ、らせん状に縄を巻き上げていきます
- てっぺんまで巻いたら、ゆるまないように結んで固定します
- 締めすぎず、でも雪で枝が開かない程度に。全体が細くまとまればOKです
結び目は、あとで出てくる男結び(いぼ結び)にすると、ゆるまず、外すときもほどきやすくなります。
方法2:竹囲い(三本立て)
中くらいの木や、雪が寄せられる場所の木を守る、しっかりした方法です。
- 木を囲うように、竹や木の支柱を3本、三角形になるように地面へ立てます(凍る前に)
- 3本の先端を、木のてっぺんの上で寄せて縛り、円すい(テント)の形にします
- 必要なら、支柱どうしを横木や縄でつないで、強度を上げます
- 枝を支柱の内側に寄せ、縄でまとめます
三角のテント状にすることで、雪が滑り落ち、木に直接重みがかからなくなります。
方法3:ネット・こも巻き(面で守る)
生垣や、寒風から守りたい木には、面で覆う方法が向いています。
- ネット・寒冷紗:支柱を立ててネットや寒冷紗を張り、雪や寒風を受け止めます。生垣全体を覆うのに便利です
- こも巻き・麻布:幹や株元にこも(むしろ)や麻布を巻きつけ、寒さと乾燥から守ります。バラや寒さに弱い木に向きます
方法4:雪吊り(大きな木・上級)
大きな松やイチイを守る、いちばん本格的な方法です。
- 木の中心に、木の高さより高い支柱(芯柱)を立てます
- 芯柱の先端から、枝1本ずつに向けて縄を放射状に張り、枝を上から吊り上げます
- 枝が雪の重みで下がらないよう、縄の張り具合を調整します
見た目も美しく、大きな木には最適ですが、高所作業と技術が必要です。無理はせず、大きな木は業者への依頼も検討してください。
冬囲いに必要な道具・材料と、目安の費用

冬囲いは、道具さえそろえれば、あとは手を動かすだけです。何を用意すればいいか、目安の費用とあわせてお伝えします。
そろえる道具・材料
- 縄:しばるための主役です。棕櫚縄(しゅろなわ)は見た目がよく庭木に合います。荒縄(わら縄)は安価で扱いやすく、PP(ビニール)ロープは雨や雪に強く、何年も使えます。見た目重視なら棕櫚、コスト重視ならPPロープが便利です
- 支柱(竹・木材):竹囲いや三本立てに使います。竹は軽くしなやか、木材(垂木など)はまっすぐで丈夫です
- 風よけ・寒さよけ:こも(むしろ)・麻布・寒冷紗・園芸用ネットなど。バラや生垣を面で守るときに使います
- ハサミ・のこぎり:縄を切る、竹を切りそろえる用
- 脚立:背の高い木に。ただし高所は無理をしないこと
- 軍手:縄で手が荒れるのを防ぎます
買うものの、おおよその費用感
冬囲いの材料は、ホームセンターや園芸店でそろいます。庭木の本数にもよりますが、縄・支柱・ネットなどをそろえても、一般的な家庭の庭なら、数千円から用意できることが多いです。
支柱や太い縄は複数年くり返し使えるので、初年度に少しそろえておけば、翌年からは縄の補充くらいで済みます。まずは、木の本数分の縄と、必要な支柱から用意するとよいでしょう。
なお、ここでお伝えしているのは「自分でそろえる材料費」の目安です。業者に冬囲いを頼んだ場合の料金や、札幌の相場は、木の大きさ・本数・作業内容で変わります。業者に頼む場合の費用の考え方は、後の章と、札幌の庭木の伐採・剪定・草刈りと業者の選び方でお伝えしています。
男結び(いぼ結び)の結び方

冬囲いで、ぜひ覚えてほしいのが男結び(いぼ結び)です。この結び方には、大きな利点があります。
- 片手でもゆるまない:一度締めると、雪の重みや風でも、ほどけにくい
- 外すときは、ほどきやすい:春に冬囲いを外すとき、するりとほどけます
- 結び目がずれない:支柱と縄をしっかり固定できます
基本の手順
支柱に縄を結ぶ場面を例に、流れをお伝えします。文字だけでは分かりにくい結び方なので、要点を押さえてください。
- 支柱に縄を1回巻きつけ、縄を交差させます
- 交差させた縄の下をくぐらせ、輪を作ります
- もう一方の縄を、その輪に通します
- 両端をぐっと引き締めると、こぶ(いぼ)のような結び目ができ、しっかり固定されます
最初は難しく感じますが、2〜3回練習すれば、体が覚えます。庭木が何本もある場合、この結び方を覚えておくと、作業がぐっと速く、確実になります。動画で手の動きを見ながら練習すると、覚えやすいでしょう。
窓・家屋の雪囲い(板囲い)はどうする?

庭木だけでなく、家の窓や壁を雪から守る「雪囲い」も、北海道の冬支度の一つです。庭木の冬囲いと言葉が似ていて混同されがちですが、目的が少しちがいます。
窓・家屋の雪囲いの目的
家屋の雪囲い(板囲い)は、おもに次の目的で行います。
- 屋根からの落雪や、寄せた雪から窓ガラスを守る:重い雪が窓に当たって割れるのを防ぎます
- 吹きだまりや雪の圧力から、壁・掃き出し窓を守る:1階の窓が雪に埋もれ、圧力で押されるのを防ぎます
- 雪の吹き込み・すきま風を防ぐ:古い建物や、風の当たる面で有効です
板囲いの基本
昔ながらの方法は、窓の外側に板(波板や合板)を立てかけ、支柱で押さえて固定するやり方です。
- 窓の前に支柱を立て、板を窓を覆うように張ります
- 落雪や雪の圧力を、板と支柱で受け止めます
- 最近は、着脱が簡単なパネル式や、専用の雪囲い金具を使う家も増えています
どの窓を守るべきかは、屋根の雪が落ちる面、雪が寄せられる面、風の当たる面を優先します。すべての窓を囲う必要はありません。
なお、雪が原因の窓ガラスの割れや、家全体の雪の処理(雪下ろし・除雪)は、庭木の冬囲いとは別の分野になります。ここでは「こういう備えもある」という紹介にとどめます。ご自宅の雪の悩みが庭木より家本体にある場合は、家まわりの雪対策として別に考える必要があります。
自分でやる? 業者に頼む?
冬囲いは多くが自分でできますが、「無理をしないほうがいい」ケースもあります。ここは、正直にお伝えします。
自分でできるケース
次のような場合は、この記事の手順で、自分で十分にできます。
- コニファーや低木など、背が腰〜胸くらいまでの木
- 木の本数が、数本〜庭1つ分
- 縄巻きや、竹の三本立てで守れる木
道具さえそろえれば、初年度でもできます。年々慣れて、上手になっていきます。
業者に頼んだほうがいいケース
一方、次のような場合は、無理をせず、業者に頼むことをおすすめします。安全と、木の健康のためです。
- 背の高い松やイチイ(オンコ)の大木:脚立の上での高所作業になり、危険です。雪吊りには技術も要ります
- 大きな生垣や、木の本数が多い:時間も手間も大きく、体への負担が大きい
- ご高齢で、脚立作業や力仕事が難しい:転倒・腰痛のリスクを避けるべきです
- 剪定と冬囲いをまとめて頼みたい:秋の剪定と冬囲いを、一度にお願いできます
とくに、脚立の上での作業中の転倒は、大きなケガにつながります。木を守るための作業で、ご自身がケガをしては、元も子もありません。「これは危ないな」と感じたら、迷わずプロに任せてください。
業者に頼むと、いくらかかる?
費用は、木の大きさ・本数・作業内容(縄巻きか、雪吊りか)で大きく変わります。大きな松の雪吊りは、手間がかかる分、金額も上がります。
札幌での具体的な料金の相場や、失敗しない業者の選び方は、札幌の庭木の伐採・剪定・草刈りと業者の選び方でくわしくまとめています。あわせて、開拓札幌でも、庭木の冬囲いや剪定のご相談を承っています。
実家・空き家の庭の冬囲いをどうするか
離れて暮らすご家族にとって、悩みの種になりやすいのが、実家や空き家の庭木の冬囲いです。「毎年、親がやっていたけれど、今年はもう難しい」「空き家になった実家の庭木が、雪で折れないか心配」——こうしたご相談を、よくいただきます。
放っておくと、どうなる?
庭木の冬囲いをしないまま冬を越すと、次のようなことが起こりえます。
- 雪の重みで枝が折れ、木が傷む。ひどいと木が枯れることも
- 折れた枝や倒れた木が、隣家や通行人に迷惑・危険をおよぼす
- 手入れされていない庭は、空き家であることが目立ち、防犯上も好ましくない
とくに空き家では、庭の荒れが「管理されていない家」というサインになり、近隣トラブルの原因にもなります。
遠方からできること
離れて暮らしていても、選択肢はあります。
- 帰省のタイミングで、まとめて冬囲い:11月上〜中旬に合わせて帰省できれば、この記事の手順で対応できます
- 地元の業者に依頼:遠方で立ち会えなくても、写真や状況を伝えれば、冬囲いを頼めます
- 思いきって、庭木を整理する:管理しきれない大きな木は、伐採して数を減らすのも一つの判断です
実家や空き家をどう維持していくかは、庭木だけの問題ではありません。空き家の管理全体については、札幌の空き家管理の方法と費用で、実家をどう手じまいしていくかは、実家じまいの進め方と流れで、それぞれくわしくまとめています。庭の手入れも、その全体像の一部として考えると、判断がしやすくなります。
北海道の庭木の冬囲いについて、よくあるご質問
Q. 冬囲いは、いつまでにやればいいですか?
札幌なら、11月上旬から中旬までが目安です。気象庁の平年値では、雪が積もり始める積雪の初日が11月12日ごろ。雪が本格的に積もる前に終えるのが基本です。早い年は10月末に雪がちらつくので、初雪の便りを聞いたら動き出すと安心です。
Q. 冬囲いを外すのは、いつがいいですか?
4月上旬が目安です。札幌の根雪の終日は平年で4月3日ごろ。ただし、4月にもまとまった雪が降ることがあるので、庭の雪がしっかり消えて、地面が見えてから外すと安心です。早く外すより、少し遅めが安全です。
Q. 小さい木も、冬囲いは必要ですか?
背の低い木は雪に埋もれ、雪が布団の役割をして寒さから守ってくれる面もあります。ただし、枝が雪の重みで広がって折れることは防ぎたいので、縄で軽くまとめておくと安心です。ツツジやサツキなどは、まとめておくだけで折れにくくなります。
Q. コニファーの枝が、去年、雪で開いてしまいました。
コニファーは、雪で枝が横に開いて形が崩れやすい木です。幹に沿って枝を上向きにすぼめ、下から上へらせん状に縄を巻くのが基本です。締めすぎず、でも雪で開かない程度に。背が高い場合は、途中で数か所しっかり結ぶと、ゆるみにくくなります。
Q. 大きな松の雪吊りは、自分でできますか?
正直に申し上げると、背の高い松の雪吊りは、高所作業で危険がともない、技術も必要です。無理はおすすめしません。小さな松なら縄巻きや竹囲いで対応できますが、大きな木は業者に頼むのが安全です。剪定とあわせて頼むと、木もきれいに越冬します。
Q. 縄は、毎年新しいものが必要ですか?
縄の種類によります。棕櫚縄や荒縄は、雪や雨で傷むので数年で交換になることが多いです。PP(ビニール)ロープは丈夫で、何年もくり返し使えます。支柱(竹・木材)は、傷まなければ複数年使えます。まとめて用意しておくと、翌年からは補充だけで済みます。
Q. 冬囲いをしないと、木はどうなりますか?
雪の重みで枝が折れたり、木の形が崩れたりします。ひどいと木が弱って枯れることもあります。とくに、まっすぐ伸びるコニファーや、屋根から雪が落ちる場所の木は、被害を受けやすいです。大切な庭木ほど、冬囲いで守ってあげてください。
まとめ|北海道の冬囲いは、時期と「北海道仕様の強さ」がすべて
最後に、大切なことをおさらいします。
- 囲うのは11月上〜中旬(雪が積もる前)、外すのは4月上旬(雪が消えてから)。札幌の気象庁の平年値が根拠です
- 北海道は重く湿った雪が、ひざ上まで積もる。本州より一段しっかり、想定より高く・強く守る
- 木の種類で守り方が変わる。コニファーは縄巻き、低木はまとめる、バラは寒風から、松は雪吊り
- 基本は縄巻きと竹の三本立て。男結びを覚えると、確実で速い
- 背の高い松・大きな生垣・高所作業は、無理をせず業者へ。ケガをしては本末転倒
北海道の冬囲いは、時期さえ外さず、北海道の雪の重さを前提に守れば、多くは自分でできます。この記事を読んだ今、11月上旬という「囲うタイミング」が分かっただけで、もう大きな一歩です。
大きな松やイチイの雪吊り、たくさんの庭木や生垣、脚立での高所作業——「これは自分では難しい」と感じたら、無理をなさらないでください。開拓札幌では、庭木の冬囲いや剪定に対応できる地元の業者だけをご案内しています。特定の業者に肩入れせず、お客さまの庭に合う進め方を、中立の立場で整理してお伝えします。申し込んだ直後から何社もの営業電話が鳴ることはありません。ご案内するのは、条件に合う1〜2社だけ。「電話したらエリア外だった、もう手いっぱいだった」という探し直しも、こちらで引き受けます。
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