押入れ・クローゼットのカビの取り方|原因・NG・再発させない対策まで【北海道・札幌】

押入れ・クローゼットのカビの取り方|原因・NG・再発させない対策まで【北海道・札幌】

「押入れの奥に、白いふわふわ(あるいは黒い点)を見つけてしまった」「クローゼットを開けたら、服がカビ臭い」。その正体は、たいていカビです。見つけると、あわてて濡れ雑巾で拭きたくなりますが、じつはそれ、いちばんやってはいけない対処です。

この記事では、押入れ・クローゼットのカビを「壁や収納を傷めずに、安全に取る」正しい手順と、二度と生やさないための対策を、エタノールのメーカーや公的機関が公表している情報にそって整理しました。要点は、3つです。

  1. カビ取りは、乾いた状態から・消毒用エタノールで。いきなりの水拭きと、塩素系漂白剤は逆効果です
  2. 取れても、湿気の元を断たなければ必ず再発します。すのこ・除湿剤・換気は「取ったあと」がむしろ本番です
  3. 札幌では、冬の結露・加湿器・部屋干しが、押入れ・クローゼットのカビの意外な原因になります。夏だけの話ではありません

必要なところから読めるように、目次代わりにご案内します。

  • 今すぐ取りたい方 → 「正しい取り方」の章へ
  • やっていいか不安な方 → 「やってはいけないこと」の章へ
  • 取れない・広範囲で困っている方 → 「取れない・広範囲のとき」の章へ
  • また生やしたくない方 → 「二度と生やさない」の章へ

私たち「くらしの味方 開拓札幌」は、札幌で家まわりのお困りごとの相談窓口を運営しています。この記事は売り込みではなく、まずご自身で対処するための実践ガイドです。特定の業者に肩入れせず、中立の立場でご案内します。

代表 成田
カビを見つけると、ぎょっとしますよね。でも、軽いうちなら落ち着いて対処すれば大丈夫です。まずは「やってはいけないこと」を避けるだけで、被害の広がり方がずいぶん変わります。順番に見ていきましょう。
押入れ・クローゼットにカビが育つ4つの条件を示した図。温度は20〜30℃前後で活発だが、それより低い環境でも条件がそろえば発生する。湿度は60%を超えると動き出し80%を超えると一気に増え、閉めきった収納は湿度がこもりやすい。栄養はホコリ・皮脂・髪の毛・衣類にしみ込んだ汗や汚れ。通気の悪さは、扉を閉めきった収納で空気が動かず湿気がたまり、詰め込むほど空気の逃げ道がなくなる。押入れ・クローゼットは湿度と通気の悪さがそろいやすく、北海道は冬の加湿・部屋干し・結露も大きな原因。出典は健栄製薬・国民生活センター。
目次

なぜ押入れ・クローゼットにカビが生える?|4つの条件と、北海道の冬の事情

押入れやクローゼットのカビは、たまたま運が悪かったわけではありません。カビが育つ「条件」がそろうと、どの家の収納にも生えます。まず、なぜ生えるのかを知っておくと、この後の取り方も予防も、腑に落ちて進められます。

カビが育つ4つの条件

カビは、次の条件がそろったときに繁殖します。逆にいえば、どれか1つを断てば、カビは増えにくくなります。

  • 温度:20〜30℃前後で活発になります。ただし油断は禁物で、それより低い環境でも、条件がそろえば発生します
  • 湿度:60%を超えると動き出し、80%を超えると一気に増えます。閉めきった収納の中は、湿度がこもりやすい場所です
  • 栄養(養分):ホコリ、皮脂、髪の毛、衣類にしみ込んだ汗や汚れ。生活の中で出る汚れが、そのままカビのエサになります
  • 通気の悪さ:扉を閉めきった収納は空気が動かず、湿気がたまります。詰め込むほど、空気の逃げ道がなくなります

押入れ・クローゼットは、この4つのうち「湿度」と「通気の悪さ」がそろいやすいのが特徴です。だからこそ、家の中でもカビの出やすい場所になります。

押入れ・クローゼットが、とくにカビやすい理由

ふつうの部屋よりカビが出やすいのには、収納ならではの事情があります。

  • 北側・外壁面に配置されがち:押入れやクローゼットは、居室のじゃまにならない北側や外壁沿いに作られることが多く、壁が冷えて結露しやすい位置にあります
  • 布団・衣類が湿気を持ち込む:寝汗を吸った布団、洗濯後に乾ききっていない服を入れると、その水分が収納内にこもります
  • 詰め込みで空気が動かない:ぎっしり収納すると、壁や床にものが密着し、空気の通り道がなくなります。壁の裏側は、気づかないうちにカビの温床になります
  • 扉を閉めきっている時間が長い:1日のほとんど閉まっているため、一度こもった湿気が抜けにくいのです
代表 成田
「掃除はしているのに、なぜか押入れだけカビる」というご相談は少なくありません。多くは、北側の壁の冷えと、詰め込みによる空気のよどみが重なっています。原因が分かれば、あとの対策も打ちやすくなりますよ。

札幌・北海道は「冬こそ」危ない

「カビ=梅雨・夏のもの」というイメージが強いですが、北海道では、むしろ冬に押入れ・クローゼットのカビが出やすい事情があります。

  • 加湿器のフル稼働:暖房で乾燥するため加湿器を強めに使い、室内の湿度が上がりがちです。その湿気は、閉めきった収納の中にも回り込みます
  • 洗濯物の部屋干し:冬は外に干せず室内干しが増え、その水分が空気にこもります
  • 窓や壁の結露:暖かい室内と冷たい外気の差で結露が生まれ、北側の壁や、外壁に面した収納の裏側で水分がたまります
  • 気密性の高さ:寒さ対策で窓を閉めきり、二重窓などで気密が高い分、換気を意識しないと湿気が抜けません

とくに北側の壁に接した押入れ・クローゼットは、日当たりが悪く空気もこもりやすいので要注意です。冬の結露そのものを減らす方法は、北海道の窓の結露対策でくわしく解説しています。収納のカビが冬に繰り返す方は、あわせてご覧ください。

代表 成田
札幌のお宅で「冬なのにカビ?」というご相談は、めずらしくありません。暖房・加湿・部屋干しがそろう冬の室内は、じつは収納にとって過酷な季節です。夏に一度リセットしても、冬にまた出るなら、原因は冬側にあることが多いんです。
押入れ・クローゼットのカビを壁や収納を傷めずに取る正しい手順のフロー。1.収納物を全部出す(服・布団はカビ有無を一枚ずつ確認し、被害品は分けてビニール袋で密封)。2.換気して準備(マスク・手袋をつけ窓と収納の扉を開ける、晴れて乾いた日が理想、悪天時は除湿してから)。3.乾いた状態で胞子をかき出す(ほうきや乾いた雑巾でやさしく、ゴシゴシ・叩かない)。4.消毒用エタノール(濃度70〜80%)を吹きかけ20分置いて殺菌。5.もう一度エタノールを吹き乾いたタオルで拭き取る(残れば繰り返す)。6.扉を開け放ち扇風機・サーキュレーターで壁の内側までしっかり乾燥させる。白カビ・青カビ(軽度)はこの手順で落とせ、黒カビは重曹の粉を足して歯ブラシでかき出す工程が加わる。ベニヤ・木部・砂壁は水拭き・塩素系はNG。出典は健栄製薬。

押入れ・クローゼットのカビの取り方|壁や収納を傷めない手順

ここからが本題です。押入れ・クローゼットのカビは、道具と手順さえ守れば、軽いうちならご自身で取れます。大切なのは「まず全部出す」「乾いた状態から始める」「水分を残さない」の3つ。まず、そろえる道具から見ていきましょう。

用意するもの

  • マスク・ゴム手袋:カビの胞子を吸い込まない・直接触れないために必須です。エタノールでの手荒れも防げます
  • 消毒用エタノール(濃度70〜80%):カビの除去に、いちばん扱いやすい定番です。スプレーボトルに入れて使います。無水エタノール(濃度99%以上)しかない場合は、水で薄めて70〜80%に調整してください(濃すぎるとすぐ蒸発し、殺菌効果が落ちます)
  • 乾いた雑巾・タオル(複数枚):拭き取り用。カビが付いた布を使い回すと胞子を広げるので、仕上げの乾拭きは別の布にします
  • 歯ブラシ(使い古しで可):壁の角や木部の溝に入り込んだカビをかき出すのに使います
  • ほうき・ハンディモップ:表面のホコリを取るため。掃除機には注意点があるので、後述します
  • (黒カビ用)重曹:頑固な黒カビに、エタノールと合わせて使います

収納の壁や木部に水分が残るのが心配な場合は、揮発の早いエタノールが向いています。ただし健栄製薬(エタノールのメーカー)も注意しているとおり、素材によってはエタノールで傷むこともあるため、目立たない隅で試してから全体に使うと安心です。

【共通の準備】まず全部出して、乾いた状態で胞子をかき出す

カビ取りの前に、必ずこの準備をします。ここを飛ばすと、胞子が舞って被害が広がります。

  1. 収納物を全部出す。服や布団は、カビが移っていないか一枚ずつ確認します。カビ臭い・シミがあるものは分けて、ビニール袋などで密封しておきます(衣類・布団の落とし方は後の章でご案内します)
  2. マスクと手袋をつけ、窓と収納の扉を開けて換気する。晴れて乾いた日が理想です。天気が悪い日は、除湿機やエアコンの除湿で部屋の湿度を下げてから行います
  3. 乾いた状態で、胞子をかき出す。ほうきや乾いた雑巾で、表面のカビとホコリを“やさしく”払います。ゴシゴシこすったり叩いたりすると胞子が舞うので、なでる程度に

この「まず出して、乾いたまま先に胞子を取る」ひと手間が、仕上がりを大きく左右します。

白カビ・青カビ(軽度)の取り方

白くふわふわした白カビ、緑がかった青カビは、いずれも比較的軽度。消毒用エタノールで落とせます。

  1. 上の準備(全部出す+換気+胞子かき出し)をすませる
  2. カビの部分に消毒用エタノールを吹きかけ、20分ほど置いて殺菌する
  3. もう一度エタノールを吹きかけ、乾いたタオルで水分を拭き取る。カビが残っていたら、この工程を繰り返す
  4. 仕上げに、扉を開け放って、扇風機やサーキュレーターで壁の内側までしっかり乾かす

軽度とはいえ、白・青カビは条件がそろうと広がります。見つけたら早めに対処してください。

黒カビ(重度)の取り方

黒い点状・しみ状の黒カビは、壁材の内部まで根を張る手ごわいタイプです。エタノールに加えて、重曹の力を借ります。

  1. 換気して、乾いた状態で表面のホコリを取る
  2. 黒カビにエタノールを吹きかけ、20分ほど置く
  3. カビに重曹の粉を直接ふりかけ、上からエタノールを吹いて、歯ブラシでやさしくかき出す。力を入れると壁材が傷むので注意。重曹には軽い研磨・漂白作用があるので、カビの部分だけに使い、広げすぎない
  4. 最後にエタノールを吹き、乾いたタオルで念入りに拭き取り、しっかり乾燥させる

ここまでやっても黒いあとが残る場合は、色素が壁材の繊維に沈着している可能性があります。無理に削ったり漂白剤を足したりせず、後の「取れない・広範囲のとき」を参考にしてください。

壁がベニヤ・木部・砂壁のときの注意

押入れの壁は、多くが薄いベニヤ板や木部です。クローゼットの壁紙(ビニールクロス)や、古い和室の砂壁もあります。素材によって、注意点が変わります。

  • ベニヤ・木部:水分に弱く、濡らすと反りやシミの原因になります。水拭きは避け、揮発の早いエタノールで。仕上げの乾拭き・乾燥を念入りに
  • 砂壁・土壁:こすると崩れやすく、水分も吸い込みます。強くこすらず、エタノールを含ませた布でそっと押さえるように拭きます。広範囲・奥まで及ぶ場合は、無理せず後の章へ
  • ビニールクロス(壁紙):比較的水に強いですが、それでも塩素系漂白剤は変色のもと。壁紙のカビの取り方は別途くわしくまとめる予定です。まずはエタノールで対処してください

どの素材でも共通するのは、塩素系漂白剤(ハイターなど)を使わないこと。木部や砂壁を変色・脱色させ、素材を傷めます。理由は、次の「やってはいけないこと」でくわしく説明します。

代表 成田
手順のキモは「最後にしっかり乾かす」こと。せっかく取っても、壁の内側に水分が残るとカビが戻ってきます。作業のあとは、扉を開け放って、扇風機で半日ほど風を通してあげてください。
押入れ・クローゼットのカビ取りでやってはいけない5つを×印で並べた図。①いきなり水拭きする=壁材に水分が移り繁殖を助ける・ベニヤは反る。②カビを叩いて落とそうとする=奥へ押し込まれ再発の火種に。③塩素系漂白剤・強力なカビ取り剤を使う=木部や砂壁が変色・脱色し素材を傷める。④掃除機で吸い込む=排気口から胞子が舞い戻り拡散する。⑤すぐ詰め直す・生乾きで終える=水分が残りまた繁殖する。安全上の注意として、塩素系漂白剤は酸性のもの(お酢・クエン酸など)と混ざると有毒なガスが発生して危険。国民生活センターも単独で・換気しながら使うよう注意を呼びかけている。「混ぜるな危険」の表示があるものは絶対に併用しない。押入れ・クローゼットには塩素系を使わないのがおすすめ。出典は国民生活センター。

押入れ・クローゼットのカビ取りでやってはいけないこと

よかれと思ってやったことが、かえってカビを広げたり、壁や収納を傷めたりする。押入れ・クローゼットのカビ取りには、そんな「落とし穴」がいくつかあります。取り方と同じくらい大切なので、先に頭に入れておいてください。

① いきなり水拭きする

これがいちばんやりがちな失敗です。カビを見つけて濡れ雑巾でゴシゴシ拭くと、壁材に水分が移り、逆にカビの繁殖を助けてしまいます。とくにベニヤや木部は水分で反り、シミになります。拭くのは、揮発するエタノールで。仕上げも、必ず乾いた布での乾拭きにしてください。

② カビを叩いて落とそうとする

エタノールで拭くとき、汚れを落とそうとポンポン叩くのはNGです。叩くと、表面のカビが壁材や木部の奥へ押し込まれてしまいます。奥に入ったカビは取り切れず、再発の火種になります。あくまで「やさしく拭く・かき出す」が基本です。

③ 塩素系漂白剤・強力なカビ取り剤を使う

お風呂用の塩素系漂白剤(ハイターなど)や、強力な市販カビ取り剤を押入れ・クローゼットに使うのは避けてください木部や砂壁が変色・脱色したり、素材を傷めたりするおそれがあります。壁材には、エタノールや重曹といった、素材にやさしいものを使うのが基本です。

【安全上の注意】薬剤を「混ぜない」
塩素系漂白剤は、酸性のもの(お酢・クエン酸など)と混ざると有毒なガスが発生し、たいへん危険です。国民生活センターも、塩素系洗浄剤は単独で・換気をしながら使うよう注意を呼びかけています。「混ぜるな危険」の表示があるものは、ほかの薬剤と絶対に併用しないでください。押入れ・クローゼットには、そもそも塩素系を使わないのがおすすめです。

④ 掃除機で吸い込む(使い方に注意)

ここは情報が分かれるところなので、安全側で整理します。カビの胞子を掃除機で吸うと、排気口から胞子が舞い戻り、部屋中に拡散するおそれがあります。とくに、細かな粒子を捕らえるフィルター(HEPAフィルターなど)が付いていない掃除機では、リスクが高まります。

  • 基本:カビそのものは、掃除機で吸うより、ほうきやブラシでかき出し、乾拭きで絡め取るほうが安全です
  • 掃除機を使うなら:カビをエタノールで殺菌して落ち着かせた「後」に、換気しながら、ゆっくり優しくかける程度に

迷ったら、掃除機を使わずブラシ+乾拭きで進めるのが無難です。

⑤ すぐ詰め直す・生乾きで終える

カビを取ったつもりでも、壁材に水分が残っていれば、そこからまた繁殖します。作業後は扉を開け放ち、扇風機やサーキュレーターで、壁の内側までしっかり乾かすまで気を抜かないでください。乾く前に布団や服を詰め直すと、その水分でカビが戻ります。仕上げの乾燥まで含めて、カビ取りです。

代表 成田
「早く落としたい」と力が入るほど、水拭きや叩き洗いに手が伸びがちです。でも収納のカビは、やさしく・乾いた状態でが鉄則。急がば回れ、です。とくに塩素系は、木部を傷めるうえ安全面でもおすすめしません。

中の服・布団にカビが移っていたら

押入れ・クローゼットの壁がカビていたら、収納していた服・布団・カーテンにも胞子が移っていることがあります。壁だけきれいにしても、カビた布物をそのまま戻せば、また収納の中で繁殖してしまいます。

布物のカビは、素材(綿・ウール・デリケート衣類)や、色柄物か白物かで、落とし方と使える薬剤が変わります。押入れの壁と同じ手順では、生地を傷めたり色落ちさせたりすることがあります。衣類・布団・カーテンのカビの落とし方はカーテン・布団・衣類のカビの取り方で素材別にくわしくまとめています。まずは、カビた布物をほかの服と分けて、ビニール袋で密封しておき、収納の乾燥が終わってから、素材に合った方法で処置してください。

代表 成田
大切なお洋服や、思い入れのある布団にカビが出ると、ショックですよね。無理にこすると生地を傷めることもあるので、素材に合った方法で。判断に迷うものは、後の章の相談窓口で写真を見せていただければ、対処の見当をご案内します。
押入れ・クローゼットのカビを再発させないための予防チェック7項目。①こまめに換気する(週1は扉を全開・晴れた乾いた日に)。②詰め込みは8割まで(壁と収納物のあいだに手が入るすき間を残す)。③すのこで空気の通り道をつくる(床に敷き、壁にも立てかけて裏側に空気を回す)。④除湿剤は下と奥に置く(湿気は下にたまる)。⑤収納・家具は壁から数センチ離す。⑥湿ったものを入れない(布団や服は乾かしてから収納)。⑦湿度計を1つ置いて60%以下を目安に。北海道の冬は24時間換気を止めない・加湿器を収納の近くで強く使わない・結露を放置しないを追加。家庭で断ちやすいのは湿度・栄養・通気。

押入れ・クローゼットのカビを再発させない|今日からできる予防

カビ取りの本当のゴールは、「また生やさない」ことです。カビが育つ4つの条件のうち、家庭で断ちやすいのは「湿度」と「栄養(汚れ)」、そして「通気」。この3つを押さえるだけで、再発はぐっと減らせます。

基本の予防|湿気と汚れをためない

  • こまめに換気する:週に1回は、扉を全開にして空気を入れ替えます。晴れて乾いた日がおすすめ。閉めきりは、湿気がこもるいちばんの原因です
  • 詰め込みは「8割」まで:ぎっしり入れると空気が動きません。壁と収納物のあいだに手が入るくらいのすき間を残すと、風が通ります
  • すのこで空気の通り道をつくる:床にすのこを敷き、さらに壁にも立てかけると、布団や箱が壁に密着せず、裏側に空気が回ります。押入れのカビは「壁との接地面」で起きがちなので、ここが効きます
  • 除湿剤は「下」と「奥」に置く:湿気は下にたまるため、除湿剤・湿気とりは最下段や奥に置くと効果的です。水がたまるタイプは、定期的な交換を忘れずに
  • 収納・家具は壁から少し離す:外壁や北側の壁にぴったりつけると、裏側が結露してカビの温床に。数センチ空けて、空気の通り道をつくります
  • 湿ったものを入れない:寝汗を吸った布団、乾ききっていない服はカビの原因。しっかり乾かしてから収納します
  • 湿度計を1つ置く:収納の中や近くに置き、60%以下を目安に。数字で見えると、対策のタイミングが分かります

札幌・北海道の冬に、とくにやってほしいこと

前半でお伝えしたとおり、北海道では冬の室内がカビの温床になりがちです。冬こそ、次の点を意識してください。

  • 24時間換気を止めない:寒いからと換気口をふさぐと、室内の湿気が抜けず、収納にも回り込みます。冬こそ、計画換気は動かしたままに
  • 加湿器を収納の近くで強く使わない:加湿器のそばの壁や収納は、その一角だけ湿度が上がります。湿度計を見ながら、上げすぎない・収納の真横に置かない
  • 部屋干しは換気とセットで:室内干しをするなら、換気扇を回す・除湿機を併用するなど、水分を逃がす工夫を。干した服のそばの収納は、扉を少し開けておくと安心です
  • 結露を放置しない:北側の壁や窓の結露は、こまめに拭き取ります。結露そのものを減らすには、北海道の窓の結露対策もご覧ください

ちなみに、湿気がたまった収納はカビだけでなくダニも増えやすくなります。対策の根っこは「湿気と汚れをためない」で同じです。和室の押入れなら、畳のカビも同時に気になる方は、畳のカビの取り方もあわせてどうぞ。

代表 成田
予防といっても、特別なことは要りません。「週1で扉を全開にする」「詰め込みは8割」「湿ったまま入れない」。この3つを冬も続けるだけで、収納はずいぶんカビにくくなります。まずは、いちばん気になる押入れから始めてみてください。

取れない・広範囲のとき|下地まで回ったカビと、頼み先

手順どおりにやっても、黒いあとがうっすら残る、あるいは取ってもすぐ再発することがあります。これは掃除の失敗ではなく、カビが壁材の内部まで根を張っている(色素が沈着している)状態です。ここで漂白剤を足したり削ったりするのは逆効果。いったん手を止めて、次の見きわめをしてください。

自分で対処するのが難しい、見きわめの目安

次のようなときは、自分でのカビ取りに見切りをつけ、プロに相談するタイミングです。

  • 黒カビが広範囲に及んでいる(壁一面、または複数のカ所)
  • 取ってもすぐ再発する(壁材の内部まで根を張っている可能性)
  • カビ臭が収納にしみついて取れない
  • 壁の裏や押入れの下地・床下までカビが回っている
  • そもそも雨漏り・結露で壁材が傷んでいる(建物側の問題が疑われる)

とくに下地や壁裏までカビが回っている場合は、表面を拭くだけでは解決しません。原因が建物側(雨漏り・断熱の不足など)にあることもあり、その場合は掃除では止まりません。

困りごと別・どこに頼めばいい?

  • 収納の壁や部屋全体のカビを、まるごとプロ清掃したい → ハウスクリーニングのカビ取り・室内クリーニングが向いています。壁材を傷めない専用の洗剤で対処してくれます
  • 押入れ・クローゼットだけでなく、部屋のあちこちがカビ臭い → 室内のカビ・掃除全般は、札幌のハウスクリーニングの領域です。料金の目安や、大手・地元業者の選び方をまとめています(費用の数字は、記事間で食い違わないよう、そちらに集約しています)
  • 壁裏・下地まで達している/雨漏りや結露が原因 → 掃除では止まらないため、原因側の修繕が必要です。まず何が原因かを切り分けるところから、ご相談ください

札幌で頼み先に迷ったら、相談だけでも

「うちの押入れは、掃除で足りるのか、プロに頼んだほうがいいのか分からない」。そんなときは、私たち開拓札幌にご相談ください。写真を見せていただければ、ご自身の掃除で対処できそうか、ハウスクリーニングと修繕のどちらが向くか、中立の立場で整理してご案内します。

一括見積もりサイトのように、申し込んだ直後から何社もの営業電話が鳴ることはありません。ご案内するのは、条件に合う業者だけ。「電話したら対応エリア外だった」「もう埋まっていた」といった探し直しも、こちらで引き受けます。

代表 成田
まずは公式LINEで、カビの写真を1枚送るところからで大丈夫です。掃除で足りるのか、プロに頼むべきか。無理な営業はいたしませんので、判断に迷ったときの“セカンドオピニオン”として、気軽に使ってください。

押入れのカビは、取ったあとに“出さない環境”をつくるまでが本番です。開拓札幌の公式LINEでは、「札幌ハウスクリーニング 箇所別・料金相場&業者選びシート」を無料でお渡ししています。

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自分で落とすか業者に頼むかの分かれ目と、箇所別の料金相場、見積りのチェック点まで1枚に。「頼むといくら?」の目安が先に分かります。ご登録だけでも大丈夫です。しつこい営業は、いたしません。

押入れ・クローゼットのカビについて、よくあるご質問

Q. 賃貸に住んでいます。押入れのカビは自分で対処していいですか?

軽度のカビを、素材にやさしい方法(エタノールなど)で取る分には、問題になりにくいです。ただし、張り替えが必要なほどひどい場合や、壁材そのものが傷んでいる場合は、まず管理会社・大家さんに相談してください。原因が結露・雨漏りなど建物側の問題なら、費用の扱いが変わることがあります。自己判断で強い薬剤を使って変色させると、かえって退去時の負担が増えることもあるので注意しましょう。

Q. 砂壁(土壁)の押入れにカビが出ました。同じやり方でいいですか?

砂壁は水分を吸いやすく、こするとポロポロ崩れます。水拭き・強いこすり洗いは避け、消毒用エタノールを含ませた布で、崩さないようそっと押さえるように拭いてください。塩素系漂白剤は変色のもとなので使いません。広範囲・奥まで及ぶ場合は、無理せず前章の頼み先へ。

Q. 新築なのに、押入れ・クローゼットにカビが生えました。なぜ?

めずらしくありません。新しい家は気密性が高く、湿気が抜けにくいこと、建材に含まれた水分が抜けきる前の時期であること、そして北海道では冬の加湿・結露が重なることが原因になります。落ち込む必要はありません。この記事の予防(換気・詰め込み8割・湿ったものを入れない)を、最初の冬から続けてみてください。

Q. 除湿剤は、どれを選べばいいですか?

大きく分けて、タンク型(塩化カルシウム)は湿気を水にためるタイプで、押入れの床や奥に置くのに向きます。シート型・繰り返し使えるタイプは、衣装ケースの中や、すのこの下に敷くのに便利です。どちらも「下」と「奥」=湿気がたまる場所に置くのがコツ。タンク型は水がいっぱいになったら交換、繰り返し型は天日で干して再生します。1種類にこだわらず、場所で使い分けると効きます。

Q. すのこは、床と壁のどちらに敷くべきですか?

できれば両方です。床のすのこは布団や箱を床から浮かせ、壁に立てかけるすのこは、収納物が壁に密着するのを防ぎます。押入れのカビは「壁との接地面」で起きやすいので、壁側にも1枚立てると、裏側に空気が回って効果的です。

Q. 押入れ・クローゼットは、開けっ放しにしたほうがいいですか?

湿気を逃がす意味では、開けておくほうがカビは抑えられます。ただし、ずっと全開だと生活しづらいので、週に1回は全開にして風を通す、ふだんは少しだけすき間を空けておく、といった使い分けが現実的です。サーキュレーターで収納の中に風を送るのも効果があります。

Q. カビは取れたのに、カビ臭さが残ります。

においの元になっているカビが、目に見えない範囲(壁の奥や下地)に残っていることがあります。重曹を置くと消臭に効果が期待できますが、それでも臭いが取れない・繰り返す場合は、内部まで入り込んでいる可能性が高いので、前章の頼み先にご相談ください。

まとめ|押入れ・クローゼットのカビは「乾いた状態で・素材にやさしく・乾かして仕上げる」

最後に、大切なポイントをおさらいします。

  • 押入れ・クローゼットのカビは、湿度・通気の悪さ・北側外壁面・詰め込みがそろって生える。北海道では冬の加湿・部屋干し・結露も大きな原因
  • 取り方は、まず全部出す→換気→乾いた状態で胞子をかき出す→消毒用エタノール(軽度)/重曹+エタノール(黒カビ)→乾拭き→しっかり乾燥
  • 水拭き・叩く・塩素系漂白剤・掃除機の使い方には注意。木部・砂壁には塩素系を使わず、薬剤は混ぜない
  • 取れないほどひどい・下地や壁裏まで達した場合は、無理せずプロや管理会社に相談
  • 再発を防ぐカギは、湿気と汚れをためないこと。すのこ・除湿剤・週1換気・詰め込み8割、そして冬の札幌はとくに意識を

カビは、早く見つけて早く取れば、たいていは自分で対処できます。この記事の順番どおりに、落ち着いて進めてみてください。判断に迷ったら、公式LINEで写真を見せていただければ、掃除で足りるか・プロに頼むべきか、中立の立場でご案内します。