納骨堂とは?費用相場と種類(ロッカー式・自動搬送式)の選び方【永代供養との違い】

納骨堂とは?費用相場と種類の選び方

「墓じまいをしたあと、遺骨をどこに移せばいいのか」「お墓を建てるほどではないけれど、遺骨をきちんと安置できる場所がほしい」——そんなとき、候補にあがるのが納骨堂です。

ただ、いざ調べ始めると、「ロッカー式」「自動搬送式」「永代供養付き」と種類や言葉が入り乱れ、費用も10万円台から150万円まで幅があって、「結局、自分にはどれが向いているのか」が見えにくいのではないでしょうか。

 

そこでこの記事では、納骨堂を4つのタイプに整理して、費用・収蔵人数・お参りのしかた・向き不向きを、正直に比べます。

  • ロッカー式:ロッカー状の棚に骨壺を納める(費用を抑えたい人向け)
  • 位牌式:位牌を並べ、遺骨は別に安置する(もっとも安いタイプ)
  • 仏壇式:上段が仏壇、下段が納骨スペース(家族でゆったり使いたい人向け)
  • 自動搬送式:参拝時に遺骨が運ばれてくるビル型(駅近・都市部に多い)

先に費用の骨組みをお伝えすると、納骨堂の費用は種類によっておおむね10万円〜150万円、全国の平均購入価格は77.6万円(鎌倉新書「いいお墓」2023年調査)です。一般的なお墓(平均152.4万円)のおよそ半分で、墓石を建てないぶん安く収まるのが特徴です。ただし多くの納骨堂では、これとは別に年間管理費がかかります。

代表 成田
納骨堂とお墓は、似ているようで別物です。いちばん大きな違いは「屋内か、屋外か」。天候に左右されず、掃除や草むしりもいらない——ここが、納骨堂が選ばれている理由です。まずは、その全体像から整理していきましょう。

 

必要なところから読めます。

  • お墓と何が違うのか知りたい方 → 「納骨堂とは?」の章へ
  • 4種類の費用を一度に見たい方 → 「4タイプ比較早見表」の章へ
  • いくらかかるのか知りたい方 → 「費用の内訳」の章へ
  • 永代供養とどう関係するのか知りたい方 → 「永代供養との関係」の章へ

私たち「くらしの味方 開拓札幌」は、札幌の暮らしの困りごとの無料相談窓口です。特定の施設や業者に肩入れせず、お客さまにとって最適な供養のかたちを、中立の立場で正直にお伝えします。

目次

納骨堂とは?お墓との違いを、まず整理

費用や種類の話に入る前に、ひとつだけ前提を揃えさせてください。納骨堂は、屋内に遺骨を安置する「お墓の一種」だということです。

一般的なお墓が屋外に墓石を建てるのに対し、納骨堂は建物の中に、骨壺を収める納骨スペースがたくさん並んでいる施設です。昔ながらのお墓を「一戸建て」にたとえるなら、納骨堂は「マンション」——そう考えると、イメージしやすいかもしれません。

「屋内で、天候に左右されない」のが最大の違い

納骨堂とお墓の違いを、表で整理します。

項目納骨堂一般的なお墓
場所屋内(建物の中)屋外(墓地・霊園)
遺骨の納め方骨壺のまま収蔵する土に還す(カロートに納める)
掃除・管理施設が管理。草むしり・墓石磨き不要自分で掃除・手入れが必要
費用の目安10万〜150万円(平均77.6万円)平均152.4万円(墓石代・永代使用料)
承継者不要なプランが多い(永代供養付き)基本的に必要

※費用は鎌倉新書「いいお墓」第14回お墓の消費者全国実態調査(2023年)の平均購入価格などにもとづく目安です。

 

ポイントは、納骨堂なら、屋根のある空間で、天候や季節を気にせずお参りできるという点です。夏の暑い日も、札幌の雪の日も、屋内でゆっくり手を合わせられます。掃除や草むしりの手間もかかりません。

納骨堂は「法律で許可された施設」

納骨堂は、勝手に開設できる施設ではありません。墓地埋葬法(墓地、埋葬等に関する法律)の第2条第6項によると、納骨堂とは「他人の委託をうけて焼骨を収蔵するために、納骨堂として都道府県知事の許可を受けた施設」と定義されています。

つまり、遺骨を預かる納骨堂は、都道府県知事の許可を受けて運営されているということです。法律にもとづいて管理される場所なので、その点は安心して検討できます。

代表 成田
もともと納骨堂は、お墓を建てるまでのあいだ、お寺で一時的に遺骨を預かる場所でした。それが今では、承継者がいない・掃除が大変といった事情から、「お墓の代わり」として選ばれるようになりました。時代とともに、役割が変わってきたんです。

【早見表】納骨堂の4タイプ比較|費用・収蔵人数・お参りのしかた

納骨堂とひと口に言っても、中身は大きく4つのタイプに分かれます。それぞれ、費用も、収蔵できる人数も、お参りのしかたも違います。

まずは全体像を、早見表でつかんでください。

タイプ費用の目安収蔵の単位お参りのしかた向いている人
位牌式10万〜30万円(最も安い)個人向けが中心共用の本尊に向かって手を合わせる費用をとにかく抑えたい人
ロッカー式20万〜80万円1〜数体分ロッカー前、または共用スペースで参拝個別のスペースを、手頃に持ちたい人
仏壇式50万〜150万円家族向け(多人数も可)自分の区画の仏壇で手を合わせる家族でゆったり使い、お参りも個別にしたい人
自動搬送式80万〜150万円個人〜家族参拝ブースに遺骨が運ばれてくる駅近・都市部で、きれいな施設を選びたい人

※費用は、複数のお墓ポータル・石材店の公表相場を照合した目安です(2026年7月時点)。同じタイプでも、立地・広さ・収蔵人数・内装で金額は変わります。上記のほかに、別途年間管理費(数千円〜1万5千円ほど)がかかるのが一般的です。

 

この表でいちばん大事なのは、「費用の安さ」と「お参りのしやすさ」は、おおむね反対の関係になるという点です。

位牌式は最も安いぶん、お参りは共用の本尊に向かって行います。一方、仏壇式や自動搬送式は費用が上がるぶん、自分の家族の遺骨に向かって、個別に手を合わせられる設計になっています。どこを重視するかで、選ぶタイプが変わってきます。

代表 成田
「安ければ安いほどいい」とは限りません。年に何度もお参りするご家族なら、多少費用がかかっても、個別に手を合わせられる仏壇式が満足度は高い。逆に、遠方でめったにお参りできないなら、位牌式で十分なこともあります。「誰が、どれくらいお参りするか」を先に思い描くと、選びやすくなりますよ。

では、4つのタイプを、ひとつずつ見ていきます。

納骨堂の種類|4タイプの特徴・費用・向く人

ここからは、4つのタイプの中身を、順番にくわしく見ていきます。それぞれ、費用の目安・向いている人・注意点をセットで整理します。

① ロッカー式|手頃に、個別のスペースを持てる

ロッカー式は、その名のとおりロッカー状の納骨スペースが、たくさん並んでいるタイプです。ひとつの区画に、1〜数体分の骨壺を納められます。

以前は駅のコインロッカーのような素っ気ないものが多く、敬遠されがちでした。ですが最近は、扉を開けると小さな仏壇のようになっているものや、華やかなデザインのものも増えています。

費用の目安は20万〜80万円。納骨堂の中では、比較的手頃な部類です。ただし、上段より下段のほうが安く設定されていることが多く、また区画が小さいぶん、収蔵できる遺骨の数には限りがあります。お参りは、ロッカーの前で手を合わせるタイプと、遺骨を取り出して共用スペースで参拝するタイプに分かれます。

② 位牌式|4タイプの中で、もっとも安い

位牌式は、ひな壇状の棚に位牌を並べ、遺骨は別の場所にまとめて安置するタイプです。位牌のかわりに、小さな仏像の中に遺骨の一部を納めるものもあります。

個別に占有するスペースがもっとも小さいため、費用は10万〜30万円ほどと、4タイプの中で最安です。とにかく費用を抑えたい方に向いています。

ただし、お参りは堂内の中央にまつられた本尊に向かって行うのが基本で、自分の家族の遺骨の前で個別に手を合わせる場所がない場合が多い、という点は知っておいてください。「安さ」と引き換えに、お参りの個別感は薄くなります。

③ 仏壇式|家族でゆったり、個別にお参りできる

仏壇式は、上段が仏壇スペース、下段が納骨スペースになっているタイプです。「霊廟(れいびょう)型」とも呼ばれます。上段の扉を開けると本尊や位牌があり、自分の区画で、家族の遺骨に向かって手を合わせられるのが特徴です。

遺影やお花、お供えものを置けるスペースもあり、一般的なお墓に近い感覚でお参りできます。多人数の遺骨を納められる区画もあるため、家族で使いたい方に向いています

費用の目安は50万〜150万円。上段のしつらえが豪華になるほど、また区画が広くなるほど、金額は上がります。4タイプの中では、費用は高めです。

④ 自動搬送式|参拝ブースに、遺骨が運ばれてくる

自動搬送式は、近年、都市部で増えているタイプです。ビル全体が納骨堂になっていて、ふだんはバックヤードに収蔵されている遺骨が、お参りのときに参拝ブースまで自動で運ばれてくる仕組みです。「ビル型」「マンション型」とも呼ばれます。

専用のICカードをかざすと、コンピューター制御で自分の家族の遺骨(厨子)が参拝ブースに準備され、共用の墓碑に向かってお参りできます。狭い土地に多くの遺骨を収蔵できるため、駅から近いビルに建てられていることが多いのが利点です。

費用の目安は80万〜150万円。設備が新しく内装もきれいなぶん、4タイプの中では高めの相場になります。なお、機械式のため、停電や故障のときはお参りできないこと、お盆やお彼岸は参拝ブースが混み合うことがある点は、あらかじめ理解しておくとよいでしょう。

代表 成田
整理すると、費用を抑えたいなら位牌式かロッカー式、家族で個別にお参りしたいなら仏壇式、駅近のきれいな施設がよければ自動搬送式、というのが大まかな目安です。ただ、同じタイプでも施設ごとに設計はさまざま。気になるタイプが決まったら、いくつか見学して見比べるのが、いちばん確実です。

納骨堂の費用の内訳|「初期費用」と「年間管理費」を分けて考える

納骨堂の費用でつまずきやすいのが、「サイトに書いてある金額が、総額なのか、一部なのか分かりにくい」という点です。ここを整理しておきます。

納骨堂の費用は、大きく「最初に一度だけ払うお金(初期費用)」と、「毎年払い続けるお金(年間管理費)」の2つに分かれます。

費用の種類目安内容
初期費用(使用料・永代供養料)10万〜150万円(種類による)納骨スペースを使う権利。永代供養付きの場合はその費用も含む
年間管理費数千円〜1万5千円ほど/年施設の維持・管理にかかる費用。毎年支払う
別途かかる場合があるもの数千円〜数万円銘板(名前)の彫刻料、納骨法要のお布施など

※金額は、複数のお墓ポータル・石材店・寺院の公表情報を照合した目安です(2026年7月時点)。施設によって内訳は異なります。

全国の平均購入価格は「77.6万円」

種類ごとに幅はありますが、全体の相場観もお伝えしておきます。鎌倉新書「いいお墓」の第14回お墓の消費者全国実態調査(2023年)によると、納骨堂の平均購入価格は77.6万円でした。

同じ調査での一般的なお墓の平均が152.4万円ですから、納骨堂は、お墓のおよそ半分の費用で持てる計算になります。墓石を建てる必要がないぶん、安く収まるわけです。

費用が変わる最大のポイントは「永代供養が付いているか」

納骨堂の費用を見るときに、いちばん確認してほしいのが「永代供養が付いているかどうか」です。ここで、支払いの構造が大きく変わります。

  • 永代供養付き:承継者がいなくても、施設が供養・管理を続けてくれる。一定期間ののち合祀(他の遺骨とまとめて安置)に切り替わるタイプが多く、その後は年間管理費がかからなくなることもある
  • 永代供養なし(継承型):一般的なお墓と同じく、承継者が管理費を払い続けるかぎり使える。承継者がいなくなると使えなくなる

つまり、「初期費用がいくらか」だけでなく、「年間管理費をいつまで払うのか」「承継者がいなくなったらどうなるのか」まで含めて、総額を見積もることが大切です。この確認を怠ると、あとで「思ったより費用がかかった」となりかねません。

代表 成田
「広告に25万円と書いてあったのに、契約したら年間管理費が別だった」——これは、費用の内訳を確認しないまま進めたときに起こりがちです。見学のときに「この金額に、何が含まれていますか」「年間管理費は、いつまで、いくらかかりますか」の2つを、必ず聞いてください。

納骨堂の運営主体|寺院・公営・民間の3種類

納骨堂は、種類だけでなく「誰が運営しているか」でも性格が変わります。運営主体は、大きく3つに分かれます。費用や利用条件に関わるので、押さえておきましょう。

運営主体特徴注意点
寺院お寺が運営。供養・法要をまとめて任せられる檀家になる必要がある施設もある(要確認)
公営自治体が運営。費用がリーズナブル居住地・居住年数などの応募条件や、抽選がある
民間宗教法人などが運営。設備・プランが充実公営より費用は高めのことが多い

寺院・公営・民間、それぞれの違い

それぞれ、もう少しくわしく見ておきます。

  • 寺院が運営する納骨堂:ふだんの供養から法要、永代供養まで、まとめてお寺に任せられるのが安心な点です。多くは宗派を問わず利用でき、檀家にならなくてよい施設が主流ですが、なかには檀家になることを求めるところもあります。この点は、契約前に必ず確認してください
  • 公営の納骨堂:自治体が運営するため、費用がリーズナブルなのが魅力です。ただし、誰でも使えるわけではなく、その自治体に住んでいること・一定の居住年数といった条件が付き、人気の施設では抽選になることもあります
  • 民間の納骨堂:宗教法人などが運営し、民間企業が開発・販売に関わっているタイプです。内装や設備が充実し、プランのバリエーションが豊富なのが特徴です。宗教・宗派を問われないことがほとんどです
代表 成田
「とにかく費用を抑えたい」なら公営が第一候補ですが、条件や抽選のハードルがあります。「設備やお参りのしやすさも大事」なら民間、「供養もまとめて任せたい」なら寺院、と考えると整理しやすいですよ。運営主体によって、費用も雰囲気もずいぶん変わります。

納骨堂のメリット・デメリット

納骨堂は、良い面ばかりが語られがちですが、向き不向きがあります。契約してから後悔しないよう、メリットとデメリットを、正直に両方お伝えします。

納骨堂の5つのメリット

  • 費用を抑えられる:墓石を建てないぶん、一般的なお墓(平均152.4万円)より安く、平均77.6万円で持てます
  • 駅近でお参りしやすい:土地を広く取らないため、都市部や駅の近くに建てられていることが多く、生活圏内で通えます
  • 掃除・管理の手間がいらない:屋内施設なので、墓石磨きや草むしりが不要。手ぶらでお参りできます
  • 天候に左右されない:屋根のある空間で、暑い日も雪の日も、快適にお参りできます
  • 承継者がいなくても使える:永代供養付きのプランなら、あとを継ぐ人がいなくても、施設が供養・管理を続けてくれます

納骨堂の5つのデメリット

  • お線香をあげられないことが多い:屋内は火災の危険から、火のついたお線香を禁止している施設がほとんどです。電子式のろうそくや、火を使わないお香で代用します
  • 収蔵スペースに限りがある:骨壺のまま納めるため、遺骨が多いと収まりきらないことがあります
  • 個別に手を合わせられない場合がある:位牌式など、お参りが共用スペースになるタイプでは、自分の家族の遺骨の前で参拝できないことがあります
  • 最終的に合祀されることが多い:利用期間が終わると、遺骨は他の人の遺骨とまとめて安置(合祀)されるのが一般的です。合祀後は、遺骨を取り出して別のお墓に移すことができなくなります
  • 建物の老朽化・災害への不安:建物である以上、年月とともに老朽化します。地震や停電の際の対応も、あらかじめ確認しておくと安心です
代表 成田
見落とされがちなのが、「最終的に合祀される」という点です。合祀されると、遺骨を取り出せなくなります。「いずれお墓を建てて、そこに移したい」という予定がある方は、その期限が来る前に動けるよう、利用期間を必ず確認しておいてください。ここは、あとで取り返しがつかない部分です。

納骨堂と永代供養の関係|「永代供養の選択肢のひとつ」

納骨堂を調べていると、「永代供養」という言葉が必ず出てきます。この2つがどう関係するのか、混乱しやすいので整理しておきます。

結論から言うと、「納骨堂」と「永代供養」は、比べるものではなく、重なるものです。

納骨堂は「場所」、永代供養は「仕組み」

2つの言葉は、そもそも指しているものが違います。

  • 納骨堂:遺骨を安置する「場所(施設)」のこと
  • 永代供養:承継者がいなくても、寺院や霊園が遺骨の管理・供養を続けてくれる「仕組み」のこと

「場所」と「仕組み」なので、納骨堂でありながら、同時に永代供養でもある——というケースが、実はとても多いのです。承継者がいなくても使える納骨堂は、永代供養の仕組みが付いている、というわけです。この意味で、納骨堂は永代供養を実現する選択肢のひとつと言えます。

永代供養の他の選択肢と、どう違う?

永代供養を実現する方法は、納骨堂だけではありません。承継を前提としない供養のかたちには、ほかにもいくつかあります。

  • 永代供養墓(合祀墓):最初から他の人の遺骨とまとめて安置する。もっとも費用が安い(数万円〜)が、個別に取り出せない
  • 樹木葬:墓石の代わりに樹木を墓標にする。屋外で、遺骨を土に還すタイプが多い
  • 納骨堂:屋内で、一定期間は個別に安置。期間後に合祀に切り替わるタイプが多い

ざっくり言えば、「個別に安置される期間が長いほど、費用は上がる」という関係です。とにかく安くしたいなら合祀、屋内で天候を気にせずお参りしたいなら納骨堂、自然の中で眠りたいなら樹木葬、という選び分けになります。

永代供養墓・樹木葬・合祀を含めた供養方法全体の比較や、墓じまい後にどれを選ぶかの考え方は、「永代供養とは|費用相場と種類の選び方」であらためて整理しています。この記事では、「納骨堂は、永代供養の選択肢のひとつ」という位置づけだけ、押さえておいてください。

代表 成田
「永代供養付きの納骨堂」という言葉をよく見かけますが、これは「承継者がいなくても、施設が供養を続けてくれる納骨堂」という意味です。矛盾しているわけではありません。納骨堂という『場所』に、永代供養という『仕組み』が付いている——そう考えれば、すっきりします。

後悔しない納骨堂の選び方|5つの確認ポイント

種類・費用・運営主体が分かったところで、「では、どう選べばいいのか」を整理します。納骨堂選びは、次の5つを順に考えると、迷いません。

① 誰が入り、誰がお参りするのかを、先に決める

納骨堂選びの出発点は、「誰の遺骨を、誰がお参りするのか」です。ここがはっきりすると、必要なタイプが自然と絞れます。

  • 自分一人・夫婦だけなら、収蔵人数の少ない位牌式・ロッカー式で十分なことが多い
  • 家族でまとまって入りたいなら、多人数に対応する仏壇式が候補になる

② お参りの頻度で、立地か管理かを決める

お参りする方がひんぱんに通うなら、駅から近いなど「立地」を重視します。遠方でめったに来られないなら、立地より「管理のしやすさ・永代供養の有無」を優先すると失敗しません。

③ 承継者がいるかどうかを確認する

あとを継ぐ人がいないなら、永代供養付きのプランを選びます。利用期間の満了後、いつ合祀に切り替わるのかも、あわせて確認しておきましょう。

④ 費用は「総額」で見る

初期費用だけでなく、年間管理費を何年払うのか、別途かかるもの(銘板彫刻・納骨法要のお布施)はあるかまで含めて、総額で比べます。安く見えても、管理費を長く払えば逆転することがあります。

⑤ 必ず見学してから決める

最後に、候補を3〜4か所に絞って、実際に見学してください。写真だけでは分からない、通いやすさ・お参りのしやすさ・施設の雰囲気・お線香の可否は、現地でしか確かめられません。見学時に、経営が破綻したときの対応や、利用期間後の遺骨の扱いも聞いておくと安心です。

代表 成田
納骨堂は、一度契約すると簡単には移せません。だからこそ、家族や親族と先に話しておくことが、いちばん大切です。「勝手に決めた」とあとでもめないよう、みんなが納得できるかたちを選んでください。焦らず、じっくりで大丈夫です。

墓じまい後の「遺骨の移し先」としての納骨堂

納骨堂を検討する方の多くは、「墓じまい」とセットで考えています。遠方のお墓を管理しきれない、承継者がいない——そうした理由で先祖代々のお墓を撤去し、取り出した遺骨の新しい安置先として、掃除・管理の手間がかからない納骨堂を選ぶ、という流れです。

お墓から納骨堂へ遺骨を移すには「改葬」の手続きが必要

今あるお墓から納骨堂へ遺骨を移すことを「改葬(かいそう)」といいます。ここで注意したいのは、遺骨は、書類や手続きなしに勝手に移すことができないという点です。

大まかな流れは、次のようになります。

  1. 移し先(納骨堂)を決め、受入証明書などを発行してもらう
  2. 今のお墓の管理者から、埋葬証明書を受け取る
  3. 今のお墓がある市区町村に改葬許可を申請し、改葬許可証を受け取る
  4. お墓から遺骨を取り出し(このとき閉眼供養をすることが多い)、納骨堂に納める

この改葬許可の申請に必要な書類や、自治体ごとの手続きの違いについては、「改葬許可証の取り方」であらためてくわしく整理しています。ここでは、「納骨堂に移すには、改葬許可という行政手続きがいる」ということだけ、覚えておいてください。

墓じまいから納骨堂まで、一連の流れで考える

墓じまいをして納骨堂に移すときは、お墓の撤去(閉眼供養・墓石の解体・遺骨の取り出し)と、納骨堂への納骨を、ひとつの流れとして進めることになります。

このとき、仏壇や位牌を一緒に手放す方も少なくありません。仏壇を手放すなら「仏壇の処分・仏壇じまい完全ガイド」を、位牌の扱いは「位牌の処分方法」を、あわせてご覧ください。取り出した仏具や遺影をお焚き上げに出したいときは、「札幌のお焚き上げ」で方法と費用をまとめています。

 

なお、実家そのものを手じまいするタイミングで、お墓も一緒に整理する方が増えています。家全体の進め方は「実家じまいとは?進め方7ステップと費用の全体像」で解説しています。

代表 成田
墓じまいから納骨堂への移し替えは、お墓の撤去・改葬の手続き・納骨堂選びと、いくつもの段取りが重なります。「何から手をつければいいか分からない」という段階からで大丈夫です。順番を一緒に整理しますので、遠慮なくお声がけください。

納骨堂・墓じまいの相談は、開拓札幌の公式LINEへ

「うちの場合、どのタイプが合うのか」「墓じまいをして納骨堂に移したいが、何から始めればいいのか」——納骨堂は一生に何度もあることではないので、分からなくて当然です。

開拓札幌の公式LINEでは、今のご状況(遺骨の数・お参りする人・予算の目安・墓じまいの有無など)を伺ったうえで、4つのタイプのどれが向くか、費用の見当はどれくらいか、を中立の立場で一緒に整理します。特定の施設や業者を売り込むことはしません。「まずは全体像を知りたいだけ」という段階からで大丈夫です。

 

ご相談は無料です。申し込んだ直後から、いくつもの施設や業者から営業の電話が次々に鳴る、という形は取っていません。まずは、今のお気持ちや状況を、そのままお聞かせください。

なお公式LINEでは、生前整理・実家じまいで“損をしない7つのチェックリスト”も、無料でお渡ししています。お墓や仏壇、家全体を「元気なうちに、無理なく手じまいする」ための実務メモです。まずは受け取るだけでも、お役に立てるはずです。

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納骨堂について、よくあるご質問

Q. 納骨堂とお墓は、何が違いますか?

いちばんの違いは「屋内か、屋外か」です。納骨堂は建物の中に遺骨を骨壺のまま安置するお墓の一種で、天候に左右されず、掃除や草むしりの手間がかかりません。費用も、墓石を建てないぶん、一般的なお墓(平均152.4万円)のおよそ半分(平均77.6万円)に収まります。

Q. いちばん安い納骨堂は、どのタイプですか?

4タイプの中では、位牌式がもっとも安く、10万〜30万円ほどが目安です。次いでロッカー式(20万〜80万円)です。ただし安いタイプは、お参りが共用の本尊に向かって行う形になることが多く、自分の家族の遺骨の前で個別に手を合わせにくい点は知っておいてください。

Q. 納骨堂では、お線香をあげられますか?

多くの屋内納骨堂では、火災の危険から、火のついたお線香が禁止されています。かわりに、電子式のろうそくや、火を使わないお香を用意している施設が一般的です。お線香をあげたい方は、見学のときに可否を確認しておきましょう。

Q. 宗派が違っても、利用できますか?

民間や公営の納骨堂は、宗教・宗派を問わず利用できるところがほとんどです。寺院が運営する納骨堂も、宗派を問わず檀家にならなくてよい施設が主流ですが、なかには檀家になることを求めるところもあるため、契約前に確認すると安心です。

Q. 承継者(あとを継ぐ人)がいなくても使えますか?

使えます。永代供養が付いた納骨堂なら、あとを継ぐ人がいなくても、施設が供養と管理を続けてくれます。多くは一定の利用期間ののち、他の遺骨とまとめて安置(合祀)に切り替わります。承継者がいない方は、この「永代供養付き」を選ぶのが基本です。

Q. 納骨堂に納めた遺骨は、あとで別のお墓に移せますか?

個別に安置されている期間内であれば、改葬の手続きをして移すことができます。ただし、利用期間が終わって合祀(他の遺骨とまとめて安置)されたあとは、取り出せなくなります。「いずれお墓を建てて移したい」という予定がある方は、利用期間を必ず確認してください。

Q. どのタイプが自分に合うか分かりません。

遺骨の数・お参りする人・予算の目安・墓じまいの有無を教えていただければ、4つのタイプのどれが向くか、費用の見当も含めて一緒に整理します。開拓札幌の公式LINEで、お気軽にご相談ください。

まとめ|納骨堂は「4タイプの違い」と「永代供養の有無」で選ぶ

最後に、この記事の要点を振り返ります。

  • 納骨堂は、屋内に遺骨を安置するお墓の一種。天候に左右されず、掃除の手間もいらない。都道府県知事の許可を受けた施設
  • 種類は4タイプ。位牌式(10万〜30万円)・ロッカー式(20万〜80万円)・仏壇式(50万〜150万円)・自動搬送式(80万〜150万円)。全国平均は77.6万円
  • 費用は「初期費用」と「年間管理費」を分けて、総額で見る。カギは「永代供養が付いているか」
  • 納骨堂は永代供養の選択肢のひとつ。承継者がいなくても使える
  • 選び方は「誰が入り・誰が参るか」から逆算し、必ず見学してから決める
  • 墓じまいをして移すには「改葬許可」という行政手続きが必要

納骨堂は、種類も費用も幅が広く、はじめは迷って当然です。ですが、「4タイプの違い」と「永代供養の有無」の2つさえ押さえれば、自分に合うかたちは見えてきます。焦らず、ご家族と相談しながら選んでください。

 

迷ったら、今のご状況を公式LINEでお聞かせください。この記事の基準そのままに、あなたに合う供養のかたち探しを、中立の立場でお手伝いします。ご相談は無料。しつこい営業はいたしません。

代表 成田
運営するのは、札幌に生まれ育った代表・成田。この街のくらしを知る者として、家やお墓まわりの困りごとに寄り添います(→運営者の想いをくわしく読む)。「これで合っているのかな」と迷ったら、いつでもお声がけください。

 

この記事は、札幌の家の困りごとの相談窓口「開拓札幌」(代表 成田 風輝)が制作しています(運営者の想いも良ければ読んでください)。