札幌のブロック塀 撤去・修理ガイド|費用相場・最大10万円の補助・高さ基準【倒壊対策】

札幌のブロック塀 撤去・修理ガイド|費用相場・最大10万円の補助・高さ基準【倒壊対策】

「実家のブロック塀が、ずいぶん傾いてきた」「地震のたびに、うちの塀は大丈夫かと不安になる」——。古い塀は、ある日いきなり壊れるわけではありません。ひび・傾き・ぐらつきという形で、少しずつサインを出しています。

まず、いちばん気になる点を先にお伝えします。

  • 撤去の費用は、塀の長さ・高さ・状態で決まり、一般的な戸建てで12万〜35万円ほどが目安です
  • 札幌市には、道路に面した危険な塀の撤去に最大10万円の補助制度があります(令和8年度・要件あり)
  • 道路や隣地に面した塀の解体は、倒壊やガラ処分の危険があり、基本は業者に任せるのが安全です

 

必要なところから読めます。

  • うちの塀は危険?と知りたい方 → 「危険な塀の見分け方」の章へ
  • 撤去はいくら?を知りたい方 → 「費用相場」の章へ
  • 補助金は使える?と知りたい方 → 「札幌市の補助制度」の章へ
  • 直すか、壊すか迷っている方 → 「修理で直る?」の章へ

私たち「くらしの味方 開拓札幌」は、札幌で住まいの困りごとの相談窓口を運営しています。

ブロック塀の撤去や修理についても、ご相談を承っています。特定の業者に肩入れせず、お客さまにとって最適な方法を、中立の立場でご案内します。この記事では、脅すのでも急かすのでもなく、市の一次情報と法律の基準にもとづいて、正直な費用と進め方をお伝えします。

代表 成田
古い塀は、放っておくと危険が少しずつ大きくなります。でも、いきなり工事の話に進む必要はありません。まずは「うちの塀は本当に危ないのか」を、いっしょに確かめるところから始めましょう。
目次

危険なブロック塀の見分け方|市の点検チェックと、所有者の責任

最初に確かめたいのは、費用でも工事でもなく、「今すぐ危ないかどうか」です。札幌市は、ブロック塀の撤去補助制度のパンフレットで、誰でもできる安全点検の項目を示しています。まずは、この6つを見てみてください。

危険なブロック塀を見分けるための、札幌市の点検チェック6項目。一つでも不適合があれば倒壊の危険性があるとされています。①傾き・ひび割れがないか(塀が傾いている、縦や横にひびが走っているのは内部が傷んでいるサイン。見た目でわかる危険信号)。②手で押してぐらつかないか(人の手でぐらつくなら基礎や鉄筋が効いていない可能性。見た目でわかる危険信号)。③高さは地盤から2.2m以下か(これを超える塀はそもそも現行の基準に合っていない)。④厚さは10cm以上あるか(高さが2mを超える場合は15cm以上が必要)。⑤控え壁はあるか(高さ1.2mを超える塀には塀を支える控え壁が必要)。⑥鉄筋・コンクリート基礎はあるか(外から見えにくい部分。判断に迷うときは専門家へ)。とくに傾き・ひび・ぐらつきの3つは見た目で分かりやすい危険信号。

市の点検チェック(一つでも当てはまれば要注意)

札幌市のブロック塀の点検項目によると、次のうち一つでも不適合があれば、倒壊の危険性があるとされています。

  • 傾き・ひび割れがないか:塀が傾いている、縦や横にひびが走っているのは、内部が傷んでいるサインです
  • 手で押して、ぐらつかないか:人の手でぐらつくなら、基礎や鉄筋が効いていない可能性があります
  • 高さは地盤から2.2m以下か:これを超える塀は、そもそも現行の基準に合っていません
  • 厚さは10cm以上あるか:高さが2mを超える場合は15cm以上が必要です
  • 控え壁はあるか:高さ1.2mを超える塀には、塀を支える「控え壁」が必要です(次の章でくわしく)
  • 鉄筋・コンクリート基礎はあるか:中に鉄筋が入っているか、下に基礎があるかは、外から見えにくいところです(判断に迷うときは専門家へ)

とくに傾き・ひび・ぐらつきの3つは、見た目で分かりやすい危険信号です。ひとつでも当てはまったら、「まだ大丈夫」と先送りせず、早めに点検・相談をおすすめします。

古い塀ほど、注意が必要な理由

現在の高さや厚さの基準は、あとから決められたものです。昔つくられた塀は、当時は問題がなくても、今の基準を満たしていないことがあります。鉄筋が入っていない、控え壁がない、基礎が浅い——といった塀は、地震や強風で倒れやすくなります。

きっかけになったのが、2018年の大阪府北部地震です。ブロック塀の倒壊で命が失われる事故が起き、危険なブロック塀への安全意識が社会全体で高まりました。札幌市をはじめ、多くの自治体が撤去の補助制度を設けるようになったのも、この流れがきっかけです。

知っておきたい「所有者の責任」

見落とされがちですが、大切な事実があります。塀が倒れて人にケガをさせたり、モノを壊したりした場合、その塀の所有者・管理者が損害賠償の責任を問われることがあります。これは、道路や通学路に面した塀では、他人ごとではありません。

「古いけど、まだ倒れていないから」ではなく、「倒れたら誰かに被害が及ぶ場所か」で考えるのが、点検の出発点です。

代表 成田
脅すつもりはありません。ただ、道路や通学路に面した塀は、ご自身だけの問題ではなくなります。逆に言えば、点検して手を打っておけば、その不安からは解放されます。まずは6つのチェックだけでも、今日やってみてください。

ブロック塀の高さ・厚さの基準(法律)|2.2m・控え壁・基礎

ブロック塀の安全は、建築基準法(施行令第62条の8)で細かく決められています。専門的な条文をそのまま読むのは大変なので、一般の方が「うちの塀は基準に合っているか」を確かめられるよう、要点だけを翻訳してお伝えします。

補強コンクリートブロック造の塀の、高さ・厚さ・控え壁・基礎の基準を示した断面の早見図。高さの上限は2.2mまで。塀の厚さは10cm以上(高さが2mを超える場合は15cm以上)が必要。控え壁は、高さが1.2mを超える塀には長さ3.4mごとに塀の高さの5分の1以上突き出したものが必要で、塀が横に倒れるのを支えるつっかえ棒の役割をする。基礎は鉄筋コンクリートの基礎を地中にしっかり埋め込むことが必要で、法律上の最小は根入れ30cm以上。うちの塀が基準に合っているかを確かめるための図。

高さは、最大でも2.2mまで

補強コンクリートブロック造の塀は、高さの上限が2.2mと決められています。これを超える塀は、現行の基準に適合しません。

さらに、埋め戻した土や控え壁の有無で、実際に許される高さの限度は変わります。日本建築ブロック工業会の設計規準をもとに整理すると、次のようになります。

控え壁と基礎の条件普通の土改良した土
控え壁がないとき1.2mまで1.6mまで
控え壁をつくったとき(I形基礎)1.4mまで1.8mまで
控え壁あり・L形/逆T形の基礎最大2.2mまで

※「改良した土」とは、埋め戻すときにコンクリートや砂・砂利を混ぜ、十分に締め固めたものを指します。

厚さ・控え壁・基礎の決まり

高さ以外にも、塀の安全を支える3つの決まりがあります。

  • 塀の厚さ:10cm以上(高さが2mを超える場合は15cm以上)が必要です
  • 控え壁:高さが1.2mを超える塀には、長さ3.4mごとに、塀の高さの5分の1以上突き出した控え壁が必要です。控え壁は、塀が横に倒れるのを支える「つっかえ棒」の役割をします
  • 基礎:鉄筋コンクリートの基礎を、地中にしっかり埋め込むことが必要です(法律上の最小は根入れ30cm以上。日本建築ブロック・エクステリア工事業協会の基準では、塀の高さに応じて35〜49cm程度が目安とされています)

これらは、外からは見えにくい部分です。とくに鉄筋と基礎は、掘ってみないと分からないことも多く、専門家の点検が確実です。

代表 成田
「控え壁って何?」とよく聞かれます。塀の裏側に、直角に飛び出した短い壁がついていることがありますよね。あれが控え壁です。1.2mより高い塀なのに、それが見当たらない場合は、基準を満たしていない可能性があります。

ブロック塀の撤去・解体の費用相場|㎡・mあたりの単価と総額の目安

「うちの塀を壊すと、いくらかかるの?」——ここがいちばん気になるところだと思います。結論からお伝えすると、面積あたりの単価と、塀の長さ・状態で決まります。

面積あたりの単価と、総額の目安

複数の解体・撤去の情報をもとに、相場を整理すると次のとおりです。

塀の面積撤去費用の目安
1㎡あたり約5,000〜11,500円
5㎡(高さ1m×長さ5mなど)2.5万〜5万円
10㎡(高さ1m×長さ10mなど)5万〜10万円
一般的な戸建て1棟ぶん12万〜35万円ほど

SUUMOの解説では1㎡あたり5,750〜11,500円・総額12万〜35万円(長さ約10m)、解体マッチングのクラッソーネでは1㎡あたり5,000〜1万円が目安とされています。実際の金額は、必ず「見積り」で確かめてください。

なお、費用は「面積(㎡)」で計算されるため、同じ長さでも塀が高いほど高くなります。面積は「高さ×長さ」で出ます。たとえば高さ1.2m・長さ8mの塀なら、約9.6㎡(1.2×8)です。「うちは何メートル分か」しか分からないときも、だいたいの高さが分かれば、面積に置き換えて概算できます。

「撤去だけ」か「基礎まで」かで変わる

見積りを見るときに、もう一つ確認したいのが「どこまで壊すか」です。

  • 塀の本体だけ撤去:地面より上のブロック部分を壊すぶん。費用は抑えられますが、地中の基礎は残ります
  • 基礎まで撤去:地中の鉄筋コンクリート基礎まで掘り起こします。手間が増えるぶん高くなりますが、跡地を駐車場にするなど、地面をきれいに使いたいときはこちらが必要です

どちらにするかで金額が変わるので、「基礎は含むか」を見積り時に必ず確認してください。後述の札幌市の補助制度でも、道路に面した基礎を残すかどうかで対象が変わります。

ブロック塀の撤去費用の中身を、人件費・運搬費・廃材処分費の3つに分けて示した帯グラフのイメージ図。人件費は、作業する人数×日数で決まり、手作業が増えるほど人手と時間がかかる。運搬費は、現場までの距離や、廃材を処分場へ運ぶトラックの大きさ・台数で変わる。廃材処分費は、壊したコンクリートが産業廃棄物(コンクリートガラ)となり、許可を持つ業者が適正に処分し、量が多いほど高くなる。同じ長さでも塀が高いほど、面積(高さ×長さ)が増えて費用は上がる。帯の割合は費用の中身を示すイメージで、実際の金額は塀の長さ・高さ・状態で変わるため現地の見積りで確認する。

費用の中身は、大きく3つ

撤去費用は、主に次の3つで構成されます。

  • 人件費:作業する人数×日数で決まります。手作業が増えるほど、人手と時間がかかります
  • 運搬費:現場までの距離や、廃材を処分場へ運ぶトラックの大きさ・台数で変わります
  • 廃材処分費:壊したコンクリートは「産業廃棄物(コンクリートガラ)」となり、許可を持つ業者が適正に処分します。量が多いほど高くなります

費用が高くなる、5つの条件

同じ長さの塀でも、次のような条件があると費用は上がります。見積りを取る前に、自分の塀に当てはまるものがないか確認しておくと、金額の理由が分かりやすくなります。

  • 鉄筋が多い・基礎が深い:壊すのに手間がかかります
  • 化粧ブロックや石など、硬い素材:一般的なコンクリートブロックより壊しにくいことがあります
  • 道路や隣家に接している:慎重な手作業や、交通の安全対策が必要になります
  • 重機が入れない:狭い場所は手作業になり、人件費がかさみます
  • 撤去後に整地やフェンス新設も頼む:撤去費とは別に費用がかかります

なお、家そのものの解体とあわせて塀も壊すなら、重機や人手を一度でそろえられるぶん、別々に頼むより割安になることがあります。家屋の解体費用の内訳や相場は、札幌の家の解体費用と業者の選び方でくわしくまとめています。

代表 成田
相場は、あくまで全国の目安です。塀は長さ・高さ・状態で大きく変わるので、ネットの金額だけで判断せず、必ず現地を見た「見積り」で確かめてください。そして次の章のとおり、札幌では条件が合えば補助金で負担を減らせます。

【札幌】ブロック塀撤去の補助制度|最大10万円(令和8年度)

札幌市には、道路などに面した危険なブロック塀の撤去工事に、費用の一部を補助する制度があります。あまり知られていませんが、条件が合えば負担を大きく減らせる制度です。札幌市のブロック塀等撤去工事補助制度の内容を、要点にしぼってお伝えします(令和8年度の情報です。最新の内容は必ず市の公式ページで確認してください)。

いくら補助される?

補助額は、次の3つを計算して、いちばん低い額が採用されます(千円未満は切り捨て)。

札幌市のブロック塀等撤去工事補助制度で、補助額の決まり方を示したフロー図。次の3つを計算して、いちばん低い額が採用される(千円未満は切り捨て)。①撤去工事に要する費用(消費税を除く)の2分の1、②前面道路に面するブロック塀等の長さ(m)×13,000円、③10万円。市の計算例では、道路側の撤去費が税抜18万2,500円・道路に面する長さが合計7.3mのケースで、①9万1,000円、②9万4,000円、③10万円となり、いちばん低い①の9万1,000円が補助額になる。補助を使うなら工事の前に申請が必要で、受付は令和8年(2026年)4月20日から11月27日、先着で予算枠がある。出典は札幌市ブロック塀等撤去工事補助制度(令和8年度)。
  1. 撤去工事に要する費用(消費税を除く)の2分の1
  2. 前面道路に面するブロック塀等の長さ(m)×13,000円
  3. 10万円

市のパンフレットの計算例では、道路側の撤去費が税抜18万2,500円・道路に面する長さが合計7.3mのケースで、①9万1,000円/②9万4,000円/③10万円となり、いちばん低い①の9万1,000円が補助額になっています。塀の長さや工事費によって、補助される額は変わります。

対象になる塀の条件

補助を受けられるのは、次の条件をすべて満たす塀です。

  • コンクリートブロックやレンガ・石を積んだ塀(組積造・補強コンクリートブロック造)であること
  • 建築基準法上の道路や、公園・広場などに面していること
  • 塀の高さが80cm以上で、倒れたときに道路へはみ出す恐れがあること
  • 市の安全性チェックリストで、基準と異なる・不明な箇所が1つ以上あること
  • 道路等に面した塀を、地盤面まですべて撤去する工事であること(一部だけ残す工事は対象外)

一方で、門柱・門扉・フェンスなど、構造的に独立した部分は対象外です。また、道路に面していない塀(隣地側だけの塀など)も、この補助では対象になりません。

申込の期間と、注意したいこと

手続きで、とくに気をつけたい点をまとめます。

  • 申込期間:令和8年(2026年)4月20日〜11月27日。先着順で、予算に達し次第終了です
  • 工事の前に申請する:補助金の交付決定通知が届く前に契約・着工すると、対象外になります。順番を間違えないことが最重要です
  • 完了報告の期限:令和9年(2027年)2月26日まで
  • コンクリートガラの処分費は対象になりますが、土などの塀以外の処分費は対象外です

申請には、安全性チェックリストや見積書・図面などの書類が必要です。くわしい要件や様式は、市のページからダウンロードできます。制度の相談・申込窓口は、次のとおりです。

  • 札幌市 都市局 建築指導部 建築安全推進課(電話 011-211-2867)
  • 窓口:札幌市役所本庁舎2階(札幌市中央区北1条西2丁目)
代表 成田
この制度でいちばん多い勘違いが、「工事してから申請する」というものです。順番が逆だと、補助を受けられません。まず申請 → 決定通知 → 契約・工事の順です。先着で予算枠もあるので、使うつもりなら、シーズンの早い時期に動くのがおすすめです。なお、この補助は「塀」の撤去が対象で、空き家(家屋)そのものの解体補助とは別の制度です。

修理で直る? 撤去すべき?|判断の目安と、札幌の凍害

「壊すほどではないなら、直して使いたい」と考える方もいます。修理で済むのか、撤去したほうがいいのか。中立の立場で、判断の目安をお伝えします。

修理で対応できる可能性がある場合

次のようなケースは、部分的な補修で様子を見られることがあります。

  • ひびが表面の浅いもので、鉄筋までは達していない
  • 塀に傾き・ぐらつきがない(基礎と鉄筋がしっかり効いている)
  • 高さ・厚さ・控え壁が、現行の基準を満たしている

撤去(またはつくり直し)を考えたほうがよい場合

一方、次のような塀は、部分補修では根本的に安全になりません。撤去や、基準に合った塀・フェンスへのつくり直しを検討してください。

  • 塀が傾いている・手で押すとぐらつく
  • 鉄筋がない・基礎が浅いなど、構造そのものに問題がある
  • 高さが2.2mを超える、控え壁がないなど、基準を満たしていない
  • ひびから鉄筋のサビ(赤茶色のしみ)が出ている

判断に迷うのは当然です。見た目のひび1本でも、内部で鉄筋が傷んでいることがあります。「直すか、壊すか」自体を、現地を見てもらったうえで相談するのがいちばん確実です。

札幌ならではの「凍害」に注意

札幌の塀には、寒冷地特有の傷み方があります。それが「凍害(とうがい)」です。ブロックやモルタルにしみ込んだ水分が、冬に凍って膨らみ、春に溶ける——これを毎年くり返すうちに、表面がボロボロと剥がれたり、ひびが広がったりしていきます。

ブロックメーカーの解説によると、凍害を防ぐには「いかに水の浸入を防ぐか」が要で、寒冷地では基礎の立ち上がりを地盤面から400mm以上とる施工が推奨されています。逆に言えば、基礎が低く、笠木(塀の上のフタ)がない古い塀は、凍害が進みやすいということです。

「本州の相場で見積りを出す業者」だと、この凍害の傷み方を見落とすことがあります。札幌の塀を見慣れた業者かどうかも、選ぶときの目安になります。

代表 成田
「表面がボロボロしてきた」——これは、札幌ではよく見る凍害のサインです。表面だけの問題に見えても、中の鉄筋まで水が回っていることがあります。塗って隠すより、まず「どこまで傷んでいるか」を見てもらうのが先です。塗装で表面をきれいにする工事は別の専門領域になるので、ここでは深追いしません。

自分で壊せる?|DIYの可否ラインと、ガラ処分という壁

「業者に頼むと高いから、自分で壊せないか」と考える方もいます。小さな塀なら不可能ではありませんが、条件によっては、はっきり「やめておくべき」ラインがあります。安全のために、正直にお伝えします。

DIYを避けるべき、5つのライン

次のどれかに当てはまる塀は、自分で壊すのは危険です。業者に任せてください。

  • 道路・隣地に面している:倒れる向きを誤ると、通行人や隣家に被害が及びます。所有者の責任問題にもなります
  • 高さがある(目安として腰より高い):崩れたブロックは1個でも重く、足の上に落ちれば骨折の危険があります
  • 鉄筋が入っている:鉄筋は工具で切る必要があり、素人には難しい作業です
  • 基礎まで撤去したい:地中の基礎は重機がないと掘り起こせません
  • 隣家との共有塀かもしれない:勝手に壊すと、隣家とのトラブルになります(後述)

意外な難所は「ガラの処分」

仮に塀を壊せたとしても、多くの人がつまずくのが「壊したあとのガラ(コンクリートの破片)をどう捨てるか」です。

壊したブロックは「産業廃棄物」にあたり、家庭ごみとして出すことはできません。自分で処分するには、産業廃棄物を受け入れる処分場を探し、運び込む必要があります。塀1枚ぶんでも、ガラは軽トラック数台になることもあり、運搬と処分だけで相当な手間と費用がかかります。

つまり、「壊す作業」より「捨てる作業」のほうが、現実には大きな壁になりがちです。DIYで費用を抑えるつもりが、処分でかえって時間と体力を消耗した——というのは、よくある落とし穴です。

代表 成田
「壊すのは何とかなっても、捨てるのが大変」——これがブロック塀DIYの本音です。しかも、道路に面した塀を自分で壊すと、補助金の対象からも外れてしまうことがあります(多くの制度は、許可を持つ業者の工事が前提です)。無理は禁物。危ないと感じたら、迷わずプロにご相談ください。

撤去したあとどうする?|目隠し・境界はフェンス化という選択

塀を撤去すると、「目隠しがなくなる」「隣との境界が分からなくなる」という不安が出てきます。撤去後の選択肢を、中立に整理します。

おもな3つの選択肢

  • フェンスに置き換える:アルミやスチールのフェンスは、ブロック塀より軽く、倒壊のリスクが大きく下がります。目隠しタイプを選べば、視線もさえぎれます
  • 低いブロック+フェンスにする:足元だけ低いブロックを残し、上をフェンスにする方法です。境界を示しつつ、高さを抑えて安全にできます
  • 撤去して更地のままにする:駐車スペースを広げたい、開放感がほしい場合の選択です。境界は境界標などで示します

どれを選ぶかは、目的(目隠し・防犯・境界表示)と予算しだいです。撤去だけでなく、そのあとの外構まで見据えて相談できる業者だと、話が早く進みます。

札幌なら「雪」も考えて選ぶ

札幌では、フェンス選びに雪の要素が加わります。屋根や敷地から落ちる雪、除雪で寄せた雪の重みが、フェンスに横から圧力をかけることがあります。目隠しで面が大きいフェンスほど、雪の力を受けやすくなります。豪雪の場所では、雪が抜けやすいデザインや、丈夫な支柱を選ぶと安心です。この点も、札幌の外構を見慣れた業者に相談するのが確実です。

代表 成田
「塀を壊したら丸見えになるのでは」というご心配、よく分かります。今は目隠しフェンスの種類も豊富です。撤去とあわせて、どんな目隠しがご自宅に合うか、いっしょに考えられます。雪の当たり方まで見て選べると、あとで後悔しません。

誰に頼む?|解体業者・外構業者・ブロック工事店の違い

「ブロック塀の撤去は、どこに頼めばいいの?」。これも迷いやすいところです。頼み先によって得意分野が違うので、目的別に整理します。

目的別の頼み先

やりたいこと向いている頼み先
塀だけを撤去したい解体業者・外構(エクステリア)業者
撤去して、フェンスや新しい塀にしたい外構業者・ブロック工事店
家ごと解体して、塀もまとめて壊したい解体業者(まとめて依頼)

ポイントは、撤去後にどうしたいかです。更地にするだけなら解体業者、フェンスや新しい塀にするなら外構やブロックの専門店が向いています。撤去とその後の外構を一社で頼めると、話が早く、費用も抑えやすくなります。

家の解体も考えているなら、まとめて

もし、家そのものの解体や、実家じまいも視野に入っているなら、塀は家の解体とまとめて壊すほうが割安になることがあります。その場合の費用や進め方、注意点は、次のページでまとめています。

失敗しない、業者選びの3つの確認

料金と同じくらい大切なのが、「どこに頼むか」です。次の3点を確認してください。

  1. 見積りが項目ごとで、追加料金なしと明言するか:「一式」だけの見積書は、あとから上乗せされる余地があります
  2. コンクリートガラを適正に処分できるか:産業廃棄物の処分ルートを持つ業者かどうか。不法投棄は、依頼した側が責任を問われることもあります
  3. 札幌の凍害・雪を分かっているか:地元の塀を見慣れているかは、見積りの精度に直結します

開拓札幌の相談窓口について

「どの業者に頼めばいいか分からない」「一括見積りサイトに登録して、営業電話が何件も鳴るのは避けたい」——そんなときは、開拓札幌の窓口をお使いください。

私たちは、特定の業者に肩入れせず、ご相談内容に合う業者を中立の立場でご案内します。申し込んだ直後から何社もの営業電話が鳴ることはありません。ご案内するのは、条件に合う1〜2社だけです。「電話したら対応エリア外だった」「もう予定が埋まっていた」といった探し直しも、こちらで引き受けます。ご相談は無料で、しつこい営業はいたしません。

代表 成田
「まず、うちの塀は危ないの?」という段階でも大丈夫です。写真を1枚、公式LINEに送っていただければ、状況をうかがったうえで、点検・撤去・補助制度のどれが向いているか、いっしょに整理します。急かすことはしません。安心してお声がけください。

塀の補助も、交付決定の前に契約すると対象外になります。開拓札幌の公式LINEでは、「札幌の解体・空き家 損しないチェックシート」を無料でお渡ししています。

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ブロック塀の撤去・修理について、よくあるご質問

Q. 隣家との共有塀(境界の塀)は、勝手に壊せますか?

壊せません。境界線上に建っている塀は、両家の共有物であることが多く、片方の判断だけで撤去すると、トラブルや損害賠償の問題になりえます。まずは隣家に相談してください。劣化による撤去なら、費用を折半できるケースもあります。所有関係がはっきりしないときは、専門家に確認するのが安全です。

Q. 塀を撤去すると、固定資産税は変わりますか?

塀だけの撤去で、住宅の土地・家屋の固定資産税が上がることは通常ありません。注意したいのは、家屋も一緒に解体して更地にする場合です。住宅を取り壊すと、土地にかかっていた税の軽減がなくなり、税額が変わることがあります。このしくみは解体して更地にすると固定資産税は上がる?でくわしく解説しています。

Q. 工事は、どのくらいの日数がかかりますか?

一般的な戸建ての塀なら、1〜2日で終わることが多いです。長さや状態、基礎まで撤去するか、天候などによって変わります。正確な日数は、見積りのときに確認してください。

Q. 補助金を使うと、実際の負担はどのくらい減りますか?

札幌市の補助は、撤去費用の1/2・長さ×13,000円・10万円のいちばん低い額が上限です。たとえば道路に面した部分の撤去費が10万円程度なら、半額に近い補助を受けられることもあります。ただし対象は「道路等に面した塀」で、要件や先着の予算枠があります。使えるかどうかは、市の窓口(011-211-2867)か、私たちの相談窓口でご確認ください。

Q. 壊したブロックのガラは、自分で処分できますか?

コンクリートガラは産業廃棄物にあたり、家庭ごみとしては出せません。自分で処分場へ運び込むこともできますが、量が多く手間がかかります。多くの場合、撤去を頼んだ業者が処分までまとめて行います。

Q. 傾いているけど、まだ倒れていません。急ぐ必要はありますか?

傾き・ぐらつきが出ている塀は、次の地震や強風で倒れる危険があります。とくに道路や通学路に面していると、倒れたときに人に被害が及び、所有者の責任が問われることもあります。「まだ倒れていない」うちに点検・相談されることをおすすめします。

まとめ|札幌のブロック塀は、点検 → 費用 → 補助の順で

最後に、大切なポイントをおさらいします。

  • まず点検:傾き・ひび・ぐらつきが1つでもあれば、倒壊の危険。道路に面した塀は所有者責任も関わる
  • 次に費用:撤去は戸建てで12万〜35万円ほどが目安。正確な額は現地見積りで
  • そして補助:札幌市は道路に面した危険な塀の撤去に最大10万円。工事の前に申請・先着予算枠に注意
  • 直すか壊すか迷ったら、現地を見てもらってから判断。凍害は札幌特有のサイン

ブロック塀は、放っておくほど危険と費用が積み上がります。逆に、点検して手を打てば、その不安からは解放されます。

代表 成田
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。「うちの塀は大丈夫か」を確かめるだけでも、大きな一歩です。判断に迷ったら、公式LINEに写真を1枚送るところからで大丈夫です。点検・撤去・補助のどれが向いているか、札幌のあなたに合った進め方を、いっしょに考えます。ご相談は無料です。