「外壁にひびを見つけた」「窓の下の壁がなんだか湿っている」「業者に外壁塗装を勧められたけれど、これで雨漏りは止まるの?」——。雨漏りというと屋根を思い浮かべがちですが、じつは外壁も、水の入口になります。そして外壁の雨漏りには、屋根とは違う独特のむずかしさと、注意したい落とし穴があります。
まず、お伝えしたいことがあります。すでに入ってしまった雨漏りは、外壁を塗装するだけでは止まりません。塗装の主な役割は美観と外壁材の保護。原因がひび割れやシーリング(目地)の劣化にあるなら、そこを直さないかぎり、上から塗っても水は入り続けます。「塗装すれば雨漏りも直る」と言われて契約すると、後悔しかねません。
もうひとつ、札幌・北海道の方に大切なこと。この土地の外壁は、凍害(とうがい)でひび割れが進みやすいという事情があります。しみ込んだ水が凍って溶けてをくり返し、外壁を内側から傷める——本州とは、傷み方そのものが違うのです。
この記事の要点は、3つです。
- 外壁の雨漏りの原因は、多くがひび割れ(クラック)とシーリング(目地)の劣化、そしてサッシまわり。まず、この3つを切り分けます
- 「外壁塗装だけ」では、すでに入っている雨漏りは直りません。本命は、ひび・シーリングの補修。塗装ありきで勧める業者には、いったん立ち止まる
- 札幌では凍害で外壁のひび・剥離が進みやすく、寒暖差でシーリングも早く傷みます。費用対効果が高いのは、多くの場合シーリング補修です
私たち「くらしの味方 開拓札幌」は、札幌の暮らしの困りごとの相談窓口です。雨漏りや外壁のトラブルも、特定の工法や業者に肩入れせず、中立の立場でご相談を承っています。高所作業の危険・火災保険・悪質な勧誘への注意は、国土交通省・日本損害保険協会・国民生活センターの公式情報で裏を取りました。
外壁から雨漏り? まず知っておきたいこと
「雨漏りは屋根から」と思われがちですが、水は外壁の小さなすき間からも入ってきます。向き合う前に、押さえておきたい前提を3つお伝えします。
外壁も、れっきとした「水の入口」
家の中でいちばん広く雨風にさらされる外壁には、次の弱点があります。
- ひび割れ(クラック):外壁材の表面にできた細いひびから、水がしみ込む
- シーリング(目地)の劣化:外壁材のつなぎ目やサッシまわりを埋めるゴム状の材料が痩せて割れる
- サッシまわりのすき間:窓と壁の境目から横なぐりの雨が入り込む
外壁の雨漏りは「強い雨・風をともなう雨のとき」に出やすいのが特徴。台風や横なぐりの雨のときだけ壁の内側が濡れるなら、外壁のどこかが疑われます。
入口と出口が、ずれる
外壁の雨漏りが厄介なのは、「水が入った場所」と「室内で濡れる場所」がずれることです。壁のひびから入った水は、壁の中を伝って下へ流れ、離れた場所の窓枠や床ぎわに現れます。だから、自己判断で「たぶんここ」と塞ぐのはおすすめできません。雨漏り全般の原因の見立て方は、雨漏りの原因は特定が難しい|場所別の原因と逆引き診断でも整理しています。
屋根・高所の作業は、プロに任せる
外壁の点検も、2階部分やサッシの上部ははしごや足場を使う高所作業になります。国土交通省の資料によると、屋根や高所での作業中の事故は毎年多く、多雪の年には全国で年間1,000件以上の事故が起き、100人以上が亡くなっています。地上から見える範囲の確認までにとどめ、高い場所はプロに任せましょう。
外壁雨漏りの主な原因

外壁の雨漏りの原因は、大きく5つ。ご自宅のどこが疑わしいか、あたりをつける手がかりに。
①ひび割れ(クラック)|モルタル・サイディング
もっとも多い原因のひとつが、外壁のひび割れ(クラック)。外壁材は日ざし・雨・寒暖差にさらされ、少しずつひびが入ります。
- モルタル外壁:塗り壁のため、乾燥や地震の揺れでひびが入りやすい。細いひび(ヘアークラック)でも数が多ければ水の入口です
- サイディング(板状の外壁材):材そのもののひびのほか、表面の塗膜が劣化して防水の力が落ちると吸水します
一般に、髪の毛ほどの細いひび(幅0.3mm未満が目安とされます)はすぐ雨漏りに直結しにくい一方、幅が広い・奥が深いひびは水の通り道になりやすいと言われます。
②シーリング(目地)の劣化|つなぎ目・サッシまわり
サイディング外壁でとくに重要なのが、シーリング(目地)です。板と板のつなぎ目や、サッシと壁の境目を、ゴム状の材料(シーリング材・コーキング材)で埋めて防水しており、外壁材より先に傷む消耗品です。
- やせ・ひび割れ・剥がれ:年月とともに硬く縮み、割れたりはがれたりしてすき間が
- 寿命の目安:一般に施工から7〜10年ほどで打ち替えの検討時期を迎えるとされます(材料や環境で前後)
「サッシの角から水がしみる」「壁のつなぎ目の線に沿って濡れる」ときは、シーリングの劣化が強く疑われます。なお、原因が窓・サッシまわりに集中している場合は、窓・サッシからの雨漏りの原因と対処で窓に特化した見分けと対策もまとめています(同時公開の記事のため、公開後にリンクを差し替えます)。
③外壁材の反り・浮き・欠け
サイディングは、吸水と乾燥をくり返すうちに端が反ったり、浮いたり、欠けたりします。反った部分や、留めている釘・ビスのゆるみから水が裏側に回り込みます。日当たりと雨当たりの差が大きい面で起こりやすい傷み方です。
④施工不良(雨仕舞いの不備)
見落とされがちですが、もともとの施工に不備があるケースもあります。専門的には「雨仕舞い(あまじまい)」=水を受け流す納まりの不備で、サッシまわりの防水処理の不足、外壁と屋根の取り合いの納まりの甘さ、透湿防水シート(外壁材の裏の防水層)の張り方の不備などです。このタイプは新築や築浅でも雨漏りするのが特徴。心当たりがあれば、まず施工した会社に連絡を(後半のFAQでも触れます)。
⑤付帯部(幕板・換気フード・配管まわり)
外壁に付いた部品のまわりも、水の入口です。
- 幕板(まくいた):1階と2階の境目などに付く帯状の装飾。上端のすき間に水がたまる
- 換気フード・エアコンの配管まわり:壁の穴のふちのシーリング切れから浸水
- 雨樋の固定金具・照明などのビス穴:壁に打ったビスのまわりから入ることも
ひと目で分かる|外壁雨漏りの原因マップ
症状の出やすい場所とともに整理します。
| 原因の場所 | どんな傷み方か | 症状が出やすいところ |
|---|---|---|
| ①ひび割れ(クラック) | 外壁材・塗膜のひび | ひびの近く・その下の壁ぎわ |
| ②シーリング(目地) | つなぎ目・サッシまわりのやせ・割れ | 目地の線に沿って・窓の角 |
| ③外壁材の反り・浮き | サイディングの反り・釘のゆるみ | 反った板のまわり |
| ④施工不良(雨仕舞い) | 防水処理・納まりの不備 | サッシまわり・屋根と壁の境目(新築でも) |
| ⑤付帯部まわり | 幕板・換気フード・配管・ビス穴 | その部品の下・まわり |
札幌で多いのは、やはり①ひび割れと②シーリングの劣化。この2つは、次章の「塗装だけでは直らない」話とつながります。
【中立の助言】「外壁塗装だけ」では、雨漏りは直らない
ここは、この記事で最もお伝えしたいところです。外壁の雨漏りで困る方の多くが業者から「外壁塗装をしましょう」と勧められます。ですが正直に言えば、すでに入っている雨漏りは、外壁を塗装するだけでは、多くの場合止まりません。
塗装の主な役割は「保護」であって「止水」ではない
外壁塗装が無意味なわけではありません。塗装には次の役割があります。
- 美観:色あせた外壁を、きれいに塗り直す
- 保護:塗膜が外壁材を紫外線や雨から守り、劣化を遅らせる
どちらも「これ以上傷まないように守る」ための予防が主な役割です。ところが、すでにひび割れやシーリングの切れといった「明確な入口」があると、その上から塗料を塗っても入口はふさがりきりません(塗膜は薄く、動くひびに追従しきれず割れが再び出てくる)。「入ってしまった雨漏りを止める」のは、塗装が得意なことではないのです。
本命は、ひび・シーリングの「補修」
本命は、多くの場合ひび割れの補修とシーリング(目地)の打ち替えです。
- ひび割れ:ひびを埋める補修(幅の広いものはUカットシール工法などで、溝を切ってからしっかり充填)
- シーリング:古いものを撤去し、新しく打ち替える(増し打ちより打ち替えが基本)
止水の補修をしたうえで、仕上げに塗装をする——塗装とシーリング補修は、本来セットで考えるものです。
「塗装すれば雨漏りも直る」と勧める業者には、いったん立ち止まる
だからこそ注意したいのが、原因を診断しないまま「塗装すれば雨漏りも直りますよ」とすすめてくるケース。問題は止水の補修を省いて塗装だけで話を進めようとする場合です。判断の手がかりは、こうです。
- まず原因を調べてくれるか:入口を見ずに「塗装しましょう」は順番が逆
- ひび・シーリングの補修を、見積りに含めているか:塗装一式だけで止水の項目がなければ要確認
- 「塗れば止まる」と言い切っていないか:まっとうな業者ほど、塗装と止水は役割が違うと説明します
不安をあおって即決を迫る訪問販売には、とくに注意を。国民生活センターにも、住宅の修理・リフォームの相談が多数寄せられています。
症状から原因をたどる|外壁のどこが怪しい?

原因の種類が分かったら、次は「うちの症状から、どこを疑えばいいか」です。業者に「ここが怪しい」と伝えられると、診断がスムーズに。シミや濡れの出る場所が、ヒントになります。
「濡れる場所」からの逆引き早見表
| こんな症状のとき | まず疑う原因 |
|---|---|
| 窓の角・窓の下の壁が濡れる | サッシまわりのシーリング/防水処理の不備 |
| 外壁のつなぎ目(目地)の線に沿って濡れる | シーリング(目地)の劣化・切れ |
| ひび割れの近く・その下が濡れる | 外壁のひび割れ(クラック) |
| 換気フード・配管・幕板の下が濡れる | 付帯部まわりのシーリング切れ |
| 新築・築浅なのに濡れる | 施工不良(雨仕舞いの不備) |
ただし、これはあくまで目安。外壁は入口と出口がずれるため、窓の下が濡れていても原因はその上のひびだった、ということも。
「いつ濡れるか」も、大きな手がかり
「どんな天気のときに濡れるか」も原因を教えてくれます。
- 強い雨・横なぐりの雨のときだけ濡れる:外壁のひび・シーリング・サッシまわりが疑われます
- 雨のたびに、必ず濡れる:入口が広がっているサイン。ひびやシーリング切れが進んでいる可能性
- 雨と関係なく、冬に濡れる・雪のときだけ濡れる:外壁の雨漏りではなく結露や「すが漏り」を疑います(後述)
外壁の雨漏りと間違えやすいもの|結露・すが漏り
「壁が濡れている=外壁の雨漏り」とは限りません。雨と無関係に冬場に濡れる結露(室内外の温度差で壁の内側や窓まわりに水滴がつく)や、すが漏り(冬、屋根の雪解け水が凍って排水をせき止め、継ぎ目からしみ込む北海道特有の水漏れ)と、よく間違えられます。とくに札幌では「冬だけ・外見に異常なし」で濡れるなら、すが漏りの可能性があります。原因も対処も違うので、すが漏りとは? 雨漏りとの違い・原因から修理費用・火災保険までの記事で見分けを確かめてください。
札幌・北海道の外壁で、とくに注意したいこと
外壁の雨漏りには、札幌・北海道ならではの事情があり、本州の外壁とは傷み方そのものが違います。
「凍害」で、外壁のひび・剥離が進む
北海道の外壁で、いちばん気をつけたいのが凍害(とうがい)。外壁材にしみ込んだ水が凍って溶けてをくり返し、外壁を内側から壊していく現象です。
- 外壁の細いひびや、劣化した表面から、水がしみ込む
- 冬の氷点下で、しみ込んだ水が凍る。水は凍ると体積が約1割ふくらむため、内側からひびを押し広げる
- 気温が上がると溶け、また凍る。これをひと冬に何度もくり返す
- 外壁の表面が、ひび割れ・欠け・ボロボロと剥がれ落ちる(ポップアウト)状態になる
つまり北海道では、小さなひびが、放っておくと凍害で急速に育つのです。本州なら「様子見でいい」細いひびも、札幌では早めの補修が結局は安く済みます。
寒暖差で、シーリング(目地)が早く傷む
シーリング(目地)も、北海道では傷みが早まりがちです。理由は激しい寒暖差。夏と冬、日なたと日かげの温度差が大きいと外壁材は膨張と収縮をくり返し、そのたびにつなぎ目のシーリングは伸び縮みを強いられ、硬くひび割れたり外壁材からはがれたりと、弾力を早く失っていきます。一般に7〜10年が打ち替えの目安とされますが、寒暖差の大きい環境ではそれより早く点検したほうが安心です。凍害もシーリングの劣化も、大もとは「外壁に水がしみ込む」ことから始まります。だからこそ、ひびは小さいうちに、シーリングは切れる前に手を打つことが、北海道の外壁を長持ちさせる近道です。
応急処置とDIYの是非|やっていいこと・いけないこと

「業者を呼ぶまで、自分で何かできない?」。そう思うのは自然ですが、外壁の雨漏りは素人のDIYがかえって悪化を招きやすいトラブル。やっていいことと避けるべきことを分けてお伝えします。
やっていいこと|室内の被害を抑える
けがの心配がなく、被害を広げない範囲で、次のことができます。
- 室内側の濡れを、拭き取る:窓枠・床ぎわ・壁をこまめに拭き、範囲を広げない
- 家具・家電を移動する:濡れる場所の下にあるものは早めに移す。家電は漏電・故障の危険が
- 濡れる場所・日時・天気を記録する:写真とメモで残すと、業者への相談や火災保険の申請に役立ちます
- 地上から、外壁を目視する:ひび・シーリングの割れ・濡れじみを、地面に立ったままスマホのズームで
今まさに水が漏れていて、すぐの対応を知りたい方は、雨漏りの応急処置とやってはいけないこともあわせてご覧ください。
やってはいけないこと|素人のコーキングは悪化のもと
一方、次のことは避けてください。よかれと思ってやったことが、雨漏りを悪化させる典型です。
- ひびやすき間を、自分でコーキングで埋める:いちばん多い失敗です。外壁にはあえて水を逃がす通気や水抜きの仕組みがあり、素人判断でむやみに塞ぐと水の逃げ道をふさいで内部に水がこもり、かえって被害が広がることがあります。とくにサッシ下部の水抜き穴を塞ぐのは厳禁です
- ひびを埋めるだけで、放置する:表面を埋めても原因が奥にあれば水は止まらず、放置すると内部で腐食が進みます
- 塗装だけで直そうとする:前章のとおり、塗るだけでは止まりません
- はしごで2階の外壁・サッシ上部を確認する:はしごからの転落事故は後を絶ちません。高所は業者の仕事です
外壁は、多少の水は入る前提で入った水を下から外へ逃がす設計(透湿防水シートや水切り、水抜き穴など)になっています。「どこを埋め、どこを埋めてはいけないか」の判断が要るため、コーキング補修はプロの仕事と考えてください。応急処置は「室内の被害を抑える」ところまで、と覚えておきましょう。
外壁雨漏りの修理方法と費用の目安

大切なのは「どれか1つが正解」ではなく、原因と傷みの程度で合う方法が変わること。選択肢を中立に整理します。
外壁雨漏り修理の、主な選択肢
軽いものから根本的なものまで、次の4つです。
- シーリング(目地)の打ち替え:古いシーリングを撤去し、新しく打ち直す。目地・サッシまわりが原因のときの基本で、費用対効果が高いのが特長
- ひび割れの補修(Uカットシール工法など):幅の広いひびは溝を切ってしっかり充填し仕上げます。細いひびは専用材のすり込みで済むことも
- 外壁材の部分張り替え・重ね張り:反り・欠け・広範囲の傷みがある部分を張り替える・重ねる方法。範囲が広いと費用は上がります
- 外壁塗装(保護・仕上げ):止水の補修後に外壁全体を塗り、防水性と美観を回復。あくまで仕上げ・予防です
中立の判断軸|多くの場合、まず「シーリング補修」が費用対効果が高い
原因がシーリングの劣化や幅の狭いひびに限られるなら、シーリングの打ち替えやひび補修だけで雨漏りが止まることが多く、外壁全体の塗装や張り替えに比べてはるかに安く済みます。判断の軸はこうです。
- 原因が目地・サッシまわりのシーリング、または部分的なひびなら:まずシーリング補修・ひび補修で止水できないか検討を
- ひびが広範囲・外壁材の反りや剥離が全体に及ぶなら:塗装や部分張り替え、大がかりな改修を検討
- 塗装の時期も近いなら:足場を組む機会にあわせ、止水の補修と塗装をセットで行うと足場代が一度で済みます(塗装の費用相場や、札幌で塗れる時期は札幌の外壁・屋根塗装 費用相場と業者選びにまとめています)
逆に、原因が一部のシーリング切れなのに、いきなり外壁全体の張り替えや高額な塗装を勧められたら、立ち止まるサインです。「症状に見合った工法か」を見積りで確かめてください。
費用相場は「目安」として、幅で考える
費用は原因・範囲・外壁材・足場の有無で大きく変わり、一律には言えません。札幌の外壁・屋根修理業者が公開している料金例をもとに、目安を挙げます。
| 工法の種類 | 費用の目安(札幌の料金例) | 向いているケース |
|---|---|---|
| シーリング(目地)の打ち替え | 1mあたり900〜1,500円前後(+足場代) | 目地・サッシまわりの劣化が原因 |
| ひび割れの部分補修 | 1か所5万円前後〜(範囲・工法で変動) | 部分的なひびが原因 |
| 外壁の部分張り替え・重ね張り | 範囲により数十万円〜 | 反り・欠け・広範囲の傷み |
| 外壁塗装(保護・仕上げ) | 戸建て全体で数十万円〜(㎡単価の目安あり) | 止水の補修後の仕上げ・予防 |
| 足場の設置 | 数万〜十数万円(建物の大きさで変動) | 2階以上・広範囲の作業で必要 |
※上記は目安です。2階以上の作業ではほぼ足場代が加わるため、シーリングだけの補修でも総額は上がり、逆に地上から届く一部の補修なら数万円で収まることも。正確な金額は「見積り」でしか分かりません。費用の全体像は、札幌の雨漏り修理の費用相場と業者の選び方でも整理しています。なお、断熱をともなう外壁改修などは、国や自治体の補助金・助成金が使える場合もあります。
外壁の雨漏りに、火災保険は使える?
「外壁の雨漏り修理に、火災保険は使えないの?」。答えは、「原因しだいで、使える場合もあれば、使えない場合もある」。ここを知っておくと、悪質な勧誘にもだまされにくくなります。
使える可能性があるのは「風災・雪災・雹災」と認められたとき
持ち家の火災保険は、自然災害の損害も補償します。日本損害保険協会の説明によると、風災(強風・台風)・雪災(大雪・なだれ)・雹災(ひょう)による損害が一定額以上なら補償の対象とされています。外壁でいえば、台風の飛来物で外壁が割れた・強風で外壁材がめくれた・雹で外壁がへこんだなど、突発的な災害でこわれて水が入ったと認められれば対象になり得ます。
使えないのは「経年劣化」が原因のとき
一方、経年劣化が原因の外壁のひびやシーリング切れは、一般に火災保険の対象外です。補償されるのは「突発的な事故・災害による損害」で、劣化は対象外とされるのが一般的だから。外壁の雨漏りは経年劣化が背景にあることが多く、「災害が原因」か「劣化が原因」かの見極めが分かれ目に(判断は最終的に保険会社が行います)。
「火災保険で0円」と煽る業者に、要注意
「火災保険を使えば自己負担0円で直せます」「申請を代行します」といった勧誘には、十分な注意を。国民生活センターの注意喚起によると、「保険金が使える」と勧誘する住宅修理サービスの相談が急増し、次のトラブルが報告されています。
- 高額な手数料:受け取った保険金の3〜4割を請求される(「手数料は40%だが損はない」と勧誘された事例も)
- 解約できない・違約金:解約を申し出たら「解約できない」と言われた、高額な違約金を求められた
- 虚偽の申請に巻き込まれる:実際と違う理由で申請させられる。うその理由での請求は、依頼した本人が責任を問われる
国民生活センターは、「申請サポート会社に頼らずとも、保険金の請求は加入者自身で行える」こと、「うその理由で保険金を請求することは絶対にやめましょう」と、はっきり呼びかけています。使うなら、まず契約中の保険会社に自分で連絡し、信頼できる地元業者経由で正直に申請を。火災保険の条件や進め方は、すが漏りの記事の火災保険の章でも整理しています。
後悔しない、外壁雨漏り修理業者の選び方
外壁の雨漏りは原因の見極めがむずかしく、「塗装ありき」の勧誘も多いため、どの業者に頼むかで仕上がりも費用も大きく変わります。後悔しないポイントを、中立の立場で整理します。
まず「原因を診てから」提案する業者を選ぶ
いちばん大切なのは、原因を調べてから工事を提案してくれるかです。外壁を見もせずに工法から入る業者は避けてください。まっとうな業者は、どこから水が入っているかを調べ、その原因に必要な工法を説明し、止水の補修(ひび・シーリング)と仕上げ(塗装)を切り分けて提案します。
「塗装ありき」でなく、止水の補修を提案に含むか
本文「『外壁塗装だけ』では、雨漏りは直らない」の章のとおり、雨漏りを止めるのは塗装ではなく止水の補修です。見積りにひび補修・シーリング打ち替えの項目が入っているかを確認し、「外壁塗装一式」だけで止水が抜けていないかを見てください。
2〜3社から相見積りを取る
1社だけでは、その診断・金額・工法が妥当か判断できません。2〜3社から見積りを取ると、原因の見立てが一致するか、金額の相場感、工法の説明の納得感を比べられます。とくに外壁は業者によって「塗装」寄り「張り替え」寄りと提案が分かれやすいため、複数の目で見る価値が大きい。あわせて次の3点も確認を。
- 診断・調査を行い、写真や報告書を出してくれるか
- 見積りが項目ごとに分かれ、追加費用の有無が明確か:「一式いくら」でなく、何にいくらかかるか分かること
- 保証(再発時の対応)があるか:止水の補修は、保証の期間と条件を確認しておくと安心です
訪問販売の「即決の煽り」に注意
外壁は道路から傷みが見えやすいため、飛び込みの訪問販売が多い箇所です。「今すぐ契約すれば足場代が無料」「このままだと家が危ない」と、その場で契約を迫る業者には注意を。「火災保険で0円」の勧誘もこの手口とセットで来ることがあります。まっとうな業者は、考える時間をくれ、相見積りを嫌がりません。
業者選びに迷ったら、開拓札幌にご相談を
「塗装と補修、どっちが必要?」「この見積り、妥当なの?」。迷ったら、開拓札幌にご相談ください。ご案内するのは、原因を診てから提案し、止水の補修と塗装を正直に切り分けて説明してくれる業者だけです。一括見積もりサイトのように申し込んだ直後から何社もの営業電話が鳴ることはなく、ご案内するのは条件に合う1〜2社だけ。「電話したら対象エリア外だった」という探し直しも、こちらで引き受けます。
相談はまだ早い、という方も、まずはご自宅の外壁を自分の目で確かめたいですよね。そこで、この記事の判断ポイント——ひび・シーリング・サッシまわりの切り分け、「塗装ありき」の見積りを見抜くチェック、火災保険が使える/使えないの線引き——を、いざという時に手元で見返せる1枚の無料シートにまとめました。

その名も「札幌の雨漏り 損しない診断シート」。公式LINEから無料で受け取れます。外壁のどこを見ればいいか、そして「塗装すれば直りますよ」の一言に立ち止まる判断軸が手元にあれば、業者と対等に話せて、凍害で傷んだ札幌の外壁を高値づかみせずに守れます。
外壁の雨漏りに関する、よくあるご質問(FAQ)
Q. 外壁塗装をすれば、雨漏りは直りますか?
すでに入っている雨漏りは、塗装だけでは多くの場合止まりません。詳しくは本文「『外壁塗装だけ』では、雨漏りは直らない」の章のとおりで、正しい流れはひび・シーリングを補修してから、仕上げに塗装をすること。「塗れば直る」と言い切る業者には、原因の補修がどうなっているか必ず確認を。
Q. 外壁のひびは、どこまで放置していいですか?
一般に、髪の毛ほどの細いひび(幅0.3mm未満が目安とされます)は、すぐ雨漏りに直結しにくいとされます。ただし札幌・北海道では、凍害で細いひびが急速に育つため、本州の感覚での「様子見」は禁物。幅が広い・奥が深い・数が多い・濡れじみをともなうひびは、早めに業者に見てもらってください。
Q. 賃貸・分譲マンションの外壁の雨漏りは、誰が負担しますか?
状況で変わりますが、基本はこうです。賃貸住宅では、建物の不具合である外壁の雨漏りは原則として大家さん(貸主)の負担で直すのが一般的。分譲マンションでは、外壁は共用部分にあたることが多く、その場合は管理組合の負担・管理で修理するのが基本です。いずれも勝手に工事を進めると費用を負担してもらえないことがあるので、業者を呼ぶ前に、まず管理会社・管理組合へ連絡してください。
Q. 新築なのに外壁から雨漏りします。なぜですか?
新築・築浅でも、外壁の雨漏りは起こり得ます。原因の多くは施工時の不備(雨仕舞いの不備)——サッシまわりの防水処理の不足、外壁と屋根の取り合いの納まりの甘さ、防水シートの張り方の不備などです。新築なら、まず施工したハウスメーカー・工務店に連絡を。保証期間内なら無償で対応してもらえることがあります。別の業者に頼む前に、まず施工元に相談するのが順番です。
Q. 「外壁の雨漏り」と「すが漏り」は、どう違いますか?
原因がまったく違います。見分けの目安は「強い雨のときに壁が濡れる=外壁の雨漏り」「雪の冬だけ・外見に異常なし=すが漏り(冬に雪解け水が凍って排水をせき止める北海道特有の水漏れ)」。くわしくはすが漏りとは? 雨漏りとの違いの記事を。
Q. 外壁のシーリング補修は、自分でできますか?
市販のコーキング材はありますが、素人のDIYはおすすめしません。本文「応急処置とDIYの是非」の章のとおり、外壁は入った水を下から逃がす仕組みで、どこを埋め、どこを埋めてはいけないかの判断が要ります。とくにサッシ下部の水抜き穴を塞ぐのは厳禁で、2階部分は高所作業になり危険です。止水にかかわる補修は、プロに任せましょう。
まとめ|外壁の雨漏りは「原因を診てから直す」が鉄則
- 外壁も水の入口。原因の多くはひび割れ(クラック)・シーリング(目地)の劣化・サッシまわり。まずこの切り分けから
- すでに入っている雨漏りは、外壁塗装だけでは止まらない。本命はひび・シーリングの補修。「塗れば直る」と勧める業者には立ち止まる
- 札幌では凍害で細いひびが急速に育ち、寒暖差でシーリングも早く傷む。小さいうちの補修が結局いちばん安い
- 応急処置は室内の被害を抑えるところまで。素人のコーキングは悪化のもとで、高所作業はプロに任せる
- 火災保険は風災・雪災・雹災が原因なら対象になり得るが経年劣化は対象外。「0円」を煽る申請代行に注意を
- 費用対効果が高いのは、多くの場合シーリング補修。2〜3社の相見積りで金額を確かめる
鉄則はシンプル。原因を診てから、それに合った止水の補修をする——この順番さえ守れば、外壁の雨漏りは必ず前に進めます。
