「天井からポタポタ水が落ちてくる」「壁のクロスが濡れてシミが広がる」——。いま、まさにそんな状況なら、この記事はあなたのためのものです。
まず、いちばん大事なことをお伝えします。雨漏りに気づいたら、最優先は「室内の被害を止めること」。原因さがしや修理は、そのあとで大丈夫です。あわてて屋根に上がったり、電気系統を触ったりするのは、いちばん危険な行動です。
この記事は、水が漏れている「今このとき」に、何を・どの順番でやればいいかを、安全第一でまとめた保存版です。要点は3つ。
- 最初にやるのは「電気を止める・家電を移す」。次に「水を受ける・拭く・記録する」。この順番が命と家財を守ります
- やってはいけないことは「自分で屋根に登る」「濡れた電気を触る」。屋根の雪下ろし・除雪中の事故は、全国で毎年多発しています
- 応急処置はあくまで時間かせぎ。原因を突き止めて直すのはプロの仕事です。漏電・大量・広範囲なら、すぐ業者へ
必要なところから読めます。
- 今すぐ何をすればいい? → 「今すぐできる室内の応急処置」の章へ
- 天井・窓・ベランダ、場所別に知りたい → 「箇所別の応急処置」の章へ
- やってはいけないことは? → 「絶対にやってはいけないこと」の章へ
- いつ業者を呼ぶ? → 「応急処置の限界」の章へ
- 冬だけ漏れる(札幌の方) → 「すが漏りかも」の章へ
私たち「くらしの味方 開拓札幌」は、札幌の暮らしの困りごとの相談窓口です。雨漏りや屋根のトラブルについても、ご相談を承っています。特定の工法や業者に肩入れせず、最適な方法を中立の立場でご案内します。この記事では、脅すのでも急かすのでもなく、安全に被害を最小限へ抑える手順をお伝えします。事故の統計は、国土交通省の公式情報で裏を取りました。
雨漏りに気づいたら、まず落ち着いて|最優先は「室内の被害を止める」
水が漏れているのを見つけると、つい「どこから漏れてるの?」と原因を探したり、「早く塞がなきゃ」とあせったりしがちです。ですが、最初にやるべきは、原因さがしでも修理でもありません。室内の被害をこれ以上広げないことです。
放置すると、どうなるのか
「少しだから、あとで」と後回しにすると、被害は思った以上のスピードで広がります。放置で起こりやすいのは、次の3つです。
- 漏電・火災:漏れた水が照明・コンセント・家電にかかると、漏電やショートの危険が。最悪の場合、火災につながります
- 家財の水濡れ:家具・家電・書類・思い出の品が、じわじわ濡れて使えなくなります
- 建物へのダメージ:天井裏や壁の内側に水が回ると、木材の腐食・断熱材の劣化・カビが進み、修理が大がかりに
つまり、最初の数分の動き方で、被害の大きさが変わります。だからこそ、順番が大切なのです。
あわてて屋根に登らない・電気を触らない
先に、いちばん大事な結論を。水が漏れていても、自分で屋根に登ってはいけません。「原因を見てこよう」「上から塞ごう」と屋根に上がるのは、応急処置のなかで最も危険な行動です(くわしい理由は後の章で)。
もうひとつ、濡れた電気系統には触らないこと。水がしたたる照明やコンセントに手を出すのは、感電の危険があります。
開拓札幌は中立の相談窓口として、不安をあおって契約を急がせることはしません。この記事でお伝えするのは、今すぐ・安全にできることと、プロに任せるべき境界線です。まずは落ち着いて、次の章の手順を上から順にどうぞ。
今すぐできる室内の応急処置|この順番でやる

ここからは、実際の手順です。上から順番にやってください。とくに①の「電気」を最初に持ってくるのが安全のポイントです。
手順①|電気を止める・家電を移動する(漏電を防ぐ)
いちばん最初は、電気の安全確保です。水と電気が出会うと、感電・漏電・火災の危険が。
- 漏れている場所の近くの家電は、コンセントを抜く:ただし、手やコードが濡れているときは触らない。乾いた手・乾いた場所で行います
- 天井から水が落ちている・照明に水がかかっているなら、その部屋のブレーカーを落とす:分電盤の該当する回路を切ります。どれか分からなければ、主幹(メインのブレーカー)を落として構いません
- 濡れたコンセント・照明・スイッチには触らない:水がかかった電気設備は、乾くまで使わないでください
天井の照明器具から水がしたたっている場合は、感電の危険が高い状態です。無理に触らず、ブレーカーを落として業者に相談してください。
手順②|落ちてくる水を受ける(バケツ+ビニール+雑巾)
次に、落ちてくる水を受け止めます。ただ置くだけだと水はねで周りが濡れるので、ひと工夫を。
- バケツや深めの容器を、水が落ちる位置に置く
- 下にビニールシートや大きめのゴミ袋を敷き、床を守る
- バケツの中に雑巾やタオルを入れておくと、水はねをおさえられる
水の落ちる位置がずれてきたら、容器も移動させます。範囲が広ければ、ブルーシートを床いっぱいに広げて「受け皿」にする方法もあります(ブルーシートの注意は後の章で)。
手順③|しみてくる水を拭く(吸水シート・タオル)
壁やサッシからじわじわしみ出す水は、こまめに拭き取ります。ポイントは「濡れる範囲を広げない」こと。市販の吸水シートがあれば効果的で、なければ古タオル・雑巾・新聞紙でも代用できます。拭いても追いつかないほどの量なら、無理に拭き続けず②の「受ける」に切り替えます。
手順④|家具・家電・大切なものを守る
漏れている場所の下や近くにある、濡れて困るものを移動させます。
- 家電・パソコン・延長タップ:感電・故障の危険があるので最優先で移動
- 家具・布団・カーペット:水を吸うと重く・傷みやすいので、乾いた場所へ
- 書類・写真・思い出の品:一度濡れると戻らないものは、早めに避難を
すぐ動かせない大きな家具は、上にビニールをかけて濡れを防ぎます。
手順⑤|写真と日時を記録する(相談・火災保険に使う)
被害が落ち着いてきたら、スマホで写真を撮っておきます。これが、あとで効いてきます。
- 漏れている場所・濡れた天井や壁・水がたまった様子を、複数の角度で撮る
- 日時が分かる形で(スマホの写真は撮影日時が自動で残ります)
- 被害が広がっていく様子も、時間をおいて撮っておくと状況が伝わりやすい
この写真は、業者に状況を正確に伝えるときや火災保険を申請するときの大事な証拠になります。片づける前に、まず1枚。忘れないでください。
箇所別の応急処置|天井・窓/サッシ・ベランダ

漏れている場所によって、気をつけるポイントが少し変わります。まず、ひと目で分かる早見表です。
| 漏れている場所 | やること | 気をつけること |
|---|---|---|
| 天井 | 下で水を受ける・家財を移す | ふくらみに自分で穴を開けない |
| 窓・サッシ | 吸水・雑巾で拭く・結露と見分ける | コンセントの近くは感電注意 |
| ベランダ・バルコニー | 排水口のゴミを安全な範囲で除去 | 柵に乗る・身を乗り出さない |
天井から漏れているとき
いちばん多いのが、天井からの雨漏りです。
- 真下でしっかり水を受ける:手順②のバケツ+ビニール+雑巾で。落ちる位置がずれたら容器も動かします
- 照明器具から水が出ているなら、ブレーカーを落とす:天井の照明は感電の危険が高い場所。無理に触らないでください
ここで注意したいのが、天井のふくらみ(水がたまって垂れ下がった部分)です。「水を逃がそう」と自分で穴を開けたくなりますが、基本的には自分で穴を開けないでください。一気に大量の水が落ちて家財を傷めたり、天井材が崩れたりする危険があります。判断がむずかしいので、業者に相談するのが安全です。
窓・サッシから漏れているとき
窓まわり・サッシから水が入ってくることもあります。
- 吸水シートや雑巾で、しみてくる水を受ける・拭く:窓の下のサッシ枠にタオルを置いておくと安心です
- 近くのコンセント・電気製品に注意:窓の下にコンセントがある場合は、感電を避けるため水がかからないようにします
なお冬場は、雨と無関係に毎朝、窓やサッシの内側だけが濡れる「結露」のこともあります。区別がつかないときは、雨の日に悪化するかを確かめてください。
ベランダ・バルコニーから漏れているとき
ベランダやバルコニーの真下の部屋が漏れる場合、排水口(ドレン)の詰まりが原因のことがあります。落ち葉・土・ゴミが排水口をふさぎ、水があふれて室内に入るケースです。
- 排水口まわりのゴミを、安全に手が届く範囲で取り除く:これだけで水が引くことがあります
- ただし、無理はしない:ベランダの柵から身を乗り出す・柵に乗るのは転落の危険。絶対にやめてください
掃除は「立ったまま安全に手が届く範囲」まで。手が届かない・原因が分からないときは業者へ。防水層の劣化が原因なら掃除では止まらず、専門の防水工事が必要です。
防水テープ・ブルーシートを使うときの注意
市販の防水テープやブルーシートは、応急処置の心強い味方です。ただし、使う場所と使い方を間違えると、危険だったり、効果がなかったりします。正しく使うためのポイントを整理します。
防水テープは「室内用・屋外用」を確認し、乾いた面に貼る
防水テープ(ブチルテープなど)は、水の入り口を一時的にふさぐのに使えます。ただし注意点があります。
- 室内用か屋外用かを確認する:屋外の水まわりに使うなら、屋外・防水用のものを選びます
- 貼る面を、できるだけ乾かしてから貼る:濡れたまま・汚れたままでは、テープがはがれてしまいます
- あくまで「応急」と割り切る:テープで一時的に水が止まっても、原因が消えたわけではありません。かえって水の逃げ場をふさいで、別の場所から漏れることもあります
サッシのすき間・窓枠など、安全に手が届く室内側の応急なら、防水テープは役立ちます。逆に、原因が分からないまま外壁や屋根を手当たりしだいに塞ぐのは、逆効果になりかねません。
ブルーシートは「屋根の上=高所」なので、基本はプロに
「屋根にブルーシートをかければいい」という情報を見かけますが、屋根の上でのブルーシート掛けは、素人がやってはいけない危険な作業です。高所からの転落事故が非常に多く(次の章でくわしく)、濡れた屋根・雪の積もった屋根はとくに滑りやすい。シートを風で飛ばされないよう固定するのも専門的な技術が要ります。
どうしても屋根の養生が必要なら、屋根の応急処置・防水シート掛けを専門にする業者に依頼してください。プロは安全帯を使い、正しい方法で施工します。屋根の上は、あなたが上がる場所ではありません。
ブルーシートを使うなら「室内の受け皿」として
ブルーシートを安全に使う方法もあります。漏れる範囲が広いとき、室内で床全体に広げて「大きな受け皿」にする使い方です。屋根に持って上がるのではなく、足元で使う——これが安全な使い方です。
絶対にやってはいけないこと|命と家を守るために

ここは、この記事でいちばん大切な章です。応急処置で「やること」以上に大事なのが「やってはいけないこと」。次の3つは、命や家を守るため絶対に避けてください。
①いちばん危険|自分で屋根に登らない
最も強くお伝えしたいのが、これです。原因を見よう・上から塞ごうと、自分で屋根に登ってはいけません。屋根の上での作業は、思う以上に危険です。
国土交通省の資料によると、屋根の雪下ろしなど除雪作業中の事故は毎年多く発生し、雪の多い年には全国で年間1,000件以上の事故が起き、100人以上が亡くなっています。しかも死亡事故の約8割は65歳以上の高齢者です。これは雪下ろしの統計ですが、屋根の上が危険な場所であることを、はっきり示しています。
雨漏りの応急でも、同じことが言えます。濡れた屋根やコケの生えた屋根は非常に滑りやすく、雪や氷の残る冬の屋根はさらに危険。2階の屋根からの転落は、命に関わる高さです。「ちょっと見るだけ」「慣れているから」は通用しません。屋根の上は、あなたが上がる場所ではないのです。
②濡れた電気系統を触らない
2つめは、水に濡れた電気設備に触れないこと。水と電気が組み合わさると、感電・漏電・火災の危険があります。
- 水がしたたっている照明・コンセント・スイッチには、手を出さない
- 濡れた手・濡れた床の上で、電気製品を操作しない
- 心配なときは、その部屋のブレーカーを落としてから対応する
「感電するかも」と思ったら、迷わず電気を止める。これが鉄則です。
③原因が分からないまま、塞ぎ込まない
3つめは、少し意外かもしれません。原因が分からないまま、あちこちを塞ぎ込むのは避けてください。「入り口はここだろう」と外壁や屋根をコーキングやテープで塞ぐと、水の逃げ場がなくなり、別の場所からもっとひどく漏れることがあります。雨漏りは、水が入る場所と室内に出てくる場所が離れていることが多く、原因の特定は専門家でもむずかしいもの。本格的な穴ふさぎは、原因を突き止めてから。それはプロの仕事と割り切ってください。
やること・やってはいけないこと(早見リスト)
迷ったら、このリストに戻ってください。
- ○ やること:電気を止める/水を受ける/拭く/家財を移す/写真で記録する
- × やってはいけない:自分で屋根に登る/濡れた電気を触る/原因不明のまま塞ぐ/天井のふくらみに穴を開ける/ベランダで身を乗り出す
応急処置の「限界」|業者を呼ぶ判断

ここまでの応急処置は、あくまで「時間かせぎ」です。被害を止めているあいだに、原因を突き止めて根本から直す——それはプロの仕事。ここでは、その境界線をはっきりさせます。
応急処置でできるのは「被害を止める」ところまで
バケツで受ける・拭く・家財を守る。これらは大切ですが、雨漏りそのものを直したわけではありません。次の雨でまた漏れます。しかも雨漏りは、放置するほど建物の内部(木材・断熱材)が傷み、修理費がふくらみます。だから応急処置と並行して、早めに業者へ相談するのが得策です。原因の特定には、専門的な雨漏り調査(散水調査・赤外線調査など)が要ることもあり、ここは経験のあるプロの領域です。
すぐに業者を呼ぶべき「危険なサイン」
次のどれかに当てはまるなら、様子見せず、すぐに専門業者へ連絡してください。
- 照明・コンセントから水が出ている:漏電・火災の危険。ブレーカーを落として即相談
- 水の量が多い・勢いよく漏れる・止まらない:バケツで追いつかないレベルは緊急
- 複数の場所・広い範囲から漏れている:原因が大きい・進行している可能性
- 天井が大きくふくらんでいる:崩落の危険。近づかず業者へ
- 2階や屋根が原因らしい:高所作業になるので、絶対に自分で上がらずプロへ
逆に、「少量で・1か所だけ・雨がやめば止まる」なら、まず応急処置で受けつつ、雨のあいだに落ち着いて業者を探す、という進め方でも間に合うことが多いです。
業者選びで迷ったら、開拓札幌にご相談を
とはいえ、水が漏れている最中に落ち着いて業者を選ぶのは大変です。「どこに頼めばいいの?」「足元を見られないか不安」——そんなときは、開拓札幌にご相談ください。特定の業者に肩入れせず、状況に合う業者を中立の立場でご案内します。ご案内するのは、原因の調査・見積り・保証がはっきりしている業者だけです。
一括見積もりサイトのように、申し込んだ直後から何社もの営業電話が鳴ることはありません。ご案内するのは、条件に合う1〜2社だけ。「電話したら対象エリア外だった」「もう予約でいっぱいだった」という探し直しも、こちらで引き受けます。緊急のときほど、その手間は省きたいものです。
写真を送るのはもう少し落ち着いてから、まずは自分の手で状況を確かめたい——そんな方のために。この記事の「最初にやること・絶対にやってはいけないこと・業者を呼ぶべき危険サイン」を、水が漏れているそのときに手元でそのまま見返せる、1枚の無料チェックシートにまとめました。

その名も「札幌の雨漏り 損しない診断シート」。公式LINEから無料で受け取れます。電気を止める→水を受ける→記録するの正しい順番、屋根に登らない・濡れた電気を触らないのNGライン、そして「すぐ呼ぶ/様子見でいい」の見分けが、この1枚に。頭が真っ白になっても、シートの上から順になぞるだけで、あわてて危ない行動に走らず、被害と余計な出費を最小限に抑えられます。
冬だけ漏れるなら「すが漏り」かも(北海道の方へ)
最後に、札幌・北海道にお住まいの方に、大切なお知らせです。「雪が積もっている冬のあいだだけ、天井から水が漏れる」——その症状、実は「雨漏り」ではなく「すが漏り」かもしれません。
「すが漏り」は、雨漏りとは原因が違う
すが漏りは、雪解け水による冬特有の水漏れです。屋根に穴も割れもないのに、氷が排水をせき止め、行き場を失った水が屋根材の継ぎ目からしみ込みます。次のような特徴があれば、すが漏りの可能性が高いです。
- 雪が積もっている冬の時期にだけ、漏れる
- 雨が降っていなくても、天井や壁から水が出る
- 屋根を見ても外見に異常がない
- 春になると、症状が止まる
これらに当てはまるなら、すが漏りとは?雨漏りとの違い・原因から修理費用・火災保険までの記事で、仕組みと対処をくわしくまとめています。原因が違えば、対処も変わります。あわせてご覧ください。
すが漏りでも「屋根に登らない」は同じ
すが漏りの場合も、この記事の大原則は変わりません。「氷を割ろう」「雪を下ろそう」と、自分で屋根に登らないこと。むしろ冬の屋根は雪や氷で滑りやすく、より危険です。氷やつららを叩き割ると屋根材を傷め、夏に「本物の雨漏り」を作ってしまうこともあります。
室内の応急処置(水を受ける・拭く・家財を守る・記録する)は、雨漏りもすが漏りも同じ。屋根の雪や氷への対処は、必ずプロに任せてください。
「雨漏り?すが漏り?」の切り分けから
「うちのは、雨漏りとすが漏り、どっちなんだろう」と迷うこともあるでしょう。見分けの基本は、「漏れる季節」と「雨との関係」です。雨の日に漏れるなら雨漏り、雪の時期に雨と無関係で漏れるならすが漏りが疑われます。判断がむずかしいときは、雨漏りの原因と、すが漏りとの見分け方もご参考に。切り分けに迷ったら、開拓札幌が中立の立場でお手伝いします。
雨漏りの応急処置に関する、よくあるご質問(FAQ)
Q. 賃貸住宅で雨漏りしたら、自分で応急処置していいですか?
室内の応急処置(水を受ける・拭く・家財を守る)は、被害を防ぐためにやって構いません。ただし、まず先に、管理会社・大家さんへ連絡してください。賃貸の建物の不具合は、原則として貸主側が直すのが一般的です。自己判断で業者を呼んで工事を進めると、費用を負担してもらえないことがあります。連絡がつくまでのあいだ、被害を広げない応急処置にとどめ、写真を撮っておきましょう。
Q. コーキング(すき間を埋める材料)で、自分で塞いでいいですか?
応急にとどめるなら、安全に手が届く室内側だけにしてください。屋根や外壁の高所を自分でコーキングするのは危険なうえ、原因が違えば水の逃げ場をふさいで悪化させることがあります。本格的な補修は、原因を突き止めてから業者に任せるのが安全です。
Q. 火災保険を使うのに、写真は必要ですか?
はい、被害の写真は用意しておくことを強くおすすめします。火災保険で風災・雪災などが認められる場合、申請には被害の状況が分かる写真が役立ちます。片づける前に、漏れている場所・濡れた天井や壁を複数の角度で撮っておいてください。なお、「火災保険で0円になる」と勧誘する修理業者には注意が必要です。申請は加入者自身が主体で行えるので、まずは契約中の保険会社に連絡するのが安全です。
Q. とりあえず応急処置をすれば、修理は急がなくて大丈夫ですか?
いいえ、応急処置はあくまで時間かせぎです。放置すると、天井裏や壁の内部で木材の腐食・断熱材の劣化・カビが進み、修理が大がかりで高額になります。応急処置で被害を止めたら、なるべく早く原因の調査・修理を業者に相談してください。とくに、漏電の危険がある・水の量が多い・広範囲といった場合は、様子見せずすぐに連絡を。
Q. 夜間や休日に漏れてきました。どうすればいいですか?
まずは、この記事の室内の応急処置で被害を最小限に。これだけで、朝や翌営業日まで持ちこたえられることが多いです。天井の照明から水が出ている・大量に漏れているなど危険なサインがあれば24時間対応の業者を探すことになりますが、緊急対応は割高になりがち。あわてて高額な契約をせず、可能なら明るい時間に落ち着いて相談するのが安心です。
まとめ|雨漏りに気づいたら、まず「室内を守る」から
最後に、大切なことをおさらいします。
- 雨漏りに気づいたら、最優先は「室内の被害を止める」。原因さがしや修理はそのあとで大丈夫
- 手順は「①電気を止める・家電を移す→②水を受ける→③拭く→④家財を守る→⑤写真で記録」。とくに最初の「電気」を後回しにしない
- 絶対にやってはいけないのは「自分で屋根に登る」「濡れた電気を触る」「原因不明のまま塞ぎ込む」。屋根の上での作業は、除雪中の事故が毎年多く命に関わる
- 応急処置は時間かせぎ。漏電・大量・広範囲・天井のふくらみ・2階/屋根が原因なら、すぐ業者へ
- 札幌で冬だけ・雨と無関係に漏れるなら、それは「すが漏り」かも。原因が違えば対処も変わる
雨漏りは、突然やってきて頭が真っ白になるトラブルです。でも、正しい順番で「まず室内を守る」ことができれば、被害は最小限に抑えられます。屋根に上がらず、電気に気をつけ、写真を残す。原因の修理はプロに任せる。これが、あなたと家を守る道です。

