札幌の家事代行|料金9社実測と、ひとり親が無料で使える市の制度

札幌の家事代行のアイキャッチ。9社実測で中央値は1時間4000円、ひとり親には無料で使える市の制度もあることを示す

「仕事と育児で手が回らない」「親の家の掃除まで見きれない」「体調を崩してから、家のことが追いつかない」——。札幌で家事代行を探し始める理由は、だいたいこのあたりです。

調べ始めると、まず金額で迷います。1時間2,000円台の会社もあれば、5,000円を超える会社もある。何が違うのか分かりません。

まず、いちばん知りたいところからお伝えします。

 

  • 札幌の家事代行の時間単価を実際に集計すると、1時間2,000円〜5,500円と2.8倍の開きがありました。中央値は4,000円です(くわしくは料金の章で)
  • ただし、その前に確認してほしいことがあります。札幌市には、条件に当てはまれば無料で家事の援助を受けられる制度があります。ひとり親世帯向けの制度は、令和6年2月から所得にかかわらず利用料が無料になりました。掃除・食事の世話・買い物が含まれ、月20〜30時間まで使えます(くわしくは制度の章で)
  • 民間の家事代行を選ぶときは、料金表よりも交通費・鍵の預かり方・損害賠償保険・キャンセル規定を先に確認してください。金額の差より、こちらのほうが後で効いてきます

 

必要なところから読めます。

  • 料金の目安を知りたい方 → 「9社の実測」の章へ
  • 無料の制度が使えるか知りたい方 → 「民間に頼む前に」の章へ
  • 自分がどれを使えるか整理したい方 → 「対象者別」の章へ
  • 業者の選び方を知りたい方 → 「確認すること」の章へ

私たち「くらしの味方 開拓札幌」は、札幌で住まいの困りごとの相談窓口を運営しています。

家事代行についても、ご相談を承っています。公的な制度で足りる方には、そちらをお伝えします。

代表 成田
この記事でいちばんお伝えしたいのは、料金表ではなく「無料で使える制度」のほうです。業者のサイトには載りません。自分たちの売上にならない情報だからです。まず、そこを確認してください。

札幌の家事代行の料金|9社の時間単価を実測しました

「相場は1時間◯円」という数字はよく見かけますが、実際にはどれくらいの幅があるのか。札幌市内に所在する事業者9社の時間単価を集計しました。

区分1時間あたりの単価
いちばん安い2,000円
中央値4,000円
いちばん高い5,500円
最高÷最安2.8倍

9社の実額は、2,000円/2,500円/2,500円/4,000円/4,000円/4,000円/4,000円/4,500円/5,500円でした。4,000円前後に集まりつつ、下は2,000円台、上は5,500円まで開いています。

このほか、料金を公表している事業者では、1時間2,200円から(週1回120分の定期利用の場合の1時間単価)としている会社や、週1回の定期利用で1回あたり総額6,840円(平日9〜18時・交通費込・税込)としている会社があります。

この数字の読み方

この集計には限界があります。

  • 9社という母数です。札幌のすべての事業者を網羅したものではありません
  • 個人事業主が中心です。全国展開の大手は、この集計に含まれていません
  • 表示されている単価です。交通費やオプション料金は別にかかることがあります

そしてもう一点、探すときに注意していただきたいことがあります。事業者を検索するサイトで「札幌市」を指定しても、近郊や道内の別の市の事業者が混ざって表示されることがあります。今回の集計でも、札幌市で絞り込んだはずの一覧に、滝川市・旭川市・北斗市・稚内市の事業者が含まれていました。所在地は個別に確認してください。

週1回2時間なら、月いくらになるか

時間単価だけでは、毎月の負担が見えません。よくある使い方で計算しておきます。

使い方最安の会社(2,000円/時)中央値の会社(4,000円/時)最高の会社(5,500円/時)
月1回・2時間4,000円8,000円11,000円
週1回・2時間(月4回)16,000円32,000円44,000円
週2回・2時間(月8回)32,000円64,000円88,000円

これに交通費が加わります。週1回・2時間の定期利用で、月3万円台というのが一つの目安になります。この金額を見てから、次の章の制度を確認してください。

料金だけでは選べない理由

時間単価が2,000円と5,500円の会社があるとして、安いほうが得かというと、そう単純ではありません。実際の支払額と満足度を左右するのは、次の4つです。

  • 交通費:時間単価とは別に、1回あたり数百円〜1,000円程度かかることがあります。単価が安くても、これを足すと逆転する場合があります
  • 定期とスポットの差:定期契約のほうが単価は下がるのが一般的です。表示されている「1時間◯円」がどちらの条件かを確認してください
  • 鍵の預かり:留守中に作業してもらう場合、鍵を預けることになります。預かり方のルールが決まっているかは、金額より重要です
  • キャンセル規定:子どもの急な発熱などで予定が変わることは起こります。何日前まで無料か、当日は何割かを先に確認しておくと、あとで揉めません

最低作業時間(2時間から、など)が決まっていることも多いので、「1時間だけ頼みたい」という使い方ができるかどうかも、あわせて聞いておいてください。

民間に頼む前に|札幌市には、無料で家事の援助を受けられる制度があります

ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。

札幌市には「ひとり親家庭等日常生活支援事業」という制度があり、令和6年2月の利用分から、所得にかかわらず利用料が無料になりました。

どんな内容か

札幌市が公開している案内によると、派遣される支援員が行うのは次の内容です。

  • 食事の世話
  • 住居の掃除
  • 身の回りの世話
  • 生活必需品の買物
  • 医療機関等との連絡
  • 乳幼児の保育
  • 児童の生活指導
  • その他必要な用務

掃除・食事づくり・買い物という、民間の家事代行に頼む内容とほぼ重なります。子どもの預かりは、利用者の自宅で行われます。

誰が使えるのか

対象は、札幌市内に居住するひとり親世帯(母子家庭・父子家庭)と寡婦の世帯です。そのうえで、他に生活援助を受けることが困難であることに加えて、次のいずれかに当てはまる必要があります。

区分どんなとき派遣時間の上限
1技能習得のための通学、就職活動などの自立促進に必要な事由。または、疾病・出産・看護・事故・災害・冠婚葬祭・失踪・残業・転勤・出張・学校等の公的行事への参加などで、一時的に生活援助が必要なとき月20時間かつ年60時間
2母子家庭・父子家庭になって間がないなど、生活環境が激変し、日常生活を営むのに特に大きな支障が生じているとき月30時間かつ年80時間
3乳幼児または小学生を養育している母子家庭・父子家庭が、就業上の理由で帰宅時間が遅くなる場合など(所定内労働時間の就業を除く)に、定期的に生活援助が必要なとき月20時間かつ年100時間

注目していただきたいのが、1の事由に「残業」が明記されている点と、3が「定期的に」を想定している点です。「特別な事情がないと使えない制度」と思われがちですが、仕事の都合で手が回らない状況も対象に含まれています。

金額にすると、どれくらいか

先ほどの実測では、札幌の家事代行の時間単価は中央値4,000円でした。この制度を月20時間使えば、単純計算で月8万円分にあたります。区分2に該当して月30時間なら、月12万円分です。

それが、所得にかかわらず無料です。

申し込み先

事業を受託しているのは公益社団法人札幌市母子寡婦福祉連合会(札幌市中央区大通西19丁目・電話011-631-3270)です。利用には登録申請が必要なので、まずこちらに問い合わせることになります。

なお、同じ連合会が「生活支援サービス」という有料のサービスも行っています(保育所の送迎、夕食の支度など。交通費は実費負担)。日常生活支援事業と組み合わせて利用することもできるとされているので、上限時間を超える分をこちらで補う、という使い方も相談できます。

代表 成田
この制度を知らずに、月に何万円も払っている方がいます。条件に当てはまるかどうかだけでも、先に確認する価値があります。当てはまらなければ、そのときに民間のサービスを考えれば済む話です。

対象者別|札幌で家事の手伝いが必要なときの選択肢

公的なものと民間のものを、対象者ごとに整理します。

あなたの状況まず確認するもの費用
ひとり親世帯・寡婦ひとり親家庭等日常生活支援事業(札幌市母子寡婦福祉連合会)無料(上限時間あり)
同上で、上限を超える分生活支援サービス(同連合会)有料・交通費実費
要介護・要支援の認定を受けている介護保険の訪問介護(生活援助)。担当のケアマネジャーへ原則1〜3割負担
養育の支援が特に必要と認められた家庭札幌市子育て世帯訪問支援事業(行政を通じた支援)—
上のどれにも当てはまらない民間の家事代行1時間2,000〜5,500円

2つ、補足があります。

介護保険の生活援助には、対象になる作業の範囲が決められています。本人のための家事が対象で、同居する家族のための家事や、日常的な家事の範囲を超える作業は含まれないのが原則です。「これは頼めるのか」は個別の判断になるので、担当のケアマネジャーに確認してください。介護保険で対応できない部分を民間の家事代行で補う、という組み合わせは実際によく行われています。

子育て世帯訪問支援事業は、誰でも申し込める制度ではありません。札幌市が令和7年10月から委託を開始した事業で、児童の養育を支援することが特に必要と認められる家庭に訪問支援員を派遣するものです。窓口は札幌市子ども未来局児童相談所地域連携課(011-622-8620)で、行政を通じて案内される支援という位置づけになります。

民間の家事代行を選ぶときに確認すること

公的な制度に当てはまらない場合、または上限を超える分を頼む場合は、民間のサービスを使うことになります。家事代行は他人を家に上げ、留守中に作業してもらうこともあるサービスなので、料金以外に見ておくべき点があります。

1. 損害賠償保険に入っているか

掃除中に家具や家電を傷つける、食器を割る、といったことは起こりえます。保険に入っているか、加入内容を見せてもらえるかを確認してください。個人で活動している方に頼む場合は、とくに大事です。

2. 鍵の預かり方が決まっているか

留守中の作業を頼むなら、鍵を預けることになります。誰が、どこで、どう保管するのか。返却の手順はどうか。ここにルールがある会社は、他の運用もしっかりしていることが多いです。

3. 交通費とキャンセル規定

前の章でお伝えしたとおりです。時間単価だけを比べても、実際の支払額は分かりません。1回あたりの総額で聞いてください。

4. スタッフの交代があるか

定期利用では、毎回同じ人が来るのか、担当が変わるのかで使い勝手が変わります。家のことを毎回説明し直すのは負担なので、固定担当にできるかを聞いておくとよいです。

5. 掃除の範囲がどこまでか

日常的な掃除と、専門的な洗浄は別物です。エアコン内部やレンジフードの分解洗浄などは、家事代行ではなくハウスクリーニングの領域になります。料金体系も変わるので、依頼したい内容がどちらかを整理しておいてください。くわしくは札幌のハウスクリーニング料金相場にまとめています。

また、物が多くて手がつけられない状態であれば、定期的な家事代行より先に片付けが必要かもしれません。その場合は汚部屋の片付け方8STEPや、札幌のゴミ屋敷片付け費用もあわせてご覧ください。

札幌で家事代行を相談したい方へ

開拓札幌では、家事代行について便利屋ライフパートナーズ札幌(株式会社ライフパートナーズ・札幌市白石区)さんをご紹介しています。

開拓札幌が確認している点は次のとおりです。

  • 損害賠償保険に加入。第三者への賠償を担保する保険で、証券を当サイトで確認しています
  • お見積りは無料。事前に見積りを提示し、追加料金はいただかない旨を明示されています
  • 遺品整理士・遺品供養士が在籍。古物商許可は北海道公安委員会 第101020002113号
  • 電話受付は8:00〜22:00で、24時間・365日対応。急な依頼も相談できます
  • 家事代行のほか、ハウスクリーニング、不用品回収、片付け、草刈り・剪定、除雪まで幅広く対応されています。家のことをまとめて頼めるのが強みです

「どれを使えばいいか分からない」という段階でどうぞ

この記事で整理したとおり、札幌で家事の手伝いを受ける方法は一つではありません。公的な制度で足りる方には、そちらをお伝えします。それが私たちの役目だと思っています。

ご事情をうかがったうえで、制度が使えそうなら窓口を、民間のほうが合いそうなら条件に合う業者をご案内します。ご案内するのは1〜2社だけで、一括見積もりサイトのように何社もの営業電話が鳴ることはありません。

相談は無料で、そのまま何もしなくてもかまいません。

LINEで相談する(無料)

LINEを使っていない方はお問い合わせフォームからどうぞ。

よくある質問

家事代行とハウスクリーニングは何が違いますか

家事代行は「日常的な家事の代行」、ハウスクリーニングは「専門機材と洗剤を使った専門的な洗浄」です。掃除機かけ・洗濯・料理・買い物は家事代行、エアコン内部やレンジフードの分解洗浄はハウスクリーニングにあたります。料金体系も違い、ハウスクリーニングは箇所ごとの単価が一般的です。

1回だけ、スポットで頼めますか

多くの会社が対応していますが、最低作業時間(2時間から等)が決まっていることが多いです。また、スポットは定期契約より単価が高くなるのが一般的です。「1時間だけ」という使い方ができるかは、事前に確認してください。

留守中に来てもらえますか

可能な会社が多いですが、鍵を預けることになります。鍵の保管ルールと、万一のときの保険を必ず確認してください。初回は立ち会って、家の使い方を伝えたうえで、2回目以降を留守中にする方が多いです。

親が高齢で、実家の家事を頼みたいのですが

まず要介護・要支援の認定を受けているかどうかを確認してください。認定があれば、介護保険の訪問介護(生活援助)が使える場合があります。担当のケアマネジャーにご相談ください。認定がない、あるいは介護保険の範囲に入らない作業であれば、民間の家事代行になります。

なお、実家が離れていて管理まで必要な場合は、空き家の管理はどうする?や親が施設に入ったら実家はどう片付ける?もご覧ください。

ひとり親ですが、制度の条件に当てはまるか分かりません

判断に迷う場合は、公益社団法人札幌市母子寡婦福祉連合会(011-631-3270)に直接お問い合わせください。事業を受託している団体なので、条件の確認から登録の手続きまで案内してもらえます。「残業で帰りが遅い」「離婚して間もない」といった事情も対象に含まれています。

代表 成田
家事代行は「贅沢」と思われがちですが、公的な制度としてこれだけ用意されているということは、社会として必要だと認められているということです。使えるものは使ってください。

※本記事の料金は、2026年9月時点で札幌市内の事業者9社が公開している時間単価を集計したものです。制度の内容は札幌市および札幌市子育てサイトの公開情報にもとづきます。制度・料金とも改定されることがあるため、実際のご利用前に最新の情報をご確認ください。

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