鍵の種類を一覧で解説|玄関ドアの鍵・防犯性の高い鍵と見分け方・交換の判断【保存版】

鍵の種類と防犯性|玄関ドアの鍵・ディンプルキー・電子錠の見分け方と交換の判断

「うちの玄関の鍵って、防犯的に大丈夫なんだろうか」。ふとした瞬間に、そう気になったことはありませんか。ニュースで空き巣の話を聞いたとき、引っ越したとき、あるいは古い家に住み始めたとき。鍵の種類によって、防犯性はまるで違います。

でも、いざ調べると「ディスクシリンダー」「ディンプルキー」……聞き慣れない言葉ばかりで、結局よく分からない。そんな方が多いはずです。

この記事では、家の鍵の種類を一覧で整理し、種類ごとの防犯性の違い・自分の家の鍵の見分け方・古い鍵は交換すべきかの判断まで、順番にお伝えします。専門用語は、できるだけかみくだいて説明します。

必要なところから読めます。

  • 種類と防犯性をまず知りたい方 → 「主な種類と防犯性【比較表】」の章へ
  • 自分の家の鍵が何か知りたい方 → 「自分の家の鍵はどれ?見分け方」の章へ
  • 古い鍵を替えるべきか迷っている方 → 「古い鍵は交換すべき?」の章へ

私たち「くらしの味方 開拓札幌」は、札幌の家の困りごとの相談窓口です。

ですがこの記事は、売り込みではなく、あなたが自分の鍵を正しく理解し、必要なら交換を判断するための実践ガイドです。特定の業者に肩入れせず、種類の知識から交換すべきラインまで、中立の立場でお伝えします。

代表 成田
鍵の種類は、名前を覚える必要はありません。大切なのは「今の鍵が、ピッキングに強いのか・弱いのか」の一点だけ。そこさえ分かれば、交換すべきかどうかも見えてきます。むずかしく考えず、いっしょに見ていきましょう。
目次

鍵は「シリンダー(鍵穴)」と「錠前(本体)」でできている

種類の話に入る前に、1つだけ前提を整理させてください。玄関の鍵の「種類」を語るとき、じつは2つのちがう部品を混ぜて話していることが多く、ここを分けておくと、あとの理解がぐっと楽になります。

「シリンダー」=鍵を挿す鍵穴の部分

シリンダーとは、鍵を挿し込んで回す、いわゆる「鍵穴」の部分です。円筒(シリンダー)の形をしているので、こう呼ばれます。

この記事で扱う「ディスクシリンダー」「ディンプルキー」といった鍵の種類は、ほとんどがこのシリンダーの内部構造のちがいを指しています。防犯性(ピッキングに強いか)を左右するのも、主にこのシリンダーです。鍵の防犯性を考えるときは、まずここを見る、と覚えておいてください。

「錠前(じょうまえ)」=ドアに固定された、施錠の本体

一方の錠前は、ドアに取り付けられた、かんぬき(デッドボルト)を出し入れして施錠・解錠する装置の本体です。ドアの側面から出る、四角い金具を見たことがあると思います。あれを動かしているのが錠前です。

錠前には、主に次のような形状があります。交換や修理を業者に頼むときの「共通言語」になるので、名前だけ知っておくと話が早くなります。

  • 箱錠(ケースロック):ドアの中に本体を埋め込むタイプ。多くの玄関ドアで使われています
  • インテグラル錠:ノブ(握り玉)とシリンダーが一体になったタイプ。古い住宅や勝手口に多く見られます
  • 面付箱錠:ドアの室内側の表面に本体を取り付けるタイプ。補助錠としても使われます
  • レバーハンドル錠・プッシュプル錠:レバーを下げる、または引くだけで開くタイプ。近年の玄関ドアで増えています

ただ、種類の見分けや防犯性の判断で、まず見るべきはシリンダーのほうです。錠前の形状は、上のように「業者に頼むときの共通言語」として押さえておけば十分です。

代表 成田
ざっくり言えば、「シリンダー=鍵穴」「錠前=ドアの中の本体」。防犯性を左右するのは、おもに鍵穴(シリンダー)のほうです。だから、鍵の種類を見分けるときも、まずは鍵穴と鍵の形に注目すればいいんです。

家の鍵の主な種類と防犯性【比較表】

ここからが本題です。家の玄関に使われるシリンダー(鍵穴)には、大きく分けて次の6タイプがあります。古いものほどピッキングに弱く、新しいものほど強い、という流れで並べています。

まずは全体像を、比較表で押さえてください。★の数が多いほど、防犯性が高いと考えてください。

種類鍵の見た目ピッキングへの強さ合鍵の作りやすさいまの位置づけ
ディスクシリンダー片側だけギザギザ★☆☆☆☆作りやすい(安い)旧型。メーカーも製造終了
ピンシリンダー片側だけギザギザ★★☆☆☆作りやすい簡易な錠・補助錠に多い
ロータリー
ディスクシリンダー
両側にギザギザ★★★★☆ふつう(要専用機)現行の主流(U9など)
ディンプルキー表面に丸いくぼみ★★★★★作りにくい(店を選ぶ)防犯性が高い定番
マグネットキーギザギザなし・磁石入り★★★★☆作れる店が限られるピッキング不可の別系統
ウェーブキー
(サイドバー式)
側面が波打つ形★★★★★作りにくい高防犯タイプの一種
鍵の種類と防犯性の比較(ディスクシリンダー・ピンシリンダー・ロータリーディスク・マグネット・ディンプル・ウェーブ)

それぞれ、もう少しだけ具体的に見ていきましょう。「自分の家がどれか」は、次の章で見分け方をお伝えします。

ディスクシリンダー|古い家に多い、いちばん注意したい鍵

片側だけがギザギザした、昔ながらの鍵です。2000年ごろまでの住宅に、非常に多く使われていました。構造が単純なため合鍵は安く作れますが、その分ピッキングに弱く、この記事でいちばん注意してほしいタイプです。

錠前メーカーの美和ロック(MIWA)でも、このディスクシリンダーは廃止シリンダーとして整理されており、公式サイトによると「鍵違い数の限界を超えたことと、昨今の社会情勢の変化により、更に高いセキュリティが求められるようになった」ことを理由に、後述のより新しいシリンダーへの交換をすすめています。作った会社自身が「もう役目を終えた」としている鍵、と考えてください。

ピンシリンダー|補助錠や簡易な錠に多い

鍵穴の中に、複数のピン(棒)が縦一列に並んでいる構造です。これも片側だけがギザギザしていることが多く、見た目はディスクシリンダーと似ています。ディスクシリンダーよりは複雑ですが、玄関のメイン錠というより、補助錠や、簡易なドア・室内錠に使われることが多いタイプです。単独で玄関を守るには、やや心もとない部類に入ります。

ロータリーディスクシリンダー|現行の主流。まず安心の防犯性

ディスクシリンダーを大きく改良した、いま最も広く使われている現行の主流タイプです。鍵は両側にギザギザがあり、内部のディスク(円盤)が回転する仕組みで、ピッキングに強くなっています。

代表格が、美和ロックの「U9シリンダー」です。美和ロックの製品情報によると、U9シリンダーの理論鍵違い数は約1億5千万通りとされています。ディスクシリンダーからU9へ替わったことで、防犯性は大きく上がりました。「両側ギザギザなら、まずまず安心」と考えて差し支えありません。

ディンプルキー|表面のくぼみが目印。防犯性の高い定番

鍵の表面に、大小の丸いくぼみ(ディンプル)がいくつも掘られているタイプです。ギザギザではなく、この「くぼみ」が目印。鍵穴に挿すピンの数が多く、複雑なため、ピッキングに非常に強い、防犯性の高い定番です。

たとえば、ゴールの「V18シリンダー」は、GOALの公式情報によると「120億の鍵違い数を持つディンプルキー」とされ、ピッキングやこじ開けに強い設計になっています。合鍵は、対応した機械のある店でないと作れないことが多く、その分だけ無断で合鍵を作られにくいという利点もあります。防犯性を上げたいなら、まず候補になるタイプです。

マグネットキー|磁石の力で開ける、ピッキング不可の系統

鍵にギザギザやくぼみがなく、内部に埋め込まれた磁石(マグネット)の並びで開け閉めする仕組みです。鍵穴に工具を差し込んで探る、いわゆるピッキングが原理的にできないのが特長です。ただし磁力の劣化や、合鍵を作れる店が限られるといった面もあり、現在は主流ではありませんが、防犯性の高い系統のひとつです。

ウェーブキー|側面の波形が目印。高防犯タイプの一種

鍵の側面が、なめらかに波打った形をしているタイプです。内部で「サイドバー」という部品がかみ合う仕組みのものが多く、ピッキングに強い高防犯タイプに位置づけられます。ディンプルキーと同じく、合鍵は作れる店が限られる傾向があります。

代表 成田
名前を全部覚える必要はありません。実用上は、「片側だけギザギザの古い鍵(ディスク/ピン)=要注意」「両側ギザギザ(ロータリー)=まずまず」「くぼみ・波形(ディンプル/ウェーブ)=安心」。この3段階だけ頭に入れておけば十分です。

自分の家の鍵はどれ?種類の見分け方

種類が分かっても、「で、うちのはどれ?」が分からなければ意味がありません。ここでは、専門知識がなくても手元の鍵を見るだけでできる見分け方を、3つの手順でお伝えします。玄関の鍵を1本、手に取ってみてください。

自分の家の鍵の見分け方フロー(鍵の形で種類を判別する)

手順1:鍵の「形」を見る(いちばん分かりやすい)

まずは、鍵そのものの形を見ます。ここで、大まかな種類はほぼ判別できます。

  • 片側だけにギザギザがある → ディスクシリンダーか、ピンシリンダー。古いタイプの可能性が高く、要注意です
  • 両側にギザギザがある(左右対称に近い) → ロータリーディスクシリンダー。現行の主流で、まずまずの防犯性です
  • 表面に、丸いくぼみがいくつもある → ディンプルキー。防犯性が高いタイプです
  • 側面が波打っている/ギザギザがない → ウェーブキーやマグネットキーなど、高防犯タイプの系統です

迷ったときは、「片側だけギザギザか、両側か」をまず確認してください。ここが、古い鍵か新しい鍵かの、いちばん大きな分かれ目になります。

手順2:鍵に刻まれた「刻印(メーカーロゴと記号)」を読む

次に、鍵の持ち手(頭)の部分を見てください。多くの鍵には、メーカー名と、アルファベット+数字の記号が刻印されています。これが分かると、種類がかなり正確に特定できます。

日本の玄関錠でよく見かける主なメーカーは、次の3つです。

  • MIWA(美和ロック):国内で最も多く使われているメーカーのひとつ
  • GOAL(ゴール):MIWAと並ぶ主要メーカー
  • WEST(ウエスト):住宅用の錠前を手がけるメーカー

そして、メーカー名の近くにある記号(型番)が、シリンダーの種類を表しています。代表的なものを挙げます。

  • MIWAで「U9」と刻印 → ロータリーディスクシリンダー(現行の主流)
  • MIWAで「PR」「JN」など → ディンプルキーなどの、より新しい高防犯タイプ
  • GOALで「V18」など → ディンプルキー(高防犯)
  • 刻印がなく、片側だけギザギザで古い → 旧型のディスクシリンダーの可能性。とくに注意

たとえば手元の鍵に「MIWA U9」とあれば、それは前の章で触れた、理論鍵違い数が約1億5千万通りとされるロータリーディスクシリンダーだと分かります。刻印は、あなたの鍵の「身分証」のようなものです。合鍵を作るときや、交換の相談をするときにも役立つので、一度確認しておくと安心です。

手順3:鍵穴(シリンダー)の形を見る

鍵が手元になくても、玄関の鍵穴の形からも、ある程度は判別できます。

  • 縦一文字の細い穴 → ディスクシリンダーやピンシリンダー(旧型が多い)
  • 横に少し広がった、複雑な形の穴 → ディンプルキーなどの高防犯タイプ

また、玄関ドアに鍵穴が2つ縦に並んでいる場合は「ワンドア・ツーロック」といって、それだけで防犯性が一段上がっています。鍵穴が1つしかない家は、後述する補助錠の追加も検討の余地があります。

代表 成田
いちばん手っ取り早いのは、「鍵の刻印を写真に撮っておく」ことです。メーカー名と記号さえ控えておけば、合鍵づくりも、交換の相談も、話がとてもスムーズになります。今この瞬間に、スマホで1枚撮っておくのがおすすめですよ。

浴室・トイレ・窓の鍵の種類

玄関以外にも、家の中にはいくつか鍵があります。これらは防犯というより、プライバシーを守るための鍵で、玄関錠とは役割も仕組みも違います。かんたんに整理しておきましょう。

トイレ・浴室・寝室の鍵|間仕切錠と表示錠

室内のドアに付いている鍵には、主に2つのタイプがあります。

  • 間仕切錠(まじきりじょう):寝室や子ども部屋など、室内をゆるやかに仕切るための鍵。内側のつまみで施錠でき、非常時には外側からコインなどで開けられるものが多いです
  • 表示錠(ひょうじじょう):トイレや浴室に多いタイプ。施錠すると外側の表示が「使用中(赤)」に変わり、空いていれば「空き(青)」を示します。こちらも非常時は外から開けられます

これらは、いずれも防犯目的ではなく、「入っています」を伝えるための鍵です。子どもが中から鍵を閉めて出られなくなったときも、外側のコイン溝や小さな穴から解錠できるようになっています。

窓の鍵|クレセント錠は「防犯錠」ではない

窓に付いている、半月形の金具を回して閉める鍵をクレセント錠といいます。ここで、ぜひ知っておいてほしいことがあります。クレセント錠は、もともと防犯のための鍵ではありません。窓の気密性を高める(すき間風を防ぐ)ための締め金具で、防犯性はほとんど期待できないのです。

実際、あとで詳しく見るとおり、侵入窃盗の手口では「ガラス破り」が上位を占めます。政府広報オンラインによると、割れた箇所から手を入れてクレセント錠を回して開けられてしまうため、窓には補助錠を足す・防犯フィルムを窓ガラス全面に貼るといった対策が有効とされています。窓の防犯は、クレセント錠だけに頼らない、と覚えておいてください。

代表 成田
「窓はクレセント錠を閉めてるから安心」。じつは、ここが落とし穴なんです。クレセント錠は、すき間風を防ぐための金具。防犯を考えるなら、窓には補助錠をもう1つ、が基本です。玄関だけでなく、窓も見直してみてください。

電子錠・スマートロックという選択肢

ここまでは、物理的な鍵(金属の鍵)の話でした。近年は、鍵を挿さずに開ける「電子錠」「スマートロック」という選択肢も増えています。防犯強化や、鍵の持ち歩きをなくしたい方に向いています。開け方の方式ごとに、特徴を整理しておきましょう。

開け方の主な方式

  • 暗証番号(テンキー):数字を入力して解錠します。鍵を持ち歩かなくてよく、合鍵の心配もありません。番号の管理と、こまめな変更が大切です
  • ICカード・スマホ:交通系ICカードや専用カード、スマホをかざして解錠します。家族ごとにカードを分けられます
  • 生体認証(指紋など):指紋や顔で解錠します。鍵もカードも不要で、なりすましに強いのが利点です
  • リモコン・スマホ連携:手元の操作や、スマホアプリで施錠・解錠します。オートロック機能を持つものもあります

後付けスマートロックと、埋め込み型の電子錠

電子錠には、大きく2つの導入方法があります。

  • 後付けスマートロック:今あるドアのサムターン(内側のつまみ)に、両面テープなどで機器をかぶせて取り付けるタイプ。ドアに穴を開けず、賃貸でも導入しやすいのが利点です。ただし、電池切れや粘着の劣化には注意が必要です
  • 埋め込み型の電子錠:ドアに機器を組み込む、本格的なタイプ。工事が必要ですが、見た目もすっきりし、防犯性・耐久性ともに高くなります

ただし、電子錠は「電気で動く」ぶん、電池切れ・停電・故障で開かなくなるリスクがあります。多くの製品は非常用の物理キーを備えていますが、電池残量の管理と、非常用の鍵の保管は欠かせません。便利さと、万一のときの備えは、セットで考えてください。

代表 成田
スマートロックは、とても便利です。ただ「電池が切れて締め出された」というご相談も、実際にあります。導入するなら、非常用の物理キーを1本、必ず手元に。便利さと安心は、両立させましょう。賃貸なら、まず後付けタイプから試すのも手です。

防犯性の高い鍵の目印「CP認定錠」とは

「結局、どの鍵を選べば防犯的に間違いないの?」。その答えのひとつが、CP認定錠(CPマーク)です。これは、国が関わって定めた、防犯性能のお墨付きの目印です。ここは公的な基準なので、少していねいに説明します。

CPは「Crime Prevention(防犯)」の頭文字

CP製品を紹介する公式サイトによると、CPとは「防犯」を意味する英語「Crime Prevention」の頭文字をとったものです。このマークは、警察庁・国土交通省・経済産業省と、建物部品の関連団体で構成する「防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議」が定めた基準を満たした製品に付けられます。特定の一企業が名乗るものではなく、国が関与した制度、という点が信頼の土台です。

基準は「5分間、破壊に耐えられるか」

CP認定の中心にあるのが、「5分」という時間です。同サイトによると、侵入者が破壊行為を始めてから、建物の中に入れる開口ができるまでの時間を「抵抗時間」と呼び、この抵抗時間が5分以上であることが確認された製品が、CP部品として認定されます。

なぜ「5分」なのか。これには根拠があります。同サイトが紹介する被疑者への調査では、侵入に手間取って諦める時間について、「2分以内」と答えた者が17.1%、「2分を超えて5分以内」と答えた者が51.4%。つまり、5分間もちこたえれば、約7割の侵入者が侵入をあきらめるという考え方に基づいています。「破られないこと」ではなく「時間を稼いで、あきらめさせること」が、防犯の要なのです。

CP部品は錠だけでなく、ドア・窓・ガラスにもある

CP認定は、シリンダー(錠)だけの話ではありません。政府広報オンラインによると、CP部品には、ドア、錠、サッシ、ガラス、ウィンドフィルム、雨戸、面格子、窓シャッターなど、17種類3,523品目(令和7年〈2025年〉10月14日現在)が認定されています。認定された製品の一覧は、公益財団法人全国防犯協会連合会の「防犯性能の高い建物部品目録」で公表されています。

玄関だけでなく、狙われやすい窓も含めて、家全体で防犯性を上げられる、というのがCP部品の考え方です。鍵を替える機会があれば、CPマーク付きの製品を選ぶのが、迷ったときの分かりやすい目安になります。

ただし、注意点も1つ。政府広報オンラインも触れているとおり、CP部品は5分間の抵抗が確認されたものであって、侵入を完全に防ぐものではありません。鍵を掛ける、窓を閉める、といった基本の積み重ねがあってこそ、CP部品の効果が生きます。

代表 成田
「どれを選べばいいか分からない」というときは、CPマークを目印にすれば大きく外しません。国が関わった、5分間耐える基準をクリアした証です。鍵を替えるなら、CP認定の製品かどうか、ぜひ確認してみてください。

古い鍵は交換すべき?防犯性で見る交換の判断

ここまで読んで、「うちは古いディスクシリンダーかもしれない……」と気づいた方もいると思います。では、古い鍵は、交換すべきなのでしょうか。感覚ではなく、実際のデータをもとに、冷静に判断していきましょう。

侵入窃盗の手口を、データで見る

まず、空き巣などがどうやって家に侵入しているのか。政府広報オンライン(警察庁データ)によると、令和6年(2024年)の住宅対象侵入窃盗の侵入手口は、一戸建て住宅で次の順でした。

  • 第1位:無締り(無施錠)……5,950件
  • 第2位:ガラス破り……4,454件
  • 第3位:ドア鍵破り……328件

この数字は、2つの大切なことを教えてくれます。1つは、いちばん多いのは「鍵の掛け忘れ」だということ。どんなに高性能な鍵を付けても、掛けなければ意味がありません。「少しの外出だから」とゴミ出しや洗濯で無施錠にする、その油断が最大の入り口です。

もう1つは、侵入口の多くが窓と玄関だということ。同データによると、侵入口は住宅の形態を問わず「窓」と「表出入口(玄関など)」で7割以上を占めます。玄関の鍵と窓の対策が、防犯の中心になるということです。

札幌・北海道の状況も、傾向は同じ

これは全国の話だけではありません。北海道警察の生活安全企画課の資料によると、令和7年(2025年)中の北海道の住宅対象侵入窃盗は350件。そのうち一戸建住宅が205件(58.6%)と半数超を占め、発生地域では札幌市が101件(28.9%)と、道内のおよそ3割が札幌に集中しています。

そして侵入手段は、北海道でも第1位が「玄関・窓等の無締り」で192件、続いて第2位がこじ破り31件、第3位がガラス破り30件でした。「まず施錠、次に窓とドアの物理的な強化」という優先順位は、札幌でもまったく同じだと分かります。「北海道は雪国だから空き巣は少ないだろう」という思い込みは、残念ながら当てはまりません。

古いディスクシリンダーは、なぜ危ないのか

手口のデータを踏まえると、古いディスクシリンダーのリスクが見えてきます。前に触れたとおり、このタイプは構造が単純で、ピッキングに弱く、メーカー自身が製造を終えています。ドア鍵破り(ピッキングやこじ開け)は件数こそ最多ではありませんが、標的にされたときに耐えられるかどうかは、鍵の防犯性で大きく変わります。

とくに、次のような家は、交換を前向きに考える場面です。

  • 2000年ごろより前に建った家で、鍵を一度も替えていない:旧型のディスクシリンダーが残っている可能性が高いです
  • 片側だけギザギザの鍵で、刻印もはっきりしない:見分けの手順で「要注意」に当てはまった場合
  • 玄関の鍵穴が1つだけ(ワンロック):ツーロック化や補助錠で、抵抗時間を延ばせます
  • 一人暮らし・女性の世帯で、防犯に不安がある:少しでも不安なら、安心を優先してよい場面です

ただし賃貸は、勝手に交換しない

ここで、絶対に押さえてほしい注意があります。賃貸(アパート・マンション)にお住まいの場合、鍵を勝手に交換してはいけません。賃貸の鍵は貸主のもので、無断で交換すると契約違反になることがあります。

「今の鍵が古くて不安」という場合も、まずは管理会社や大家さんに相談してください。防犯上の理由が正当なら、応じてもらえることもあります。分譲マンションでも、管理規約で交換の届出や指定業者が決まっていることがあるため、管理組合への確認が先です。

持ち家(戸建て・分譲)の場合は、基本的に自由に交換できます。防犯性を上げたいなら、この機会に、ピッキングに強いディンプルキーや、CP認定錠へ替えるのが選択肢になります。

札幌で交換するなら|費用と依頼先の考え方

「交換しよう」と決めたら、次に気になるのが費用と依頼先です。鍵交換の費用は、選ぶシリンダーの防犯性グレードで大きく変わります。作業別の料金の目安や、「〇〇円〜」の広告表示で損しないための知識は、鍵の費用相場|鍵開け・鍵交換・合鍵作成の料金の目安と、追加料金で損しないための知識にまとめています。相場のものさしを持っておくと、足元を見られずに済みます。

とはいえ、いざ交換したくなった当日、慌てて検索して最初に出てきた業者に電話し、言い値のまま払ってしまう——鍵の分野で、いちばん多い後悔がこれです。そうならないよう、業者を呼ぶ前に確認したいことと、鍵交換・鍵開けの料金の見方を、いざという時に手元で見返せる1枚の無料シートにまとめました。

 

LINE登録で無料プレゼント:鍵の高額請求を防ぐ 呼ぶ前チェック&相場シート

「鍵の高額請求を防ぐ 呼ぶ前チェック&相場シート」です。公式LINEから、どなたでも無料で受け取れます。古いディスクシリンダーを替えるその一本の交換で、あわてず・言い値で払わず・損せずに済むための、最後のひと押しになります。

また、鍵は緊急性につけ込まれやすく、高額請求の相談も寄せられています。悪質な業者の手口と見分け方は、鍵開けの高額請求はなぜ起きる?|相場・手口・クーリング・オフと、悪質な鍵屋を避ける方法で詳しく解説しています。

札幌で「うちの鍵を交換すべきか」「どのシリンダーがいいか」「どこに頼めばいいか」に迷ったら、札幌で鍵のトラブルが起きたら|締め出し・紛失・鍵交換の初動と、失敗しない鍵屋の呼び方もご覧ください。締め出しや紛失を含め、鍵まわりの初動から、信頼できる鍵屋の選び方までをまとめています。

代表 成田
データが示すいちばんの防犯は、じつは「鍵を掛けること」です。そのうえで、古いディスクシリンダーなら、交換で一段安心が増します。賃貸の方は、必ず管理会社にひと言。持ち家の方は、CP認定錠が分かりやすい目安です。迷ったら、遠慮なくご相談ください。

鍵の種類と防犯について、よくあるご質問

Q. ディンプルキーにすれば、絶対に空き巣に入られませんか?

「絶対」はありません。ディンプルキーはピッキングに非常に強い、防犯性の高いタイプですが、CP認定錠でさえ「侵入を完全に防ぐものではない」とされています。ただ、侵入者が「時間がかかる」と判断すれば、あきらめる可能性は高くなります。ディンプルキーへの交換に加えて、ワンドア・ツーロックや、窓の補助錠・防犯フィルムを組み合わせると、より効果的です。

Q. 自分の鍵の種類が、どうしても分かりません。

まずは「片側だけギザギザか、両側か」「表面にくぼみがあるか」で、大まかに判別できます。鍵の頭にある刻印(MIWA・GOAL・WESTなどのメーカー名と記号)を写真に撮っておくと、合鍵店や鍵業者に見せるだけで正確に特定してもらえます。判別が難しいときは、無理に自分で決めず、専門の業者に確認するのが確実です。

Q. 中古で買った家です。前の住人の合鍵が心配です。

その心配は、もっともです。中古住宅では、前の住人や関係者が合鍵を持っている可能性がゼロとは言えません。持ち家であれば、入居時にシリンダーを交換しておくと安心です。この機会に、防犯性の高いディンプルキーやCP認定錠へ替えるのもよい選択です。賃貸の場合は、入居時の鍵交換について管理会社に確認してください。

Q. 鍵が回りにくく、抜き差しもしづらいです。交換すべきですか?

鍵の回りが悪いのは、種類の問題ではなく、シリンダーの劣化やゴミ詰まり、潤滑不足が原因のことが多いです。無理に回すと鍵が折れることもあるため、注意が必要です。原因と対処は、鍵が回らない・抜けないときの原因と対処法でまとめています。手を尽くしても直らない場合は、シリンダー交換のタイミングです。

Q. 鍵を1本なくしました。防犯上、交換したほうがいいですか?

なくした状況によります。「鍵だけ」を短時間なくして、住所が特定される心当たりがなければ、そのまま使うことも多いです。ただし、免許証など住所の分かる物と一緒になくした、自宅の近くでなくした場合は、交換をおすすめします。判断の目安は、鍵をなくしたときにやることで詳しく解説しています。

Q. マンションの高層階なら、防犯対策は不要ですか?

いいえ、油断は禁物です。北海道警察の資料でも、高層階のマンションで被害が発生していることが注意喚起されています。むしろ4階建て以上の共同住宅では、無締り(無施錠)に次いで「合い鍵」による侵入が多いというデータもあります。合い鍵を玄関周りや郵便受けに隠すのは避け、在宅時でも施錠する習慣を持ちましょう。

鍵の種類や交換で迷ったら

要点はシンプルです。まず自分の鍵の種類を知り、古いディスクシリンダーなら交換を検討し、賃貸ならまず管理会社に相談する。これだけです。

とはいえ、「うちの鍵が結局どれなのか自信がない」「交換したほうがいいのか、まだ迷う」「札幌でどこに頼めば安心か分からない」。そんなときは、ひとりで抱え込まなくて大丈夫です。

私たち開拓札幌の公式LINEでは、今の鍵の防犯性が不安・古い鍵を交換すべきか・札幌でどこに頼むかを、中立の立場でご相談いただけます。鍵の写真を送っていただければ、種類の見当や、交換を急ぐべきかの目安もお伝えできます。

一括見積もりサイトのように、申し込んだ直後から何社もの営業電話が鳴ることはありません。ご案内するのは、条件に合う鍵屋だけです。「電話したら対象エリア外だった」「もう予約でいっぱいだった」という探し直しの手間も、こちらで引き受けます。

代表 成田
「この鍵、替えたほうがいいのかな」という、ぼんやりした不安だけでも大丈夫です。無理な営業はいたしません。まずは公式LINEに、鍵の写真を1枚送るところから。あなたのお家に合った、いちばんいい方法を、いっしょに考えます。
代表 成田
運営するのは、札幌に生まれ育った代表・成田です。鍵の防犯は、不安をあおられて必要以上のものを買わされがちな分野。だからこそ、中立の立場で「本当に替えるべきか」からご相談に乗りたいと思っています(→運営者の想いをくわしく読む)。